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Match Report マッチレポート

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
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ボール

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
準決勝 ウルグアイ-オランダ

清水英斗(本誌) 構成

10年7月6日 20:30 グリーンポイント(ケープタウン)

ウルグアイ

1-1
1-2

オランダ
フォルラン(前半40分)
M・ペレイラ(後半45分+2)
得点者 ファン・ブロンクホルスト(前半17分)
スナイデル(後半24分)
ロッベン(後半27分)

準決勝 ウルグアイ-オランダ
結果的に決勝点となる、3点目を決めたロッベン
Photo:Action Images/アフロ

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 準決勝 ウルグアイ-オランダ

ウルグアイ
監督タバレス
GK
1ムスレラ
DF
22カセレス、3ゴディン、6ビクトリーノ、5ガルガーノ 
MF
16M・ペレイラ、11A・ペレイラ、15ペレス、17アレバロ
FW
7カバニ、10フォルラン
交代
後半32分 11A・ペレイラ→13アブレウ
後半38分 10フォルラン→21S・フェルナンデス
警告・退場
警告 前半20分 16M・ペレイラ
警告 前半28分 22カセレス
オランダ
監督ファン・マルバイク
GK
1ステケレンブルフ
DF
5ファン・ブロンクホルスト、4マタイセン、3ハイティンハ、12ブラルース
MF
14デ・ゼーウ、6ファン・ボメル、7カイト、11ロッベン、10スナイデル
FW
9ファン・ペルシー
交代
HT 14デ・ゼーウ→23ファン・デル・ファールト
後半43分 11ロッベン→17エリア
警告・退場
警告 前半28分 10スナイデル
警告 後半32分 12ブラルース
警告 後半45分+5 6ファン・ボメル

ゲームのあらすじ
前半の早い時間帯にファン・ブロンクホルストのスーパーゴールで先制したオランダ。このまま完勝できるかと思われたが、前半終了間際にフォルランのゴールで同点に。そして、後半、こう着状態をまたしてもスナイデルが破り、さらにロッベンのゴールを加えて、粘るウルグアイに競り勝った。

注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。

ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します!

前半

3分 NEDオランダ カイト 決定機
ロッベンの右サイドからのクロスを、GKがさわってボールはファーサイドへ流れる。カイトがフリーでボールをトラップしてボレーシュートを打つが、バーの上へ外れた。

13分 NEDオランダ スナイデル 足ワザ
右サイドからのパスを中央でスナイデルが受け、飛び込んできた敵を、【キックフェイント】でかわして左足でシュート。

17分 NEDオランダ ファン・ブロンクホルスト ゴール
オランダのパス回しから生まれたゴール。ファン・ペルシーのポストプレーから、スナイデルやロッベンが右サイドでパスをつなぎ、中央へ。カイトが左サイドのタッチライン際にポジションを取って相手の距離を広げたところで、空いたスペースへファン・ブロンクホルストがカットインしてパスを受ける。ここから思い切って左足を振り抜き、ボールはファーサイドのポストをたたいてゴールイン。

32分 URUウルグアイ ゴディン 足ワザ
左サイドから、軸足の裏を通すダブルタッチパスをA・ペレイラに渡す。そのまま左サイドを破ってクロスへ。

40分 URUウルグアイ フォルラン 足ワザ ゴール
カウンターアタックによる速攻で、縦パスが右サイドを走るフォルランの足元へ。カバニとペレスの動きに引きつけられた敵ディフェンスのすきを突いて、【キックフェイント】で中央へ切り返して左足でミドルシュート。見事に決めた。

後半

4分 URUウルグアイ A・ペレイラ 決定機
オランダのGKへのバックパスに、A・ペレイラが詰めてインターセプト。ボールを拾って最後はA・ペレイラがロングループシュートを打つが、ファン・ブロンクホルストがゴールにカバーに入ってヘディングでクリア。

7分 NEDオランダ ファン・ペルシー 足ワザ
ファン・ブロンクホルストからの縦パスを、ファン・ペルシーがトラップして、すぐにインサイドターンで敵をかわす。ファールを受けた。

