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Match Report マッチレポート

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
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ボール

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
準々決勝 ウルグアイ-ガーナ

清水英斗(本誌) 構成

10年7月2日 20:30 サッカーシティ(ヨハネスブルク)

ウルグアイ

0-1
1-0
延長
0-0
0-0
PK
4-2

ガーナ
フォルラン(後半9分) 得点者 ムンタリ(前半46分)

準々決勝 ウルグアイ-ガーナ
衝撃的FKで同点ゴール。風格のあるプレーを見せつけたフォルラン
Photo:AP/アフロ

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 準々決勝 ウルグアイ-ガーナ

ウルグアイ
監督タバレス
GK
1ムスレラ
DF
4フシレ、6ビクトリーノ、2ルガーノ、16M・ペレイラ
MF
7カバニ、17アレバロ、15ペレス、20エルナンデス
FW
9スアレス、10フォルラン
交代
前半37分 2ルガーノ→19スコッティ
HT 20エルナンデス→14ロデイロ
後半30分 7カバニ→13アブレウ
警告・退場
警告 前半19分 4フシレ
警告 後半2分 17アレバロ
警告 後半13分 15ペレス
退場 延長後半15分 9スアレス
ガーナ
監督ラジェバッツ
GK
22キングソン
DF
2サルパイ、5ジョン・メンサー、15ボルサー、4パンツィル
MF
6アナン、23ボアテング、21アサモア    
FW
11ムンタリ、3ギャン、7インコーム
交代
後半28分 7インコーム→10アッピアー
後半42分 11ムンタリ→18アディアー
警告・退場
警告 後半8分 4パンツィル
警告 後半31分 2サルパイ
警告 延長前半2分 5ジョン・メンサー

ゲームのあらすじ
前半終了間際、ムンタリのロングスライダーシュートが決まったガーナは、理想的な形で先制。しかし後半、すぐにウルグアイはフォルランのFKで同点に追いつく。全体的にはガーナが押し気味だったが、ウルグアイはスアレスのハンドによる反則でゴールを守り、何とかPK戦に持ち込んで勝利した。

注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。

ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します!

前半

10分 URUウルグアイ スアレス 決定機
ボールを高い位置で奪ってショートカウンター。左サイドのディフェンスの背後へ走り出すスアレスへ、カバニからスルーパス。スアレスは敵DFにボールをぶつけながらも強引にカットインして右足でシュート。GK正面を突いた。

17分 URUウルグアイ カバニ 決定機
スアレスとフォルランによるカウンターで得た左CK。ニアサイドでカバニがボールに触り、中央のガーナDFに当たってオウンゴールの危険があったが、GKがキャッチ。

30分 GHAガーナ ボアテング 足ワザ
カウンターからボアテングが【裏通り】で左サイドを突破。折り返したボールをギャンがシュートし、ゴール脇に外れた。

44分 GHAガーナ インコーム 足ワザ ボアテング 決定機
右サイドのスローインから、インコームが【スルートラップ】で突破。クロスをボアテングがオーバーヘッドキックで狙ったが惜しくも外れた。

45分 GHAガーナ ムンタリ 足ワザ ゴール
ギャンのポストプレーから、中央でボールを受けたムンタリが、ターンして前を向き、左足を思いっきり振り抜く。不意を突かれたGKは反応が遅れ、ボールはGKの手から逃げるように変化してゴール。

後半

9分 URUウルグアイ フォルラン ゴール 足ワザ
左サイドからフシレのカットインで得たFK。キッカーはフォルラン。南ア戦でも見せたような無回転気味のシュートで変化してゴール。

12分 GHAガーナ ギャン 決定機
カウンターからボアテングを経由してギャンにボールが渡り、シュート。CKへ。

25分 URUウルグアイ スアレス 決定機
スローインから、フシレ、ロデイロと経由してスアレスへ。シュートはGKが防ぎ、CKへ。

36分 URUウルグアイ ロデイロ 決定機
ゴールキックからフォルラン、スアレスと経由してロデイロがフリーでシュート。バーの上に越えた。

延長後半

3分 GHAガーナ ギャン 決定機
アディアーがクサビを受けて、右サイドのアッピアーへ展開。アディアーとギャンの交差する動きからギャンがヘディングシュート。

14分 GHAガーナ ボアテング 足ワザ
左サイドでボールを受けて、【シザーズ】で敵をかわしてクロス。

15分 GHAガーナ アディアー 決定機 ギャン 決定機
右サイドからのFKのこぼれ球を、アッピアーがシュート。さらに混戦の中、アディアーがヘディングシュートを打つが、これをゴールラインにカバーに入っていたスアレスが手を使って防ぐ。当然、スアレスは退場となり、PKが与えられたが、なんとキッカーのギャンはこれをバーに当ててしまう。予測のつかない試合はPK戦にもつれたが、PK戦についてはウルグアイが難なく勝利を収めた。

ゲームの感想 ★★★☆☆ 眠らなければ、終盤の魔物に出会うことができた

アフリカのチームが勝ち進むためには
PKをもっと練習するべきだ

 パラグアイといい、ウルグアイといい、南米勢は本当にPK戦がうまい。ガーナが持つ身体能力に最後まで苦しめられたウルグアイだったが、PK戦に持ち込めばフィジカルは関係ない。相手の逆を取るイタズラにかけては、やはりウルグアイのほうがはるかに上手だった。
 ガーナのGKキングソンは非常にいい選手だったが、日本の川島永嗣同様に、感覚で跳ぶタイプの“動きの多いGK”である。そのため、初動をウルグアイのキッカーに見切られ、キックミスによる1発以外はすべて決められてしまった。最後のアブレウが、まさかこの場面でチップキックを選ぶとは思わなかったが、これもGKキングソンの初動が早すぎることが起因している。ちなみにアブレウは、PKになるといつもチップキックをする強心臓のイタズラっ子として、自国では有名らしい。あの場面を後ろで見ていたフォルランは、「チップキックだけはやめてくれ…」と思っていたそうだが、ガーナがウルグアイのPK情報を持っていなかったために救われたようだ。パラグアイvs日本のPK戦と同様に、10回やれば8回くらいはウルグアイが勝つPK戦だったといえる。
 そして、試合終了間際のスアレスのハンドによるゴール阻止だが、レッドカードで退場になってPKが与えられたとはいえ、結果的にギャンがPKを外したことで、「スアレスの行為は許されるのか」と批判されている。しかも、スアレス自身が試合後に「あれはファインセーブだった」とコメントしたことで、火に油を注いでしまった。120分を戦ったガーナに対する敬意は感じられない。まさしく“bad winner”である。スアレスは決定力を持った素晴らしいサッカー選手だが、人間的には若さや荒さが目立つようだ。フランスのアンリがハンドの反則によってワールドカップ出場を決めたときも、やはり批判はされたが、本人は相手のアイルランドに対する敬意を表明し、謝罪もしていた。そのような態度と比べれば、スアレスの言動は愚かとしか言いようがない。
 ちなみにスアレスは2試合以上の出場停止を受けるのではないかと予想されたが、結局、出場停止は1試合のみ。ウルグアイが決勝に進んだ場合、興行的にスター選手である彼を出さないわけにはいかないという意志が働いた、と推測する記者も多いが、真相は果たして……。

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