10年7月11日 20:30 サッカーシティ(ヨハネスブルグ) |
| オランダ |
0 |
( |
0-0
0-0
延長
0-0
0-1 |
) |
1 |
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スペイン |
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得点者 |
イニエスタ(延長後半10分) |
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ワールドカップで8カ国目の優勝国となったスペイン。
パスサッカーで勝ち上がった後世まで語り継がれるチームとなるだろう
Photo:AFLO |
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| オランダ |
| 監督ファン・マルバイク |
GK
1ステケレンブルフ
DF
5ファン・ブロンクホルスト 4マタイセン 3ハイティンハ 2ファン・デル・ウィール
MF
7カイト 10スナイデル 11ロッベン 8デ・ヨンク 6ファン・ボメル
FW
9ファン・ペルシー
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| 交代 |
| 後半25分 |
7カイト→17エリア |
| 延長前半8分 |
8デ・ヨンク→23ファン・デル・ファールト |
| 延長前半14分 |
5ファン・ブロンクホルスト→15ブラーフハイト |
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| 警告・退場 |
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前半14分 |
9ファン・ペルシー |
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前半21分 |
6ファン・ボメル |
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前半27分 |
8デ・ヨング |
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後半8分 |
5ファン・ブロンクホルスト |
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後半11分 |
3ハイティンハ |
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後半38分 |
11ロッベン |
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延長後半3分 |
3ハイティンハ |
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延長後半5分 |
2ファン・デル・ウィール |
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延長後半11分 |
4マタイセン |
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| スペイン |
| 監督デル・ボスケ |
GK
1カシージャス
DF
11カブデビラ 5プジョル 3ピケ 15セルヒオ・ラモス
MF
8シャビ 14シャビ・アロンソ 16ブスケツ
FW
7ビジャ 6イニエスタ 18ペドロ
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| 交代 |
| 後半14分 |
18ペドロ→22ヘスス・ナバス |
| 後半41分 |
14シャビ・アロンソ→10セスク |
| 延長後半開始 |
7ビジャ→F・9トーレス |
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| 警告・退場 |
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前半16分 |
5プジョル |
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前半22分 |
15セルヒオ・ラモス |
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後半21分 |
11カブデビラ |
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延長後半12分 |
6イニエスタ |
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延長後半15分 |
シャビ |
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ともに勝てば初優勝という決勝。パスサッカーで勝ち上がってきたスペインは、立ち上がりからオランダの激しいプレスに苦しみ、守備網を崩しきれない。逆にカウンターから決定機を作られる嫌な流れに。それでもスタイルを変えずに90分間を闘い延長戦へ。そして延長後半10分、イニエスタが決勝ゴールを決め、スペインが優勝を手にした |
