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Match Report マッチレポート

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
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2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
決勝トーナメント 1回戦 ウルグアイ-韓国

粂田孝明(本誌) 構成

10年6月26日 16:00 ネルソン・マンデラ・ベイ(ポートエリザベス)

ウルグアイ

1-0
1-1

韓国
スアレス(前半7分)
スアレス(後半34分)
得点者 イ・チョンヨン(後半22分)

決勝トーナメント 1回戦 ウルグアイ-韓国
2点目を決めたスアレスのインカーブシュート。力強くも美しいゴールだった。
Photo:ロイター/AFLO

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 決勝トーナメント 1回戦 ウルグアイ-韓国

ウルグアイ
監督タバレス
GK
1ムスレラ
DF
4フシレ 3ゴディン 2ルガーノ 16M・ペレイラ
MF
11A・ペレイラ 17アレバロ 15ペレス
FW
9スアレス 10フォルラン 7カバニ
交代
HT 3ゴディン→6ビクトリーノ
後半28分 11A・ペレイラ→14ロデイロ
後半38分 9スアレス→20A・フェルナンデス
警告・退場
     
韓国
監督ホ・ジョンム
GK
18チェン・ソンリョン
DF
12イ・ヨンピョ 14イ・ジョンス 4チョ・ヨンヒョン 22チャ・ドゥリ
MF
17イ・チョンヨン 7パク・チソン 13キム・ジェソン 8キム・ジョンウ 16キ・ソンヨン
FW
10パク・チュヨン
交代
後半15分 13キム・ジェソン→15イ・ドングッ
後半39分 16キ・ソンヨン→19ヨム・ギフン
警告・退場
警告 前半37分 8キム・ジョンウ
警告 後半23分 22チャ・ドゥリ
警告 後半37分 4チョ・ヨンヒョン

ゲームのあらすじ
前半7分にエース、スアレスのゴールで先制したウルグアイが、そこから堅守速攻で主導権を握る。後半、両SBのサイド攻撃で攻勢に出た韓国に失点を許すものの、後半34分にCKから再びスアレスが決め、2-1。その後の韓国の猛攻を防ぎ切り、ウルグアイが準々決勝進出を決めた。

注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。

ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します!

前半

4分 KOR韓国 パク・チュヨン 決定機 足ワザ
左45度からのFK。パク・チュヨンが、インサイドでボールを上にこすり上げる【ドロップボール】でニアサイドを狙うが、惜しくも左ポストにはじかれる。

7分 URUウルグアイ スアレス ゴール フォルラン 足ワザ
左サイドで【キックフェイント】でDFをかわしたフォルランが、右足でインスイングのクロス。ボールはDFとGKの間を抜けるが、大外から走り込んだスアレスが、角度が少ないところからインサイドで突き刺す。

31分 KOR韓国 パク・チュヨン 決定機
右からカットインしてきたパク・チュヨンが、左足でミドルシュート。わずかに左に外れる。

34分 KOR韓国 イ・チョンヨン 足ワザ
左サイドからの横パスをイ・チョンヨンが【軸裏トラップ】でターンし、DFをかわす

43分 URUウルグアイ M・ペレイラ 決定機 足ワザ
スアレスからの右クロスをM・ペレイラが胸トラップから【シャペウ】。DFの頭を越えて、ダイレクトでシュートを放つも、DFの手に当たりゴールはならなかった。ペナルティーエリア内のプレーだったので、韓国にとってはラッキーだった。

後半

0分 KOR韓国 イ・ヨンピョ 足ワザ
左サイドタッチライン際でボールを持ったイ・ヨンピョが、後ろから走り抜けたパク・チソンへ、インサイドループパス。あまり見ないインサイドを使った、振りの小さなシャペウだった。

4分 KOR韓国 イ・ヨンピョ 足ワザ
左サイドで切れ味の鋭い【軸裏トラップ】で敵の逆をついたイ・ヨンピョが、前の敵も中にかわしてクロスを送る。この時間帯は左SBのイ・ヨンピョが躍動している。

