国際親善試合
U-22日本代表—U-22コスタリカ代表 マッチレポート

2015年07月02日

川原宏樹(本誌)取材・文/松岡健三郎(本誌)写真

15年7月1日(水)/19:01キックオフ
宮城県・ユアテックスタジアム仙台/観客10,016人/試合時間90分
U-22日本代表
2 1-0
1-0
0
U-22コスタリカ代表
野津田岳人(前半36分)
金森健志(後半32分)
得点者  

リオデジャネイロオリンピック出場を目指すU-22日本代表は、1月のアジア最終予選に向けたテストマッチで2得点を挙げて快勝した。

北中米カリブ海地区からリオデジャネイロを目指すU-22コスタリカ代表は、親善試合とは思えないほど球際でのプレーや対人での当たりが激しかった。

「(本戦で)対戦しなければいけない相手である世界の強豪国の映像を(試合前に)見せたのは、本当によかったというふうに思っています。我々が目標として掲げている相手と対戦するときには、よりレベルの高い試合をしなければならない。サッカーのクオリティーの部分、球際であったり(攻守の)切り替えであったりの戦うというところに対して、まずは世界がどういう動きをしているかということをすり込めたところで、彼らはそれに敏感に反応してくれた」と手倉森誠監督が明かしたように、激しかったコスタリカに引けを取ることなく、日本は試合を徐々に自分たちのペースに持ち込んだ。

そして、敵と味方で混み合った局面は、2、3人のグループによるパスワークで打開して切り崩した。さらに、大きな展開からサイドでの1対1の局面を作ると、右サイドの前田直輝や左サイドの野津田岳人、亀川諒史が果敢に勝負を仕掛けてゴール前でのチャンスを演出していった。そうして前半36分に左サイドから決定機を作り、野津田が先制点を挙げた。

後半に入り2人の選手を交代させたコスタリカが3-5-2にシステムを変更。浅野拓磨と中島翔哉の前線2人が比較的自由に使えていたスペースを消されると、手倉森監督も動き出しオナイウ阿道を投入し4-4-2へとシステムを変更した。その後、8人の交代枠がある親善試合らしく両チームのベンチワークが慌ただしくなるのに反比例するように、試合の展開は停滞し決定機が少なくなっていった。しかし後半32分に、金森健志が目の覚めるような強烈なミドルシュートをゴールネットに突きさして、日本に待望の追加点が生まれた。

その後、さらに3人を交代させ8人の交代枠を使いきった日本だったが、最後までゴールを許すことなく0封。2-0の快勝で国内最後となるテストマッチを終えた。

ピックアッププレー

個人技と連動性で奪った先制点

前半36分に野津田岳人が挙げたゴールは、個人技での突破とグループによる動きの連動性から生まれたU-22日本代表らしい得点だった。

最終ラインでボールを回すゆっくりとした展開から、遠藤航がサイドのスペースへ上がった亀川諒史へロングパスを出す。ここで亀川が個人技で1対1を制してクロスボールを入れる。クロスボールが出る直前に浅野拓磨がニアサイドのスペースへ斜めに走り、敵を引き連れながらゴール前にスペースを作る。その動きに連動して、野津田が後ろからそのスペースへ飛び込み、右足インサイドのボレーシュートをゴールにたたき込んだ。

この試合は、アシストした亀川に限らず、野津田や前田直輝もサイドでの1対1場面では必ずといっていいほど、ドリブルで相手を抜きに仕掛けていた。そのほか中央に位置することの多かった浅野や中島翔哉も、ゴール前近くのチャンスになりそうなところでは、積極的に足ワザを使い決定機を演出しようとした。

連動性という部分では、クロスのチャンスや味方が前を向いてボールを受けたときの動きはもちろんだったが、サイドでのパスワークも光っていた。3人ほどでグループを形成し、旋回するようにパスコースを作り素早いパス回しで密集地帯を突破していった。

ただ、「チームとしてはミスもだいぶん減りましたし、よくなっているとは思います。速いプレーができず自分個人としてはそんなに質は高くなかったと思っているので、一つ一つのプレーでもっとレベルを上げていきたいと思います」と中島が試合を振り返ったように、局面を打開するようないいプレーは多くなっているが、全体的にピンチに陥るような単純なミスがあったことも否めない内容だった。

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ゴール前のスペースでフリーになった野津田は先制点を挙げた
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