注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。
| ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します! |
1分 スペイン カプデビラ 足ワザ
左サイドで敵からボールを奪ったカプデビラ。寄せてきた敵を【股抜き】でかわすと、続く敵が寄せてくる前に、左アウトで縦パス。密集から脱出した
3分 スペイン セルヒオ・ラモス 足ワザ
右サイドでボールを持ったセルヒオ・ラモス。敵が寄せてきたため、右足裏でボールを軸足方向に引き、左インではじく【軸当てパス】の要領で敵をかわすも、ファウルで止められる
4分 スペイン セルヒオ・ラモス 決定機
右サイド45度からのFK。シャビが中央へクロス。セルヒオ・ラモスがやや戻りながらヘディングシュート。GKの好セーブに合い、ゴールならず
10分 スペイン セルヒオ・ラモス 決定機 足ワザ
ビジャのパスを右サイドで受けたセルヒオ・ラモス。ペナルティーエリアにドリブルで進入。敵を【シザーズ】で抜き、シュートを放つもDFにカットされる。ここでのシザーズはアウトでボールをはじき出すものではなく、右の内→外シザーズの後に、左インで右前方に持ち出す変則的なものだった
11分 スペイン ビジャ 決定機
ショートコーナーからのアーリークロスを、ファーサイドで待ち構えていたビジャが左足ボレー。惜しくも枠を外しサイドネットへ
17分 オランダ スナイデル 足ワザ
ゴールからやや右、約30メートルのFK。スナイデルが【無回転ボール】を狙ったようだが、わずかに回転がかかって、GKの正面へ。カシージャスががっちりキャッチしたのでわからなかったが、ボールは沈んでいたようだ
22分 オランダ カイト 足ワザ
左サイドタッチライン際を疾走するカイト。パスが来るも、敵の寄せが早くトラップ際を狙われていたので、つま先でボールをちょこんと浮かすチップトラップを見せる。敵のタックルは鮮やかにかわすことができたが、ファウルを受けて倒れる
25分 スペイン ブスケツ 足ワザ
ピッチ中央でボールをキープしていたブスケツが、敵の寄せをドロー&プッシュでブロックする。この手のワザは中盤でよく見せていた。自然と出るようだ
35分 オランダ ロッベン 足ワザ
複数の敵に進路を塞がれたロッベンだが、敵の間を【ダブルタッチ】よりも多いトリプルタッチで抜けようとする。左アウト、左イン、右インの連続タッチで、最後はドリブルが長くてクリアされる
45分 オランダ ロッベン 決定機
ペナルティーエリア右角でボールを受けたロッベン。DFを左にかわしてすぐにシュート。強烈な弾道でニアを突くも、GKにはじきだされる。ロッベンの真骨頂であるこの形は、誰も止めることができないようだ
1分 スペイン ビジャ 足ワザ
縦パスを待つビジャは、DFを背中でブロックしつつ、右インに当てる【回転トラップ】で方向転換。前を向いて味方につなげる。270度くらい回転して、敵の進路もふさいでいた
2分 スペイン プジョル、カプデビラ 決定機
右CKをニアでプジョルがヘッド。ファーに流れたボールをカプデビラがフリーで右足を振るも、まさかの空振り
4分 ランダ ファン・ペルシー 足ワザ
ファン・デル・ウィールからの縦パスを左アウトで【フリック】して縦に流し、走り抜けたファン・デル・ウィールがレシーブ。縦に長いワンツーパスだった
6分 オランダ ファン・ペルシー 足ワザ
右サイドでのルーズボールに対し、足裏で止めてくるりと回る【ルーレット】のようなトラップでボールを奪いつつ、方向転換も行う
10分 オランダ ロッベン 足ワザ
右サイドの縦パスをロッベンが軸抜きトラップ。意表を突かれた敵の足元をボールが抜け、ロッベンがスペースを駆け上がる
16分 オランダ ロッベン 決定機
センターバックの間を通すスナイデルからのスルーパスに抜け出したロッベン。完全に振り切りGKの1対1になるも、シュートをGKの足に当ててしまう。GKカシージャスのスーパーセーブといっていいだろう
19分 スペイン セルヒオ・ラモス 足ワザ
ペスス・ナバスからのバックパスを、セルヒオ・ラモスが【回転トラップ】でDFをかわしつつ、カットイン。キレ味の鋭いワザだった
20分 スペイン ヘスス・ナバス 足ワザ
右サイドでドリブルするヘスス・ナバス。DFを一人縦にかわして、続いて寄せてきた敵を【裏通り】でかわす
24分 スペイン ビジャ 決定機 ヘスス・ナバス 足ワザ
右サイドのヘスス・ナバスがDFの股を抜く股抜きクロス。DFがクリアしきれずこぼれたボールをビジャが狙うも、シュートはDFのブロックに合う。絶好機だったが、この日は焦りがでたか
30分 スペイン シャビ・アロンソ 足ワザ
右からの横パスを左インでわずかに左に浮かせ、再び左インで引き寄せる片足ダブルタッチトラップを見せ、すぐさま右インでスルーパスを通した。狙ったのか、偶然なのか、かなり高度なタッチだった
31分 スペイン セルヒオ・ラモス 決定機
左CKに飛び込んだセルヒオ・ラモスがフリーでヘッドするも、バーの上を越える。完全にヘディングミスだった
35分 スペイン イニエスタ 足ワザ
左サイドからのパスをイニエスタが【アコーディオントラップ】でDFをかわし、ペナルティーエリア内へドリブル。スペースがない中で見せた見事なワザだった
37分 オランダ ロッベン 決定機
後方からのロングボールをファン・ペルシーが流し、ロッベンが抜け出す。プジョルがすがりつくように止めようとするが、それにも負けずに何とか体勢を持ちこたえるも、GKカシージャスの飛び出しに合い、シュートを打てなかった
