3回戦
1月3日(水)/12:10キックオフ/東京都・駒沢陸上競技場/観客4001人/試合時間80分
作陽 0(0-0、0-0、PK4-2)0 室蘭大谷 |
ボール支配率では作陽に分があり、決定的なチャンスという点では、質、量ともに室蘭大谷、という試合だった。
前半、室蘭大谷が立て続けにチャンスを作る。3分、右からつないだパスが最後は左サイドの⑳西山峻太へ。フリーで抜け出して左足で打ったが上へ。5分、⑩宮澤裕樹の左からのクロスに、⑨樋渡英之が突っ込んだがわずかに合わず。7分には⑩宮澤が今度は直接左足で狙ったが、GKに阻まれた。
室蘭大谷最大のチャンスは前半19分だった。左のオープンスペースへ⑨樋渡が抜け、えぐってクロス。作陽GK①安井豪が懸命に手に当てて逃れたが、このボールが⑩宮澤の元へ。やや体勢が悪くなりながらもダイレクトシュートしたボールは、右ポストに当たった。
後半に入っても、同じような展開は続く。7分、右サイドからロビングボールが⑨樋渡につながり、さらにフワッとしたパスが⑳西山へ。⑳西山のシュートはバーの下方を叩いて真下に落ちたが、ここでもゴールを割ることができない。
一方、ボールを持ちながら決め手がない作陽は、後半から俊足の⑪小室俊之、24分には左ヒザを痛めているエースストライカー⑨村井匠も投入して打開を図る。もう少し、⑪小室がいる左サイドを使ってもいいかも、と思ったが、ボールはテクニックのある⑳濱中優俊がいる右サイドで滞留。ようやく37分、左のスペースにボールを打ち込んで⑪小室を走らせる展開に。室蘭大谷DFをちぎり、ここから出てきたプルバックのパスを、⑧柴田喜が狙ったが、バーを叩いてしまった。
PK戦は4-2で先蹴りの作陽。作陽は3人目の⑬桑元剛が止められたが、他の4人が成功。室蘭大谷の2本の失敗はいずれもゴールフレームに弾き返されたものだった。
PK戦、気づいたことがあったので1つ……。両チーム合わせて3人が失敗したわけだが、3人に共通していたのは、いずれも助走が短めだったこと。2人がペナルティーエリアのライン上から、もう1人はエリア内の位置から助走を始めた。作陽の5人目⑨村井と、室蘭大谷3人目⑦遠山涼太は、ペナルティーエリアのライン上からの助走で成功させたが、他の成功者計4人は、すべてエリア外からボールにアプローチしていた。参考までに紹介しておく。
作陽・野村雅之監督
「非常に厳しいゲームだった。去年も同じ3回戦で、PK戦で敗れている。選手や応援してくれているすべての人の運が、今年はよかったんだなと思う」
作陽・③石崎晋也主将
「相手の守備が堅くて点が取れず、逆に苦しい時間帯もあったが、勝ててよかった。(準々決勝は)応援してくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れずに戦いたい。国立へ行ってうれし涙を流して帰りたい」
室蘭大谷・加藤栄治監督
「ポストに嫌われたシュートもあって、あれが入っていれば、と思うが、サッカーはこんなもの。選手は力を出して一生懸命やった。室蘭らしいいいサッカーがこの全国の舞台でもできたと思う。チャンスの数は五分五分だと思うし、シュートチャンスはこっちに多かっただろう。点が取れれば、流れも来るんだろうけど……」
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