北 Fリーグが始まって、各チームがホームゲームでいろんな思考を凝らしてお客さんを楽しませる工夫をし始めたじゃないですか? 全日本選手権も1000円とはいえお金を取っているわけで、決勝戦ではありましたが、もっとお客さんを楽しませる工夫があってもいいと思うんですよ。
最初に改善してほしいのは飲食禁止。準々決勝は無料でしたが4試合もあって、体育館の周りは何もないというのあれば、食べ物を持ち込んで試合を見ながら食べようと思うのが普通じゃないですか? そういうファンの心理を考慮して、席ではダメだとしても飲食スペースを設けるとかしてもいいんじゃないかと。
それから、今回は審判の判定でフットサルをかなり見に来ている人にもわかりづらいものがあったから、そういう場合はジャッジの理由を説明してほしい。どうして退場になったのか、ファウルになったのか、わかりにくいものが多すぎる。
菊地 全日本選手権を見に来ているお客さんの中には、「フットサルは初めて見る」という人も多いはずだからね。
北 お客さんの数もちょっと寂しいものがありましたね。決勝で約2200人ですか。同じ人数でも駒沢でやればびっしり満員になって、代々木ではガラーンとした感じになるというのはあるんですけど……。浦安と名古屋が東京で直接対決をするというのは、Fリーグでもなかった。そういうコンテンツがあるのに、休日の昼間にあれだけのお客さんしか集まらなかったことは、重く受け止めるべきだと思います。
菊地 昨年までこの大会は、2月の頭の、ちょうどサッカーのオフシーズンに行われていた。だからサッカーメディアの人も決勝を見に来ていて、結構取り上げられたりもあったんだけど、Fリーグが2月中旬まである関係で、この時期にズレた。8日、9日はJリーグの開幕節と被ったから、サッカーメディアはほとんど来ていなかった。
北 決勝の日はJリーグで3トップが話題の川崎フロンターレの試合があって、今日来ていた知り合いの記者はどっちに来るか迷った末に、カードが浦安と名古屋になったからこっちを選んだそうです。だけどそういう人は圧倒的に少数派なわけで。まだフットサルはサッカーイベントがないところにぶつけるということをしていかないといけないと思うんですよ。
菊地 そうだね。天皇杯が元日にやるっていうように、全日本選手権の決勝もこの日にやりますっていうのをイメージづけてもいいかもしれない。
北 フットサルは「5」がキーワードだから5月5日にやるとか。あっ、ゴールデンウィークだからイベントが目白押しか(笑)。
今年の高校選手権のように、準決勝と決勝の間隔を開けるのも一つの手。高校選手権は決勝が流経大柏と藤枝東という、このカードだったら見に行こうかなと思わせるものになって、1週間でそれをアナウンスできたから、国立競技場が超満員になったわけじゃないですか。今回、浦安と名古屋という名勝負が見込めるカードになって、実際にいい試合になっただけになおさらそう思いますね。
Fリーグも始まったし、フットサルもエンターテイメントの発想を取り入れる時期に来ている。今まではアマチュアスポーツの全国大会の位置づけでしたけど。
菊地 1次ラウンドにしても神戸と高知で、フットサルの普及を目的にやっているはずなんだけど、集客のためのアクションも何らなくて、地元でプレーしている人たちと関係者が集まっているだけ。日本一を決める大会なんだけど、その辺りはいつまでも変わっていない。
やってる当事者は一生懸命やってて、レベルアップもしているんだけど、いかんせん運営面が追いついていない。何とかして、フットサルの人気を維持、拡大していく努力をみんなで考えていかないとダメだよね。
北 とりあえず、来年は最低でも5千人は集めるとか……。
菊地 いや、代々木でやるんだったら、1万人集めなきゃ! ジャニーズのコンサートなしに、中東の笛なしに(笑)。それだけのポテンシャルはあるんだから。
>ページ[1]へ戻る
ページ |[1]|[2]|[3]| |