2回戦
1月2日(火)/14:10キックオフ/東京都・西が丘サッカー場/観客1970人/試合時間80分
青森山田 2(1-0、1-0)0 羽黒 |
高校選手権では、どんなチームでも調子の波がある。過去に優勝を飾ったチームも、力を出せずに苦戦したゲームは必ずあった。タイトルを取るだけの力があっても、そこで負ければ歴史に名を刻むことはできない。青森山田は、誰もが認める優勝候補とはいえないかもしれないが、戦国大会となった今回、いくつか挙げられる候補の1つといえるだろう。
その青森山田が、苦しみながら2回戦を突破した。
東北同士の対戦といえば、一昔前なら中盤を省略して蹴り合うイメージがあったものだが、両者ともしっかりと攻撃を組み立てていくチーム。南米の選手が攻撃のキーマンになっている点も一致している。期待に違わず試合は白熱した。
一進一退の攻防が続いたが、前半16分に青森山田が先制する。左からのアーリークロスに、⑪佐々木絢也がきれいに合わせた。
「クロスがくると思って、ニアに走り込んだらそこにきた」(⑪佐々木)というナイスゴールだった。
この1点で青森山田にリズムが生まれ、羽黒は守勢に回る。⑪ロドリゲス・ウィリアム、⑰ナシメント・ハファエルのブラジルコンビも守備に戻る場面が増え、前半は1-0のまま終了する。
後半に入ると、展開は一変。攻撃にかける人数を増やし、リスクを背負って同点を狙った羽黒がボールを支配。いつゴールが生まれてもおかしくない展開になった。
しかし、青森山田・黒田剛監督は落ち着いていた。
「攻められてはいたが、決定的な形は作らせなかった。トーナメントを勝ち抜いていくには、こういう戦い方も必要」(青森山田・黒田監督)
攻め合いの展開より、しっかり守ってカウンター狙いに徹したほうが、リスクは少ないという判断だろう。
実際には、青森山田の運動量が落ち、かなり際どい場面もあったのだが、結果的には青森山田・黒田監督の作戦が功を奏する。終盤の後半38分に交代出場の森田光哉のシュートが決まり(記録はオウンゴール)、青森山田が逃げ切りに成功した。
羽黒にとっては、2点目の直前に⑪ロドリゲス・ウィリアムが2枚目のイエローカードで退場になったのが痛かった。
青森山田・黒田剛監督
「前に行き過ぎると後ろにスペースができて自滅する。そうならないように、カウンター狙いに徹した。(総体を制して優勝候補に挙げられていた)昨年もあれだけ攻めて負けたように、何が起きるかわからないのがサッカー」
青森山田・⑩ベロカル・フランク
「早い時間に点が取れたので楽になった。後半は、中盤でセカンドボールを拾われ、苦しかった。攻守のバランスがあまりよくなかった。ケガはもう大丈夫(右足首を痛め、1回戦に続いてこの日も後半途中に交代)。静岡学園にも勝って、上を目指したい」
青森山田・⑧板倉大智
「相手のねばり強い守備に苦しんだが、自分たちもねばり強くできた。4年連続してベスト16で敗れているので、今度こそその壁を突破したい」
羽黒・本街直樹監督
「春に対戦したときは完敗した相手に、互角にできたのはよかった。1対1でもチームのまとまりでも負けなかった。決定的な仕事ができないのは、崩すアイデアがないということ」
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