菊地 Dグループは守りがしっかりしているチームが多いから、浦安が苦戦するんじゃないかと予想したけど。どうでしたか?
北 順調だったのではと思いますね。点差は開きませんでしたけど、相手はどこもフルパワーで浦安に当たってくる中で、うまいこといなして、いい時間にポンポンと点を取って。3試合とも同じようなゲームで勝っていきました。
ファイルフォックスも、浦安相手にパワープレーがすごくハマって、いいシュートが何本もあったんですけど、GK川原永光が止めると。結局チームとしても、締めるところは締めていて、中盤は割とルーズなんですけど、両ゴール前ではしっかりとプレーするという感じで。
菊地 力をセーブしつつ、勝ち上がったというところかな。
北 そう見えたんですけどね。だから、さっき聞いた名古屋とは正反対ですよね。そんなに一生懸命やっている風ではないんですよ(笑)。
菊地 ディアボーイズはどうだった?
北 ユニホームにスポンサーらしきマークが付いていたんですよ。
菊地 おっ!? それはよかったね。昨年話を聞いたときは、活動費のやりくりでいろいろと苦労話をしてたもんなあ。
北 でも、「よかったですね。ユニホーム支給してもらったんですか?」って聞いたら、「いや、ちょっと安くしてもらっただけです」って(笑)。「でも、このフットサルインプレッションってユニホームに書いてあるのは? フットサルコートか何かですか」「あっ、これは立ち上げたばかりの会社なんです。おーいお前」って、そうしたらもう1人の選手が来て、その人が代表で、名刺もらって(笑)。
菊地 だからさ。1次リーグあたりは、そうした各地域チームの活動事情というかね。そんなのを聞いて、全国のフットサル事情を確かめると。それが、結構楽しかったりするよね。ただ、毎年あるけど、全国に出てくるようなチームでも体制を維持するのは本当に大変でね。大体が、大学あたりのつながりでチームができて、最初は若くて体力もあるから、グンと強くなって上まで勝ち上がるところも多い。だけど、社会人になって転勤する人や、練習に出てこられない人たちが出てくると、いろいろ厳しくなってくるんだよな。
北 もう、まさにそのとおりで。聞くと、東北のチームは大学を卒業すると、チームを解散させるところも多いみたいなんです。だから、ディアボーイズに続くチームがない。
それに練習回数とか聞くと、驚くチームってないですか? このグループの広島F・DOは、土日だけなんですって。それでどちらかは大会や試合ってことも多いわけですから。それでよくあれだけ強いチームを作ってくるなあって、不思議ですよ。
菊地 うーん。だから、今後Fリーグのチームとは、差がついていく一方なのかもしれないね。
北 今回はFリーグ6チームと、シャークスとプライアグランジが準々決勝に進出しました。シャークスなんかはほとんどプロに近い状況でやっているし、プライアグランジはデレルバの協力を得て、すごくいい練習環境なんですね。その点でいい環境で練習しているチームが勝ち上がった感じはありますよね。そういうところには人材も来るみたいで、プライアグランジには、周りの他チームから選手が集まってきている。東海選抜みたいですよ。
菊地 これからはハード面だよね。いや、もう随分前から言われていることだね。チームを回していく人たちが大事な時代だよ。
菊地 湘南は今回どういう体制で?
北 今回は、岡田サントス ジオコではなくて、奥村敬人が監督的な役割をやっているんですよ。で、昔のロンドリーナのフットサルに戻したみたいなんです。それが、ハマったというか。弱い相手には無類の強さを発揮するんですけど。ただ、上に行ったときは不安ですね。
菊地 なるほどね。あと、このグループで気になったのは、旭川対ジョイの11-10というスコア。これは何?
北 旭川は今回、諸事情でGKが1人だったんですよ。それが前の試合で退場しちゃって、この試合は菅原和紀がGKになって、最初からパワープレーだったんです。
菊地 それにジョイもパワープレーで対抗したとか?
北 こちらはこちらで、チームの要の大谷兄弟が、事情があって、2日目が終わった時点で帰ってしまったんです。だから、この試合ではGKから前線にボンボン投げてくることが多かったんですけど、それで結構ゴールが入っちゃったりして……。11-10なんですけど、1点の価値がものすごく薄くて(笑)。
菊地 そうだったんだ。スコアを見たときは、神戸会場は色めき立ったんだけどね。何が起こったんだ! ってね。
北 このグループは、カベーラが他と比べて実力的に落ちたので、割とここ相手に点をボンボン取った状況があって、得失点差で有利になりましたよね。
菊地 そうだね。大阪とプライアグランジの3戦目は、試合前から仮にどちらかが負けても上に行けそうな得失点差だった。
北 プライアグランジは本当にいいチームで、とにかくハイプレスをかける。楽しみを追求してプレーしているチームも多いはずなのに、ここまで徹底してチームが意思統一されているのは、すごいと思いましたね。
菊地 すごく真面目にやってくるから、嫌がる相手チームは多いみたいだね。
北 それに選手個々の能力も高いですからね。ただ、攻撃面にやや難があるのか、カベーラにはそんなに点が取れなかった。でも、同等とか格上の相手には強さを発揮するタイプですね。もっともコートが狭かったので、準々決勝以降、どれくらいできるかはわからないんですよ。
菊地 大分が負けたことに関しては、何かありました?
北 どうですかね。別に負けても勝ってもおかしくない試合だったというか。大分とプライアグランジでは、プライアグランジのほうがやることが徹底されていました。組織面で上回ったんですよね。
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