10年6月26日 20:30 ロイヤル・バフォケン・スタジアム(ラステンバーグ) |
| アメリカ |
1 |
( |
0-1
1-0
延長
0-1
0-0 |
) |
2 |
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ガーナ |
| ドノバン(後半16分) |
得点者 |
ボアテング(前半4分)
ギャン(延長前半2分) |
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左サイドから攻撃の基点として、また、精力的なプレッシングでチームに尽くしたアイェウ
Photo:ロイター/アフロ |
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| アメリカ |
| 監督B・ブラッドリー |
GK
1ハワード
DF
12ボーンスタイン、3ボカネグラ、15デメリット、6チェルンドロ
MF
8デンプシー、13クラーク、4M・ブラッドリー、10ドノバン
FW
17アルティドール、20ファインドリー
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| 交代 |
| 前半30分 |
13クラーク→19エドゥ |
| HT |
20ファインドリー→22フェイルハーバー |
| 後半45分 |
17アルティドール→9ゴメス |
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| 警告・退場 |
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前半6分 |
13クラーク |
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前半17分 |
6チェルンドロ |
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後半22分 |
3ボカネグラ |
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| ガーナ |
| 監督ラジェバッツ |
GK
22キングソン
DF
2サルパイ、5ジョン・メンサー、8ジョナサン・メンサー、4パンツィル
MF
21アサモアー、23K・ボアテング、6アナン
FW
3ギャン、13アイェウ、7インコーム |
| 交代 |
| 後半27分 |
2サルパイ→19アディ |
| 後半32分 |
23ボアテング→10アッピアー |
| 延長後半7分 |
7インコーム→11ムンタリ |
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| 警告・退場 |
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後半15分 |
8ジョナサン・メンサー |
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後半45分+2 |
13アイェウ |
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C組を首位通過して勢いに乗るアメリカと、アフリカ勢の中で唯一の生き残りとなったガーナの対決。試合開始早々、アメリカの中盤のミスを突いて先制したガーナ。しかし、後半はアメリカの猛攻の前に防戦一方に。PKから同点に追いつかれて延長に突入したが、最後はギャンの個人パワーが試合を決めた。 |
注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。
| ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します! |
4分 ガーナ ボアテング ゴール
開始早々、クラークのボールをカットしたアサモアから、ボアテングがボールを拾ってドリブル。敵の寄せに対して巧みに体を入れながらゴール前に運び、最後は左足でシュートを決めた。
7分 ガーナ アサモア 足ワザ
右サイドでボールを持ったアサモアが、【ルーレット】で敵からボールを隠しながらカットインした。
35分 アメリカ ファインドリー 決定機
ジョナサン・メンサーのところでボールを奪い、デンプシーからファインドリーにボールが渡ってフィニッシュまで。GKキングソンがセーブ。
36分 ガーナ アサモア 決定機
ゴールキックを、ギャンが空中で競り合い、敵ゴール方向へ落としたボールを、アサモアが走り抜けてシュートへ。
37分 アメリカ デンプシー 足ワザ
左サイドからデンプシーが、【インアウト】で敵のプレスをかわしてパスを展開。
2分 アメリカ フェイルハーバー 決定機
右サイドに流れたデンプシーから、ドノバンがオーバーラップしてパスを受け、グラウンダーのクロス。後ろ向きに受けたアルティドールはシュートを打てず横にパスを流す。ここへ走り込んだフェイルハーバーがシュートを打つがGKキングソンがビッグセーブ。
16分 アメリカ ドノバン ゴール デンプシー 足ワザ
ボランチからの縦パスを、ドノバンがダイレクトでデンプシーへ流す。デンプシーは、不意を突かれたガーナDFジョン・メンサーに対して【股抜き】で突破。遅れてカバーに入ったジョナサン・メンサーがファールを犯し、アメリカはPKをゲット。ドノバンがゴール右隅に決めた。
