10年6月29日 16:00 ロスタス・バースフェルド・スタジアム(プレトリア) |
| パラグアイ |
0 |
( |
0-0
0-0
延長
0-0
0-0
PK
5-3 |
) |
0 |
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日本 |
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得点者 |
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120分を戦い抜いた日本は、PK戦の末に敗退した
Photo:AP/アフロ |
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| パラグアイ |
| 監督マルティーノ |
GK
1ビジャール
DF
3モレル、21アルカラス、14ダ・シルバ、6ボネ
MF
16リベロス、13ベラ、20オルティゴサ
FW
10ベニテス、19バリオス、9サンタクルス
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| 交代 |
| 後半14分 |
14ダ・シルバ→18バルテズ |
| 後半29分 |
20オルティゴサ→8バレット |
| 延長前半3分 |
9サンタクルス→7カルドーソ |
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| 警告・退場 |
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延長後半12分 |
16リベロス |
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| 日本 |
| 監督岡田武史 |
GK
21川島永嗣
DF
5長友佑都、4田中マルクス闘莉王、22中澤佑二、3駒野友一
MF
7遠藤保仁、17長谷部誠、2阿部勇樹、16大久保嘉人、8松井大輔
FW
18本田圭佑 |
| 交代 |
| 後半19分 |
8松井大輔→9岡崎慎司 |
| 後半35分 |
2阿部勇樹→14中村憲剛 |
| 延長後半0分 |
16大久保嘉人→11玉田圭司 |
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| 警告・退場 |
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後半12分 |
8松井大輔 |
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後半26分 |
5長友佑都 |
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後半45分+3 |
18本田圭佑 |
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延長後半7分 |
7遠藤保仁 |
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パラグアイを徹底分析した日本、そして日本を徹底分析したパラグアイ。お互いに相手の弱点を熟知しているだけに、うかつに動くこともできず、重苦しい展開が120分間続き、今大会初のPK戦にもつれた。1人が外した日本に対し、パラグアイは全員が成功。日本の挑戦はここで終わった。 |
注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。
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2分 パラグアイ サンタクルス 決定機
闘莉王が上がったスペースへ、サンタクルスが飛び出したシーン。ペナルティーエリアでボールキープされるが、阿部のカバーリングでサイドへ追い出し、日本はきちんと対応した。
6分 パラグアイ ダ・シルバ 決定機
右サイドのサンタクルスからのクロスへ、オーバーラップしたダ・シルバがヘディングで狙う。日本は局面的に数的不利になって危なかったが、ダ・シルバがベニテスと味方同士で交錯したことで、難を逃れた。
17分 日本 本田 足ワザ
右サイドから【インアウト】でボールをずらして、中央へカットイン。
