2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第13節
川崎フロンターレ-ガンバ大阪

2015年10月05日

川原宏樹(本誌) 取材・文

15年10月4日(日)/14:04キックオフ
神奈川県・等々力陸上競技場/観客24,300人/試合時間90分
川崎フロンターレ
5 2-1
3-2
3
ガンバ大阪
大久保嘉人(前半2分)
中村憲剛(前半45+3分)
中野嘉大(後半10分)
大久保嘉人(後半30分)
エウシーニョ(後半37分)
得点者 パトリック(前半42分)
パトリック(後半21分)
倉田秋(後半26分)

年間順位5位の川崎が年間順位4位のG大阪を迎えて行われた一戦。チャンピオンシップ出場を果たすためには、どちらも負けられないゲームで激しい戦いが予想された。G大阪の長谷川健太監督は「終了間際、立ち上がり、本当にやられてはいけない時間帯、本当はやらなければいけない時間帯で失点をしてしまっているところが、今日のこのようなオープンな展開でアップテンポなゲームになった一番の要因。しっかり(試合に)入って、もう少しクローズな展開にもっていかなければいけないと思っていたのですが、ガンバの選手たちのほうが少し集中力が散漫だった」と振り返ったように、試合は開始早々に大久保嘉人が先制点を挙げ、予想どおりの激しい点取り合戦が繰り広げられた。G大阪が追いつけば川崎が突き放すという展開が試合終盤まで続いた。そして後半30分、この日先制点を挙げて得点王争いの単独首位となった大久保が、PKを決めて勝ち越し点を挙げた。その7分後にも、大久保のアシストでエウシーニョが追加点を挙げて突き放して勝利。G大阪に勝ち点差を詰めた川崎は、タイトル争いに踏みとどまった。

ピックアッププレー

ルーキー中野嘉大が躍動!

この試合で最も輝いたのは、間違いなく川崎の中野嘉大だ。左サイドで先発した中野は、開始早々の大久保嘉人の先制点をアシスト。そして後半10分には、自らドリブルで切り崩して追加点を挙げた。さらに、この試合の勝ち越し点となったPKを獲得するきっかけとなったパスを出したのも中野だった。

その中でも先制点のアシストとなった2人抜きをピックアップしたい。

左サイドのタッチライン際に待ち構えていた中野は、小宮山尊信からの縦パスを受けた。ファーストタッチを足元に止めずに体を開いてスペースへ出して、寄せてきた阿部浩之を置きざりにした。そして、カバーに来た今野泰幸を裏通りでかわして2人抜き。GKとDFラインの間にグラウンダーのクロスボールを入れて、大久保の先制点をアシストした。

「コミ(小宮山)さんから絶妙なパスが来たのでうまくかわせた。トレーニングのときにクロスの練習をしていて、練習ではうまくいかないことも多かったんですけど、やったからこそ試合でそれをうまく生かすことができました。(得点を決めた)ヨシさんを見ていなかったんですけど、敵を見ていて敵が動いたからという感じで(パスを出したら)、やっぱりヨシさんがそこにいてくた」と中野は自身のアシストを振り返った。

得点を挙げた大久保も「あそこに出せるとは思ってなかったので、ナイス! と思いながら走りました」と、中野のアシストを褒めた。

川崎の風間八宏監督も「彼の特長はなかなか捕まらないところ。動きもうまいですが、ドリブルでもあまり(体を)触られない。判断のところで自分の中で、最後にパスを出すのか、あるいは誰かに出さなきゃいけないというものがあったんですけど、今日の1点を決めたところなんかは、(大久保)嘉人に出すのかなと思ったら入れちゃいましたからね。ずいぶんと図々しくなったと思いましたね(笑)」と中野の成長を褒めていた。

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この試合1得点1アシストと輝くプレーを見せたルーキーの中野嘉大
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