31分 アメリカ M・ブラッドリー 決定機
中盤でデンプシーにパスを出したM・ブラッドリーが、そのまま前線へ飛び出す。デンプシー→アルティドールと経由したボールを受けて、3人目の動きによる飛び出しで決定機を作った。
35分 アメリカ アルティドール 決定機
ボカネグラのロングキックに対してアルティドールが走り込み、ジョン・メンサーに体を預けられて倒れながらもシュート。惜しくも外れた。
2分 ガーナ ギャン ゴール
アイェウがポーンと蹴ったクリアに対して、ギャンがアメリカDFの間から胸トラップでボールを前に出して走り抜ける。左足のシュートが見事、アメリカゴールに突き刺さった。
14分 アメリカ M・ブラッドリー 足ワザ
ボールを蹴ると見せかけて、【キックフェイント】からアウトターンで敵をかわした。
3分 アメリカ ボーンスタイン 足ワザ
左サイドから、左足の【インアウト】による縦方向への突破でインコームをかわす。ファールで止められてFKをゲット。
4分 ガーナ アサモア 足ワザ
右サイドで自陣方向からのパスを受ける場面。背後から敵が寄せてくる場面で、右足でボールを止め、すぐに左足で縦へ持ち出す。素早いリズムでタイミングをずらして突破に成功。
14分 アメリカ デンプシー 決定機
右サイドからのクロスをファーサイドでゴメスがヘディングで折り返し、中央からデンプシーがシュート。ガーナの体を張ったディフェンスによってブロックされた。
| ゲームの感想 |
★★★☆☆ |
アフリカ勢の生き残りはどこまで行けるか? |
右サイドの番犬 、インコーム作戦 |
前半はガーナの試合、後半はアメリカの試合、そして延長戦はギャンの圧倒的な決定力が試合をクローズした。
ガーナはグループリーグとは戦い方を変えて、この試合に臨んでいる。注目すべきは右サイドに入ったインコームである。正直、ボールコントロールや攻撃センスについては、ガーナ選手の中でも最低ランクに近い。しかし、彼の豊富な運動量と、献身的なポジショニングは、前半のガーナの戦術的キーファクターとなっていたことは見逃せないだろう。
前半のガーナは、明らかに左サイドに絞ってプレーを進めていた。ほぼすべてのガーナ選手が中央よりも左サイド側に位置し、アイェウやボアテングなどのテクニシャンを基点にしながら狭いスペースを突破しようと試みた。グループリーグのレポートでも述べているが、ガーナのディフェンスの弱点は、人をマークする意識が強すぎて、お互いのカバーリングが効きにくくなることである。闘莉王が7、8人いるチームといえば分かりやすいだろうか。そこでアメリカ戦のガーナは、ボールサイドを左に絞ることで、全体をコンパクトにしてお互いの距離を縮め、カバーリングが多少遅れても間に合うような狭い陣形を作っていた。また、コンパクトにすることで、高い位置でアメリカのボールを奪って、得意のショートカウンターを仕掛けやすくもなる。ガーナの先制点は、この状態から生まれたものだった。
もちろん、このようにサイドを片寄らせた陣形を作れば、ボールを奪われたときに素早く逆サイドを使われる恐れがあるのだが、ここで重要なのがインコームである。彼はほぼ全選手が左サイドの細かいエリアでプレーしている間にも、右サイドに大きく開いた位置で独立したポジションを取っていた。しかし、このフリーになっているインコームにパスを展開する動きは全くなく、ガーナはそのまま左サイドを攻め続ける。そして、ガーナがボールを奪われたとき、逆サイドへ広がってすきを突こうとするアメリカの選手に対し、インコームがサッとスペースを埋めて展開を遮断していた。インコームは、“右サイドの番犬”だったわけである。右サイドに入ってこようとする選手に吠え続け、アメリカに自由なプレーをさせなかった。
前半はこの戦い方がピタリとはまり、ガーナが1-0で優勢のまま折り返した。ところがアメリカはこのままでは終わらない。後半は選手交代を含めてフォーメーションを変更。デンプシーがFWに上がってサイドの高い位置に基点を作る役割を務め、左サイドにはフェイルハーバー、ボランチにはエドゥを投入。この状態からM・ブラッドリーやドノバンがどんどん飛び出し、細かいダイレクトプレーで狭くなっているエリアをかき回していく。素早いダイレクトプレーや3人目の動きに弱いのは、ガーナの致命的な弱点である。後半のアメリカはそこを徹底的に突いた。そして後半16分、ドノバンからのワンタッチパスを受けたデンプシーが股抜きを仕掛けて、カバーリングが遅れたジョナサン・メンサーがペナルティーエリア内でファールを犯してPKゲット。アメリカはこのほかにも数多くの決定機を作り、運動量が落ちたガーナに対して、後半は完全にペースを握った。
最終的にはガーナの執念と、ギャンの個人力、そしてギャンの胸トラップにDF同士の間を抜かれたアメリカの一瞬の気の緩みが勝敗を分けたのだが、特に後半は、アメリカの良さも存分に見られた試合だった。
さて。見事、史上初のベスト8を決めたガーナ。ベスト4をかけて戦う次の相手は、ウルグアイである。ガーナは今大会ここまで、南米勢との対決は一度もない。アフリカ勢の最後の生き残りとして、今では南アフリカの人々からも応援されているガーナが、絶好調の南米勢とどのような戦いを見せるか。楽しみである。 |
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