19分 パラグアイ バリオス 足ワザ 決定機
ペナルティーエリア内で中澤を背負いながら縦パスを受ける。素早いダブルタッチターンで中澤を振り切ってシュートへ。GK川島がセーブし、長友がボールをかき出した。
21分 日本 松井 決定機
右サイドから本田のポストプレーで大久保がカットイン。ドリブルがこぼれたところを、松井がダイレクトミドルシュート。惜しくもバーに当たって外れた。
28分 パラグアイ サンタクルス 決定機
左CKのこぼれ球を、サンタクルスが拾ってシュートするが、ジャストミートできずに枠の外へ。
39分 日本 松井 足ワザ 本田 決定機
寄せてきた敵を、【外→内シザーズ】で揺さぶり、右足→左足のダブルタッチパスでコースを作ってパス。ワンツーで縦へ抜けて、アルカラスが足を滑らせている間にどんどんドリブルで進む。最後は本田にパスしてシュートを打ったが、惜しくもゴール左に外れた。
8分 日本 松井 足ワザ
【キックフェイント】からの【クライフターン】で中央へカットイン。最後は長友がシュートを打つがオルティゴサに当たってGKがキャッチ。
10分 パラグアイ ベニテス 決定機
ハーフラインあたりで松井のパスミスを拾ってショートカウンター。左サイドのベニテスがシュートを打つが中澤が辛うじてブロック。CKへ。
25分 日本 岡崎 決定機
本田の胸でのポストプレーから、駒野を経由して本田がカットイン。縦にスルーパスを出して岡崎が走り込み、シュートに行くが決まらず。
6分 パラグアイ バルデス 決定機
左サイドのボネのカットインから、バルデスがボールを受けてターン&シュート。さらにこぼれ球から攻めるが決まらず。
8分 日本 本田 足ワザ 決定機
左サイドで大久保が獲得したFK。遠藤と本田が並び、本田がブレ球で狙う。鋭く低い弾道が飛んだがGKがはじいてCKへ。この日、日本は本田が得意な右サイドでのFK、そして遠藤が得意な正面からのFKがほとんどなかったが、これはパラグアイの狙いだったのかもしれない。
3分 日本 全員 決定機
左サイドから長友→遠藤→玉田→中村憲→長友→玉田→長友と、3人目の動きの連続で崩していく日本の良い攻撃が見られた。また、本田のキープから玉田がドリブルで抜けて行くシーンもあり、最終的には玉田から中央の中村憲へ折り返したパスが合わなかったが、日本は終盤、惜しいシーンを作った。
12分 日本 駒野 足ワザ
駒野のスローインを長谷部がリターンパス。寄せてきた敵を【逆取りトラップ】でかわして、右サイドからクロスを挙げた。岡崎のヘディングは決まらず。
日本のサッカーを強化して
3度目の正直へ |
負けた-。日本が掲げた「ベスト4」の夢は終わった。我々に足りなかったのは、わずか“2勝”である。近いようで、果てしなく遠くも感じられる、重い数字だ。しかし今回、岡田ジャパンがベスト16を果たしたことで、次に「ベスト4」を掲げることがあれば、もう誰も「日本は自国開催以外で1勝もしたことがない。恥ずかしいことを言うな」と、たしなめることはないだろう。また、「消化不良」といわれた02年日韓のベスト16に対し、「全力でやり切った」と評価される今回のベスト16は少し内容が違う。タレント力は落ちても、本気でベスト8に向かい、信じて戦うことができた。同じ結果だとしても、確かな成長がそこにはあるはずだ。それが歴史を重ねるということだろう。数年後、今よりも成長した日本が3度目の正直を起こすことに期待したい。
さて。日本が次のステップに進むためには、もちろん反省を怠るわけにはいかない。パラグアイ戦をじっくり振り返ってみよう。日本はグループリーグの3戦と全く同じスタメンで、4-1-2-3の布陣を敷いた。もはや鉄板となったシステムで、1+1を3にして戦ってきた日本だが、どんなシステムや戦術にも、必ず“穴”は存在する。
その“穴”とは、ポッカリと空いたスペースで、パラグアイのボランチが完全フリーになることである。前線に残した本田は、センターバック2人のパス回しにかわされ、パラグアイのボランチにボールが入る。このとき、松井や大久保はサイドのスペースを埋めており、遠藤や長谷部は守備ブロックの一因となっていてうかつに飛び出せない。つまり、誰もプレッシャーをかけられる人間がいないのである。それによってズルズルと下がることになり、ディフェンスラインがペナルティーエリア付近まで来ると、もうクロスなどの恐怖に怯えなければならなくなる。パラグアイは決してリスクを冒さず、真綿で首を絞めるように、少しずつじっくりとラインを上げて、日本の陣内へボールを運ぶ。そして1対1に強い長友サイドを避けて、駒野のサイドにボールを展開し、攻撃力のある松井と駒野を守備に奔走させた。
