準々決勝
1月5日(金)/12:10キックオフ/東京都・駒沢陸上競技場/観客4844人/試合時間80分
作陽 3(0-0、3-2)2 静岡学園 |
作陽が(も)止まらない。強豪・静岡学園に完勝し、岡山県勢として初のベスト4へ駒を進めた。
試合前から、静岡学園のほうがナーバスになっていた印象だ。3回戦で青森山田を下した後、井田勝通監督は「(作陽には)高円宮杯で3-0で勝っているが、それだけに逆にやりにくい。ウチを研究してくるだろうし」と話していた。
実際、試合は、ふだんの3バックではなく、作陽の3トップ気味の布陣に対応する4バックでスタート。前半0-0で折り返したものの、攻撃の糸口をつかめないと見ると、後半は3バックにして、ボランチの⑬藤井豪が後方もカバーする形に。加えて、後半は⑨國吉貴博の1トップでスタートして、途中、FW⑫伊藤達也入れて2トップにするなど、目まぐるしくフォーメーションを変えた。
「前半の出来が悪かったので3バックに変えた。切り替えはできていたと思うが……。ボランチのところでミスが多すぎて、杉浦(⑩恭平)、國吉が、いいプレーをできなかった。(作陽は)相当研究してきたと思うし、だからいろいろ手を打ったが、後手後手になってしまった」(静岡学園・井田監督)
井田監督が悔やんだのが⑫伊藤を入れるタイミング。後半12分に先制されたが、その直後、⑯吉田豊に代えての投入だった。中盤でうまくボールをつないでいけない時間帯があり、交代の準備をしているところで失点してしまった。
しかし、試合自体は、作陽⑪小室俊之の先制点を皮切りに、大きく動き始めた。17分、静岡学園が②小川将成の左からのクロスを足掛かりに、⑦枝本雄一郎が決めて同点に追いつく。
しかしその直後、作陽は右サイドでチャンスを作る。⑨村井匠が⑳濱中優俊へ縦パス。⑳濱中が残したボールを、⑪小室が豪快に蹴り込んですぐに突き放す。さらに4分後、中央左寄りの位置でまた⑨村井が起点になり、敵DFを引きつけてから中央へ流す。フリーで⑦宮澤龍二が決めて、これでダメを押したかと思えた。
ところが、静岡県予選も含めて、勝負強さを発揮して勝ち上がってきた静岡学園はあきらめない。34分、右サイドのスローインから⑧刈込真人がドリブル突破。⑫伊藤が決めて1点差に詰め寄る。さらに中盤でつなぎながら、前線に人数を割いて同点を目指したが、一歩及ばなかった。
試合全体を見ると、作陽のしたたかさ、たくましさが際立ったゲームだった。静岡学園相手に、佐賀東も、青森山田も息切れした後半も、タレることなくプレスをかけ続け、チャンスを逃すことなく、決めるべきところをキッチリ決めた。2失点したが、完璧に崩された形はなく、堂々のベスト4進出だった。
作陽・⑪小室俊之
「来たボールがよかったので決めるだけだった。試合に出れない選手や応援してくれる人たちのために、国立でも精一杯頑張りたい」
作陽・⑦宮澤龍二
「室蘭大谷戦があまりよくなかったので、その分もチームのためにプレーしようと考えていた。⑪小室の裏と中盤でのドリブルを意識して、それが1点目のアシストにつながった。前半はあまり上がれなかったが、後半は懐の深いプレーができる⑨村井(匠)が入って上がれるようになった。攻め込まれるシーンが多かったけど、予想していたので問題なかった」
作陽・③石崎晋也
「個々で負けている部分はあったけど、組織がよかったので勝てたのだと思う。高円宮のときは1対1でも完敗したが、今日はよかった。⑨村井なしでこれたけど、村井が入ってバリエーションが増えた」
作陽・野村雅之監督
「イメージしていたゲームプランがだいたい実行できた。DFがよく耐えたし、⑪小室がよく決めてくれた。小室は、元々点を決める感覚を持っていたし、押されたゲームで力を発揮するタイプ。
守備では、マークを決めたらやれると思い、ブロックで守るように指示した(4バックと中盤のラインを維持してコンパクトに守るやり方)。点を取られた場面は崩されていたし、100パーセントとはいえなかったけど、まあまあできた。シュートは打たれても、DFがよく頑張ったからシュートの精度を下げることができた。
個々の能力の高いチームに対してチームがまとまって勝ったので褒めてあげたい。
⑨村井は、ヘッドが強いしタメができる選手で彼が入れば起点ができる。でもまだ(ケガの状態が)万全ではない。痛みはないようだが、まだ怖さがあるようだ」
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