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Match Report マッチレポート

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
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ボール

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
準々決勝 パラグアイ-スペイン

清水英斗(本誌) 構成

10年7月3日 20:30 エリスパーク(ヨハネスブルク)

パラグアイ

0-0
0-1

スペイン
  得点者 ビジャ(後半37分)

準々決勝 パラグアイ-スペイン
苦しみながらも決勝点につながる打開力を発揮して、マンオブザマッチに選ばれたイニエスタ
Photo:ロイター/アフロ

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 準々決勝 パラグアイ-スペイン

パラグアイ
監督マルティーノ
GK
1ビジャール
DF
3モレル、21アルカラス、14ダ・シルバ、2ベロン
MF
11サンタナ、16リベロス、15カセレス、8バレット
FW
18バルデス、7カルドーソ
交代
後半18分 8バレット→13ベラ
後半26分 18バルデス→9サンタクルス
後半38分 15カセレス→19バリオス
警告・退場
警告 後半13分 15カセレス
警告 後半13分 21アルカラス
警告 後半25分 3モレル
警告 後半42分 11サンタナ
スペイン
監督デル・ボスケ
GK
1カシージャス
DF
11カプデビラ、5プジョル、3ピケ、15セルヒオ・ラモス
MF
8シャビ、16ブスケッツ、14シャビ・アロンソ
FW
7ビジャ、9F・トーレス、6イニエスタ
交代
後半10分 9F・トーレス→10セスク 
後半29分 14シャビ・アロンソ→18ペドロ
後半38分 5プジョル→4マルチェナ
警告・退場
警告 後半11分 3ピケ
警告 後半17分 16ブスケツ

ゲームのあらすじ
パラグアイは、120分を戦った日本戦のスタメンから、6人を入れ替えて臨んだ。スペインはパラグアイの組織的なプレッシングと、そこからの素早いカウンターに苦しんだ。お互いにPKを与えて外すなど、試合は全く読めない展開だったが、最後はシャビとイニエスタのチャンスメークからビジャが決めた。

注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。

ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します!

前半

0分 PARパラグアイ サンタナ 決定機
左サイドのスローインから、競り合ったボールが中央に流れて、サンタナがシュート。

18分 ESPスペイン イニエスタ 足ワザ
シャビ・アロンソからのパスに対して寄せてきた敵を、【回転トラップ】インサイドターンでかわして入れ替わる。ファールをゲットした。

23分 ESPスペイン ビジャ 足ワザ
左サイドでビジャがパスを受けて、ヒールパス。カプデビラが走り抜けて突破。

28分 PARパラグアイ バレット 決定機
イニエスタのボールを奪って素早くカウンター。バレットがターンしてシュート。

31分 ESPスペイン イニエスタ 足ワザ
サイドチェンジを受けたイニエスタが、右足→左足の【ダブルタッチ】と、引きずりコントロールで突破。ファールで止められた。

38分 ESPスペイン セルヒオ・ラモス 足ワザ
セルヒオ・ラモスがボールいじりから【キックフェイント】でかわす。

42分 ESPスペイン シャビ 足ワザ
イニエスタやF・トーレスとのパス交換から、シャビが寄せてきた敵の足をかわすアウトチップスルーパス。F・トーレスに渡った。

44分 ESPスペイン イニエスタ 足ワザ
ボールを受けて軸裏コントロールからインサイドターンでかわした。シャビがアウトフリックでボールを送ったが、F・トーレスのポストプレーは精度を欠いた。

後半

12分 PARパラグアイ カバニ 決定機
左CKに対してファーサイドからカットインするカバニを、ピケが倒してPKの判定。ところがカバニが蹴ったPKはカシージャスに防がれて、絶好のチャンスを逃す。

15分 ESPスペイン シャビ・アロンソ 決定機
パラグアイのPKの直後、ビジャの突破を阻んだアルカラスにファールの判定。スペインにもPKが与えられる。しかし、シャビ・アロンソが蹴ったPKは一本目はやり直しになり、2本目を防がれてこちらも絶好機を逃す。

16分 ESPスペイン イニエスタ 足ワザ 決定機
シャビ・アロンソからセスクを経由して、イニエスタが右サイドから右足で【インカーブシュート】

28分 ESPスペイン イニエスタ 足ワザ
CKから【ダブルタッチ】で1人かわし、さらに引きずりコントロールでもう1人かわして左足でクロスを上げた。

37分 ESPスペイン ビジャ ゴール シャビ 足ワザ 
シャビがアウトフリックでイニエスタにパスを送り、ドリブルで持ち込んで敵を引きつけてペドロへパス。ゴールポストに当たって跳ね返ったボールを、ビジャが押し込んで決勝点を挙げた。

43分 PARパラグアイ サンタクルス バリオス 決定機
イニエスタからボールを奪ってカウンター。サンタクルスがシュートを打ち、カシージャスがはじいたとこをさらにバリオスがシュート。カシージャスのファインセーブでスペインは辛うじて勝利を収めた。

ゲームの感想 ★★★★☆ 先が全く読めない試合

本来のスペインの輝きを取り戻すためには
ワンボランチを務められる人材がほしい

 パラグアイは、優勝候補スペインを相手に素晴らしい試合を見せた。決してベタ引きというわけではなく、コンパクトに組織された陣形からのプレッシングでボールを奪い、速攻を仕掛ける。“攻撃的なディフェンス”という印象だった。
 スペインは4-2-1-3の布陣を敷き、司令塔のシャビが“1”の部分に入ったが、センターフォワードのF・トーレスの近くでプレーする選手がいないので、完全に孤立してしまった。パラグアイのプレッシングをかわすためには、パラグアイのDFと中盤のすき間で縦パスを受ける選手が必要だったのだが、前半のスペインにはそれがなかった。調子の上がらないF・トーレスは、自国メディアからも酷評されているが、彼に対するチームとしてのサポートが足りないことにも言及しなければならないだろう。
 そこで後半、デル・ボスケ監督が動いた。セスクを投入して、DFと中盤のすき間でパスを受ける選手を作ろうとした。さらにシャビ・アロンソを下げてペドロを投入したことで、ブスケッツがワンボランチを務める4-1-2-3のような形に移行して、前線に基点を置いた。これによってスペインはリズムを取り戻し、パラグアイを混乱させることができた。
 本来ならスペインは、試合の最初からワンボランチシステムにしたほうがパラグアイのシステムのすきを突きやすかったはずだが、スペインにはドイツのシュバインシュタイガーのような存在が足りなかった。これが苦戦の要因の1つとして考えられるだろう。
 もしも最初にパラグアイが得たPKが決まっていれば、パラグアイが勝利していたかもしれない。日本戦から6人を入れ替えても、これだけのすばらしい戦いができるということは、パラグアイがいかにチーム全体としてまとまっているのかを現しているのだろう。
 逆にスペインは、前線からどんどんアタックしてくるドイツに向けて、そのプレッシングをかわすための最高のトレーニングになったのではないだろうか。次の試合こそ、スペインの本領を発揮してもらいたいものだ。

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