1回戦
12月31日(月)/14:10キックオフ/神奈川県・等々力陸上競技場/観客2500人/試合時間80分
室蘭大谷 0(0-0、0-0、PK4-2)0 境
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室蘭大谷⑩宮澤裕樹、境・丸谷拓也のU-18日本代表FW対決が注目されたが、丸谷が大会を前にして左足を骨折。この試合に間に合わなかった。それもあって、室蘭大谷⑩宮澤の活躍が目立つ試合になるかと思われたが、そうはいかなかった。
境は⑦岡本陽平が⑩宮澤をマンマーク。センターバックとでサンドする形を1試合通した。これが功を奏した。80分間で1度しか⑩宮澤に仕事をさせなかった。
室蘭大谷と⑩宮澤にしてみれば、全体的には抑え込まれた印象があったにしても、その1度の仕事をゴールに結び付けていれば、PK戦までの苦しい試合にならずに済んだかもしれない。
前半28分、左サイドのペナルティーエリアの角の辺りでダイレクトパスをポンポンとつないで⑩宮澤がゴール前へ抜け出す。境④鷲見勇太のファウルを誘ってPKを得た。キッカーはもちろん⑩宮澤だ。
⑩宮澤は「左スミを狙うつもりだった」という。しかし、「GKが飛ぶのが見えたから、センターにコースを変えようとしたら、カカトのほうに当たってしまって……」(⑩宮澤)境GK①斉藤滝馬の左足に阻まれてしまう。さらにこのボールに23米田巽がいち早く反応して右足でつめたが、ここも①斉藤が素晴らしい反応でセーブした。
この日の⑩宮澤は、ボール扱いにしてもやはり余裕があったし、例えば3人くらいに囲まれても、ボディーフェイクで逆を取って局面を打開するなど、至るところでその片鱗(へんりん)を見せてくれた。
ただ、これは、⑩宮澤を悪くいうつもりはなく、一般論的に感じたことだが、マンマークに着かれても、同世代の日本代表FWなら、ちょっと手がつけられないようなプレーはできないものか。世界では、18歳ならもうヨーロッパのトップでバリバリやっている選手が何人もいる。
そういう観点からいくと、ちょっと寂しいかも。全国大会といえど、マンマークくらいものともしない、その敵を引きずってでもゴールを決めちゃうとか、マークもさせないスピードでちぎるとか、フェイントで抜きまくるとか……。各世代代表は、そんな選手がウヨウヨいるようになってほしいと、極めて希望的な側面からは思ったりもした。
境にもチャンスは多かった。最大のチャンスは後半14分。⑨住田貴彦が抜け出して室蘭大谷GK①北川貴大と1対1に。左に切り返して抜きにかかったが、①北川と接触したこともあって、ボールが少し流れ、体勢も崩してしまった。2トップを組んだ⑪矢倉大樹とともに、丸谷不在を言い訳にしたくないという思いが、ものすごく強く伝わってきたプレーを見せたが、あと一歩のところでゴールを割れなかった。
室蘭大谷・加藤栄治監督
「PK戦もあるかなと、ちょっと思っていた。去年があったから(※3回戦0-0PK2-4作陽)今年は勝たせてもらえるかなと。丸谷がいなくても、2年生のトップがキレているという情報だった。たしかに後半はやられた印象。前半からやられていたら厳しかっただろう。宮澤のところには、マンマークがきてるなと思ったが、もうちょっと周りが早くサポートしていければよかった。ただ、宮澤にもいい経験になっただろう」
室蘭大谷・⑩宮澤裕樹
「(試合中の)PKを決めておけば……。みんなに迷惑をかけた。PK戦は練習もしていたので、みんな自信を持って臨めたと思う。初戦ということもあったのか、前半は体が重かった。(マンマークは)イヤということはないけど、もう少しボールに絡んだほうがよかった。丸谷には、開会式で会ったとき、足、大丈夫? と聞いたら、教えない、といわれた。個人的には対戦したかったけど、(丸谷が)いるといないでは全然違うし、今日の試合は絶対負けないという気持ちで臨んだ」
境・廣川雄一監督
「(宮澤へのマンマークは)ずっと悩んで、一昨日くらいからトレーニングした。宮澤は1.5列目くらいに引いてくることが多いので、1ボランチでMFの岡本に宮澤を見させようと。精神的にも、プレー面でも支柱の丸谷がいなくなって、チーム全体が落ち込んだ時期もあった。でも、3年生9人がしっかり盛り立ててやってくれた。選手たちをほめてあげたい」 |