20分 URUウルグアイ フォルラン 決定機
ゴール左側で得たFK。鋭い軌道でニアサイドを突くが、GKステケレンブルフがはじいた。

24分 NEDオランダ スナイデル ゴール
右サイドからのロッベンの仕掛けから、ファン・デル・ファールト、ファン・ペルシーを経て、左サイドに流れたスナイデルへ。ボールは手前の敵に当たって軌道が変わり、ファン・ペルシーの足元をすり抜けてゴール。

27分 NEDオランダ ロッベン ゴール
ファン・ボメル、スナイデルを経由して、右サイドから左サイドへボールを展開。カイトがフリーでクロスを上げ、ロッベンが戻りながらのヘディングを決めた。

40分 NEDオランダ ファン・デル・ファールト 足ワザ ファン・ペルシー 足ワザ
ファン・デル・ファールトの【回転トラップ】から、ファン・ペルシーが左アウトの【フリック】でロッベンにパス。

45分+2 URUウルグアイ M・ペレイラ ゴール
ファン・ボメルのファールにより、右サイドで得たFK。ゴール前に蹴ると見せかけ、縦に走り込んだM・ペレイラへスルーパス。壁に入っていたエリアがカバーに入るが、M・ペレイラは鋭い切り返しから、左足で【インカーブシュート】。ボールは敵の間をすり抜けてファーサイドネットへゴール。

ゲームの感想 ★★★☆☆ ウルグアイは終始、面白いチームだった

満身創痍のウルグアイ
オランダの挑戦は続く

 ウルグアイはスアレスとフシレを出場停止、さらにロデイロをケガで欠き、オランダはファン・デル・ウィールとデ・ヨンクを出場停止で欠く。お互いにベストメンバーを組めない中での一戦となった。
 しかし、攻守の主役となる選手を2人も欠き、より傷が深かったのはウルグアイといえるだろう。ウルグアイは、スアレスの代わりにカバニをFWに上げて2トップを組ませ、本来右サイドバックのM・ペレイラをトップ下、さらに右サイドバックには本来ボランチのガルガーノが入る4-4-2、中盤がダイヤモンド型となる苦心の布陣を組んだ。ただし、今大会のウルグアイは、対戦相手によってさまざまなシステムを使い分けることが特長の一つだったので、布陣変更への対応についてはそれほど問題にはなっていない。むしろ、相手ボランチに対してプレスをかけやすいシステムを組むことで、デ・ヨンクの代わりに入ったオランダのデ・ゼーウの展開力の欠如を、暴き出すような前半を送ることができた。ファン・ブロンクホルストのスーパーゴールで1点を奪われたとはいえ、前半はウルグアイのペースだった。
 その流れが徐々に変わり始めたのが後半。オランダはデ・ゼーウに代えて、ファン・デル・ファールトを投入し、ファン・ボメルをワンボランチ気味に残すシステムへ変更。ファン・デル・ファールトの飛び出しによって全体の流動性を高め、パス回しの基点を、ボランチよりも、もう一つ前方に作ろうと試みた。ただ、前半よりも多少はマシになったものの、スナイデルのプレースペースが狭くなったこともあり、なかなか目に見える効果として現れず、オランダは思うようなサッカーができない。
 しかし、そんなオランダよりもさらに深刻だったのは、前回のガーナ戦で120分を戦い抜き、また、この試合の前半でプレッシング戦法を仕掛けたウルグアイの選手の体力だった。オランダのサイドを変えるパス回しに、陣形全体をスライドさせるのが徐々に遅れるようになり、じりじりと押し込まれる展開へ。この状況から、決定力を持つスナイデルとロッベンによってゴールが生まれた。キャプテンのフォルランも、ついに足の痛みで力尽き、後半38分にベンチに退いている。オランダが突き放したというよりも、残念ながら、ウルグアイはすでに満身創痍の状態だったのだ。
 それにしても、今回のオランダは本当に不思議なチームである。グループリーグ初戦のデンマーク戦以外は、すべて1点差ゲームでの勝利。この試合のパフォーマンスも決して良い、美しいとはいえない。この現実的な新オランダサッカーがワールドカップの優勝をもたらすとすれば、今後、オランダに何らかの変化が起こるきっかけとして、このワールドカップは存在するのだろうか。スペインとの決勝は非常に興味深い一戦になりそうだ。

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