1回戦(開幕戦)
12月30日(日)/13:10キックオフ/東京都・国立競技場/観客15854人/試合時間80分
三鷹 3(0-0、3-1)1 高知中央
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三鷹と高知中央という初出場同士の対戦となった、第86回大会の開幕戦。「ホーム」の雰囲気の中で戦った東京B代表の三鷹が、高知中央に3-1で逆転で勝利して、初戦突破を果たした。
最初にチャンスを作っていったのは「アウエー」の高知中央だった。センターFWの⑩近藤健一朗へ徹底的にボールを集めて、「浮き足立っていた」(山下正人監督)三鷹ゴールに迫っていく。
⑩近藤は「高知のドログバ」と呼びたくなる選手。開始5分に見せたGKからのロングフィードを胸トラップして振り向きざまにシュートしたプレーは、彼の身体能力の高さを示すものだったし、その後も三鷹DFのマークに遭いながらも、当たりの強さで跳ね返し、前線で起点になっていた。
中央突破でゴールをこじ開けようとする高知中央に対して、三鷹はしっかりビルドアップして両サイドから攻めるスタイル。山下正人監督は「東京都トレセン」の中心的人物だそうだが、三鷹のサッカーを見ているとそれもうなずける。キャプテンの⑦北見拓也を筆頭に一人ひとりがボールの受ける角度、パスの出す角度をよく考えていて、非常に好感の持てるチームだ。
序盤はキックオフと同時に降り出した雨によってスリッピーになったピッチ、開幕戦独特の緊張感の中でパスミス、トラップミスを連発した三鷹だったが、前半の中盤過ぎになると落ち着きを取り戻し、左サイドからのクロスなどで何本かチャンスをつかむ。それでも両者共に決めきれず、前半は0-0で終了。
後半の立ち上がりの43分、先制点を奪ったのは高知中央だった。CKのクリアボールを、ペナルティーエリアの外から⑨仲田知生がアウトスライス気味にシュート。このボールが右ポストの内側に跳ね返ってゴールイン。
1点を追いかける三鷹は、サイドから何本もクロスを入れるもなかなか決められない。しかし、同点弾は意外な形で生まれた。56分、高知中央の左サイドバック⑯高木亮太がGKに返そうと蹴ったボールが、前線に残っていた⑩白井豪への絶好のパスに。これを⑩白井が一度はGKに弾かれながらも決めた。
前半から飛ばしていた高知中央は、ミス絡みのこの失点で張り詰めていた糸が切れてしまったのかのように、足が止まってしまう。高知中央の落胆を見逃さなかった三鷹は、68分、⑩白井のこの日2点目のゴールで逆転に成功する。
72分には、スルーパスに抜け出しGKと1対1になった⑱炭谷翔のシュートが弾かれたところを、ボランチの③山崎壮太が押し込んで決定的な3点目。3-1で三鷹が初出場初勝利を飾った。
全国大会出場を決めた直後のインタビューで、「東京都代表として活躍するのは帝京さんに任せて、僕たちは全国の舞台を楽しんできます」と語っていた三鷹・山下監督。肩の力が抜けた、自然体の指揮官に率いられたチームが、2回戦でどんなサッカーを見せるか楽しみだ。
三鷹・山下正人監督
「終わったら勝ってましたね。昨年は1回戦で都立久留米が負けていたので、勝てて良かった。今大会の目標は達成してしまいましたけど(笑)、一つずつ階段を上って、できるだけ長い時間サッカーをしたいです」
高知中央・保明栄治監督
「負けても勝ってもここに来た意味は、チームにとって大きい。これを機会にサッカーを辞められなくなってくれればいいなと思います」 |