そこでやむを得ず、鉄板システムを崩して岡田監督が手を打ったのが前半30分。長友を呼び、遠藤のポジションをトップ下へと上げて、4-2-3-1の2ボランチシステムに変更した。これによって相手のボランチには遠藤がプレッシャーをかけるようになり、以降、このシステムの形は、選手を交代しつつも試合終了時まで保たれた。ただし、パラグアイは布陣変更で薄くなった日本の中盤をコンビプレーで突くシーンも随所に見られ、日本に対して研究を尽くした嫌なチームだった。今までの相手は、どこか日本をナメるようなところがあったが、パラグアイは日本をリスペクトして試合に臨んでいる。
そのため、非常に動きづらい、先に動いたらやられるような、じりじりとじれったい展開だった。このような展開では、交代選手の優劣が試合を決めることが多い。日本の一番手は岡崎だ。裏のスペースを狙うこと、駒野と連携して守備を行うことを命じられたが、正直、どちらもあまり良いプレーではなかった。特に守備については、基本に逆らうポジショニングが何度か見られた。たとえば、サイドで相手がボールを持っているとき、駒野が相手の縦方向に立っている状況で、敵を追いかけてきた岡崎は本来、中央方向を切るべきなのに、なぜかフラフラと敵を追い回して駒野の前に立ちふさがるようにしてしまう。せっかくの2対1だったのに、駒野の存在を殺してしまった。あるいは別のシーンでは、左サイドでの1対1で、アタッキングサードにボールを運ばれているにも関わらず、縦方向にそのまま立ち、簡単に中央へカットインされることもあった。一生懸命チェイシングしてボールを奪おうとしているのは間違いないが、岡崎には守備の基本的なセオリーが足りていない。個人的な頑張りで何とかしようとしてしまう。好感は持てるのだが、それが世界に通用しないのは明白だった。決定力を持ったストライカーの育成を含めて、日本サッカーはもう一度、基本に立ち返った指導が必要なのだ。
最後に、PK戦について。日本で唯一外してしまった駒野は、ボールに対して鋭角に助走を取り、右方向へ踏み込んでおきながら左方向へ引っ張るという、やや難易度が高めの逆取りキックを選択した。そしてバーに当ててしまった。そのまま真っすぐ蹴っていたらGKにコースを読まれて防がれていたかもしれないし、この判断を責めることはできないだろう。実際、アジアカップなどでは素晴らしいPKを決めている。
逆に気になったのは、5本すべてを決められた川島のほうである。パラグアイは今までの試合を分析して、川島が感覚で跳ぶタイプの“動きの多いGK”であると見切り、助走スピードを途中で遅くしたり緩急をつけながら、タイミングの揺さぶりをかけてきた。リズムをずらされた川島は、跳ぶ動きの初動が早すぎて、方向を相手に悟られ、ほぼすべてキックで逆を取られてしまった。お互いにあらゆる分析手段を尽くして戦った日本とパラグアイだったが、日本が120分を完璧に研究して進めたのに対し、パラグアイはさらにPK戦まで研究していた。試合後会見で岡田監督が語った、「選手はがんばったが、僕の執着心、執念が足りなかった」というのは、もしかするとこの点なのだろうか。ベスト4に進むなら、当然、PK戦の強さを考慮しないわけにはいかない。PK戦は運、と言い切る人もいるかもしれないが、僕はあのPK戦については、10回やればパラグアイが7、8回勝つPK戦だったと考えている。そんな勝負の駆け引きが潜んでいたことを、記しておきたい。
パラグアイ戦が始まる前は、すっかり強豪国の記者になったような気分で試合に臨んだものだが、わずか数時間後、日本人記者が大挙したプレスセンターはお通夜のような雰囲気になってしまった。そして、その直後に行われたスペインvsポルトガル戦におけるクオリティーの高いプレーを見ながら、深いため息をついたものである。
確かに日本はベスト16を果たしたが、強豪国とのレベル差は依然として大きい。我々が自らを過信してしまえば、次はグループリーグ突破どころか、ワールドカップ出場すら危ういだろう。“世界を驚かす”という日本のチャレンジが、これからも継続されることを願う。 |
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