1分 スペイン イニエスタ 足ワザ
右サイドでボールをキープしていたイニエスタが、後ろから来た敵を察知して、【ルーレット】でかわすと、次の敵を左にかわして味方につなげた。ターンしてかわす技術は芸術的
3分 スペイン ヘスス・ナバス 足ワザ
DF3人に囲まれ、行き場を失ったヘスス・ナバスがキレ味鋭い軸裏ターンで瞬時に抜け、バックパス。危険から逃れるワザも素晴らしい
4分 スペイン セスク 決定機
高い位置でボールを奪ったイニエスタが、ドリブルでゴールに進み、DFを引きつけて右に開いたビジャではなく、左に真っすぐ走り込んだセスクへスルーパス。セスクは完全にフリーとなり、後は決めるだけだったが、シュートをGKの足に当ててしまい、決められなかった
5分 オランダ マタイセン 決定機
右CKに走り込んだマタイセンが、DFのマークをものともせず、ジャンピングヘッド。ドンピシャのタイミングだったが、バーを越える
8分 スペイン イニエスタ 決定機
DFラインのギャップを突いたセスクのスルーパスに抜けたイニエスタ。シュートチャンスがあったものの、DFを振り切ろうとして詰められ、シュートを打てなかった
10分 スペイン ヘスス・ナバス 決定機
ビジャからのパスを受けたヘスス・ナバス。そのままペナルティーエリア右に入り込み、敵の股を通す股抜きシュートを狙うが、敵の足に当たってコースが変わり、サイドネットへ。狙いはよかった
11分 スペイン イニエスタ 足ワザ
左サイド。ロッベンのドリブルを止めたイニエスタ。敵が寄せてくるも、足裏でボールを引いてスペースを作ると、すぐに詰めてきたロッベンを股抜きパスで攻略。クールな顔で前線に上がっていった
13分 スペイン セスク 決定機
4分に決定機を外しているセスク。今度はドリブルでスルスルと中央を抜け、イニエスタをスクリーン役に使い、そのままシュート。わずかにゴール右にそれる
10分 スペイン イニエスタ ゴール
スペインのカウンター攻撃。ヘスス・ナバスが右サイドで長い距離をドリブル。ここでDFを何人か引きつけ、イニエスタを経由して、ボールは左へ展開される。左サイドでボールを受けたF・トーレスが右足でクロスを送るが、DFに引っかかる。しかしそのこぼれ球をセスクが拾うと、ゴール右に開いたイニエスタへパス。前を向いてボールを受けたイニエスタがワントラップから冷静にボレーで決める。パスですべてが完結したわけではないが、運動量が落ちる時間帯で、それを感じさせないチームで取った得点だった
| ゲームの感想 |
★★★★★ |
スペインサッカーは世界のお手本に |
サッカー哲学に大きな影響を与える
スペインの優勝 |
ワールドカップの決勝は過去を振り返っても、名勝負は少ないもの。06年のイタリアvsフランスは消耗戦の末、PK決着。02年のブラジルvsドイツはミスがらみの得点があった。さらにさかのぼれば、90年の西ドイツvsアルゼンチンは見ていてあくびの出るような内容だった。
ただその歴史も今大会の決勝がくつがえしてくれた。これほどまで攻撃的なパスサッカーを最後まで貫いた優勝チームは過去あっただろうか。決勝戦はとかく「絶対に勝ちたい」という欲求が強すぎるあまり選手のテンションが上がり、その力が球際に集中してしまうもの。結果、相手の弱点をつぶしあうガツガツしたサッカーになってしまう。しかしオランダがそうしたサッカーを立ち上がりからやってきたのに対し、スペインは自分たちのパスサッカーを推し進め、見事に勝利してみせた。
オランダのプレッシャーは今大会で最も激しいものだった。「美しいサッカー」を国として貫き通してきた過去の歴史をかなぐり捨て、カウンターや個人技を最大限に生かした、ある意味、泥臭いサッカーで勝ちあがってきたオランダ。勝利への執念は、この日は特に強く、イエローカード覚悟でスペインの中盤を徹底的につぶしにきた。ファン・ボメル、デ・ヨンクの両ボランチはイニエスタ、シャビの動きに執拗なまでに目を光らせ、ビジャにボールが入ったときには、センターバックと激しくサンドしてボールを奪い取った。さらにはスナイデルとカイトも相手のDFラインのパス回しにプレッシャーをかけ続け、中盤でのプレスバックにも参加。ときには最終ラインまで下がって守備をするシーンもあった。
それでもスペインは逃げるようなパスを選択せず、守備ブロックの間、間にスッ、スッと顔を出してはパスを受け、突破口を見つけようとした。特にシャビとイニエスタがボールを持ったときの敵を巻くターンは秀逸で、たとえ不利な局面でも、小回りして前を向き、有効なパスコースを見つけ出していた。この2人が横ではなく、斜めの位置関係にいたことで、チーム全体としての前への推進力が増し、シャビ・アロンソのサイドチェンジと、ペドロ、その後に入ったヘスス・ナバスのドリブル突破を組み合わせ、さらにボール支配率をアップさせた。
1970年代にオランダで生まれたトータルフットボールをクライフが美しく崩すサッカーに進化させ、そのサッカーをクライフが監督としてバルセロナに根付かせた。そしてバルサの下部組織で育った選手たちによって、スペイン代表は美しいサッカーを実現させ、世界の頂点に立った。40年前に生まれたそのサッカー哲学は、脈々と受け継がれ、長い旅路を経てまた時代の先頭に踊り出た。今大会が新たな時代を作り出す大きな転換点になるような予感がする。 |
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