2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ第17節
FC東京-清水エスパルス

2015年06月29日

川原宏樹(本誌)取材・文

15年6月27日(土)/19:04キックオフ
東京都・味の素スタジアム/観客41,363人/試合時間90分
FC東京
3 1-0
2-2
2
清水エスパルス
東慶悟
(前半38分)
前田遼一
(後半15分)
前田遼一
(後半21分)
得点者 大前元紀
(後半6分)
石毛秀樹
(後半38分)

1stステージ最終節。前半戦の優勝チームも決まっている状況にもかかわらず、味の素スタジアムには多くの観客が訪れた。今夏ドイツのマインツに移籍することが決まった武藤嘉紀の最後の勇姿を見ようと、4万人超の人々が彼の一挙手一投足に歓声を挙げた。

「よっち(武藤嘉紀)のために」と口をそろえていたFC東京は気合いが空回りしていたのか、試合序盤は清水のほうが攻勢だった。しかし、フィジカルで勝るFC東京が時間の経過とともに自らのペースにし、高い位置でのボールカットから相手ゴールに迫っていった。そして前半38分には、梶山陽平が奪ったボールを持ち込み東慶悟へスルーパスを出す。それを受けた東は、GKをかわして先制点を挙げた。

後半には、武藤嘉紀のアシストから前田遼一が追加点を奪うと、セットプレーから立て続けに3点目を奪って点差を広げた。その後、石毛秀樹のスーパーゴールで清水が追い上げムードを作るも、最後まで集中を切らさなかったFC東京が、ドイツへ旅立つ武藤へ勝利をプレゼントした。

ピックアッププレー

武藤のラストアシスト
3人をひきつけ股抜きパス

img01

FC東京の2点目、武藤嘉紀のアシストによる前田遼一の得点をピックアップ。

梶山陽平が高い位置でボールを奪うと同時に、パスを受けようと高橋秀人が前へ出る。倒れながら出されたパスは少しズレたが、くさびに入ろうとしていた前田遼一にボールが渡る。いち早くDFラインの裏へ飛び出そうとしていた東慶悟と武藤の動き出しが、清水のDFラインを押し下げていたため、前田がフリーの状態でゴール方向を向くことができた。そこから武藤へのスルーパスが出て、武藤はペナルティーエリア内に進入した。シュートを打てなかったが、3人の敵を引きつけて後ろからフリーで上がってきた前田へパスを出した。

「やっぱり得点がいちばん欲しかったですね。けど、(前田)遼一さんにアシストできたのは、非常にうれしかったです」と、最後の試合で得点をしたかった本音を語りつつも、「あそこで打ってもDFに当たっていたので、切り返して相手が突っ込んできたところに股(下のパスコース)が見えたて、いい形を作れたと思う」とアシストに切り替えた冷静な判断を振り返った。

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