3回戦
1月3日(水)/12:10キックオフ/神奈川県・三ツ沢球技湯/観客5400人/試合時間80分
星稜 1(0-1、1-0、PK4-3)1 鹿島学園 |
ともに飛びぬけた選手はいないが、全員守備、全員攻撃というスタイルで3回戦まで駒を進めてきた星稜と鹿島学園。無得点のゲームも予想され、どうやってゴールを奪うのかがゲームのポイントとなった。
ところが戦前の予想を覆し、前半8分という早い時間帯に鹿島学園が先制点を奪った。⑱細井清高のシュートは残念ながらポストに当たって跳ね返ったが、こぼれ球に⑩杉下聖哉が素早く反応。これをダイレクトで決めた。早いプレスからの素早い攻撃で先手を取った鹿島学園。まさしく望みどおりの展開だったといえるだろう。
一方の星稜は1失点こそしたものの、中盤でパスをつないでゴール前へ攻め込み、徐々にリズムをつかんでいった。もちろん、鹿島学園の堅い守備を簡単に崩すことはできなかったが、精神的には優位に立ち始めていた。
「絶対にゴールできると思っていた」(⑥花井慎吾)
後半に入ると1回戦から戦っている鹿島学園と、2回戦から登場という星稜の間で、フィジカル的な差が出てきた。前半以上に星稜はボールをつなぎ、左右に振りながら相手DFを引き出そうとする。サイド攻撃も機能し、次々にシュートを繰り出していった。後半だけで実に10本ものシュートを放った星稜。その努力が実を結んだのが27分。CKからの流れから⑥花井が決めて同点に追いついた。
追いつかれた鹿島学園も疲れた体にムチを打ちながら反撃したが、どの攻撃も単発に終わってしまい、後半に放ったシュートは0。星稜も追加点を奪えず、試合はPK戦にもつれ込んだ。
PK戦では星稜の3人目が外したのに対し、鹿島学園は2人目と5人目が失敗。ここでも鹿島学園には連戦の疲れが出てしまったようだが、両者が持ち味をいかんなく発揮した好ゲームだったといえるだろう。
星稜・河崎護監督
「内容はそんなによくなかったが、あきらめずによく守って、そして攻めてくれたと思う。ただ、正直にいえば、3年連続PK戦で敗退しているだけに、最後は自信がなかった。今年の星稜は、ここ数年に比べれば個人のレベルは低く、ボールを持っても何かできるわけではない。チームワークと徹底した守備という2点だけでここまで勝ち上がってきた。この先は一戦一戦、悔いのないように戦うだけ。もう1回、自分たちのサッカーをしっかりとやりたい。選手たちの頑張りには満足しています」
星稜・⑥花井慎吾
「必ず1点取れると思っていた。同点ゴールを決めたときには最高の気分だった。もう1点取れると思っていたが……。最初に1点取られたものの、自分たちのサッカーができていたので大丈夫だと思っていた」
星稜・①小倉朋也
「今日は集中して戦うことができた。PK戦は最近の練習試合でも負けていなかったので、自信を持って臨むことができた。相手は緊張して思い切り蹴るだけだった。PK戦は⑥花井以外は全員が決めてくれたので、GKとしては本当に感謝しています。試合中はPK戦のことは考えず、守備の徹底を心掛け、後ろから指示を出し続けました。それが自分の仕事なので」
鹿島学園・鈴木雅人監督
「力不足です。星稜は本当にうまいチームだった。3試合目は連戦になるのでつらい。そういった戦い方もしなければだめと勉強になりました。やはり体力をもっと強化しないとダメですね。体力不足でした。ただ、選手は春先に比べすごく成長した。試合後にそう声をかけました」
鹿島学園・④後藤大地
「失点は流れから崩されたものではないので、運が悪かったとしかいいようがない。これまでも常に守備を意識しながら戦ってきた。悔しい。自分たちにしたたかさが足りなかったのだと思う」
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