5分 KOR韓国 パク・チュヨン 決定機
右アーリークロスのヘッドの競り合いでこぼれたボールを、パク・チュヨンがフリーでシュート。ゴールから10メートルほどの位置で、DFの寄せもなかったが、バーの上を越える。

12分 KOR韓国 パク・チソン 決定機
チャ・ドゥリの右クロスを中央でパク・チソンがヘディングシュート。GKにがっちりセーブされる。

22分 KOR韓国 イ・チョンヨン ゴール
左後方からのFK。フワッと入れたボールがヘッドの競り合いで、大きく上がる。それをイ・チョンヨンがジャンプヘッドで押し込む。一方的に押し込んでいる時間帯での得点だった。

25分 KOR韓国 イ・チョンヨン 決定機
パク・チソンからのスルーパスに完全に抜け出したイ・チョンヨンが、フリーでシュート。しかしGKの正面を突く。落ち着いてコースを狙えば入っただろう。

27分 URUウルグアイ スアレス 決定機
久しぶりのウルグアイの攻撃。スルーパスに抜け出たスアレスが右足で狙うも、GKがボールをはじき出す。角度のないところからのシュート精度の高さもすごいが、最終ラインを見ながらの飛び出し方も見事だった。

29分 URUウルグアイ M・ペレイラ 足ワザ
右SBのM・ペレイラがオーバーラップ。DFを引きつけてから、【裏通り】を仕掛けて抜き去ると、中央のフォルランへラストパス。しかしフォルランはシュートミス。チャンスを逃す。

31分 KOR韓国 イ・チョンヨン 足ワザ
カウンター攻撃でイ・チョンヨンが広大なスペースへボールを出して、DFの裏を回る【裏通り】を見せる。M・ペレイラと違い、スピード重視の裏通りだった。

32分 KOR韓国 イ・ヨンピョ 足ワザ
左サイドでドリブルするイ・ヨンピョが、【連続シザーズ】で敵を翻ろうする。4回またいだが、最後のアウトでの押し出しがうまくいかず、クロスがブロックされる。

34分 URUウルグアイ スアレス 足ワザ ゴール
右CKのこぼれ球をファーサイドで受けたスアレス。DFを右に外して強烈な【インカーブシュート】。右ポストに当たり、ネットが揺れる。豪快なスーパーゴールだった。

41分 KOR韓国 イ・ドングッ 決定機
パク・チソンからのスルーパスに、オフサイドぎりぎりで飛び出したイ・ドングッがフリーで受け、すぐさま右足でシュート。GKがボールをこぼしゴール方向へ転がるも、必死に戻ったDFのクリアにあう。イ・ドングッがパスを受けたときには、前にはGKしかいなかったが、慌ててシュートにいってしまった。

ゲームの感想 ★★★★☆ 韓国の粘りが好ゲームを演出

取られても取り返せる
ウルグアイの強さ

 ウルグアイのライトブルーのユニホームを見ていると、強いときのイタリアを見ているような錯覚に陥った。
 この試合でのウルグアイはグループリーグのとき以上に、したたかだった。立ち上がりこそ韓国のFKからひやりとするシーンを作られるが、開始7分に、前線に人数をかけて先制ゴールを奪い取ると、そこからは得意の堅守速攻で、自分たちのペースにズルズルと引きずり込んだ。3トップ気味に並んだスアレス、フォルラン、カバニの3人で質の高いカウンターを仕掛け、何度も相手ゴール前までボールを持ち込んだ。
ウルグアイのカウンターがここまで強力だと、韓国のボランチやサイドバックは思い切って攻め上がることができない。必然的に中盤が間延びし、消耗戦の様相を呈するようになる。
 後半に入ってネジを巻き直した韓国が、イ・ヨンピョ、チャ・ドゥリの両サイドバックが、リスクを顧みずガンガン攻め上がると、後半22分にセットプレーから韓国が同点ゴールを決める。
 流れは韓国にあるかと思われたが、ここからウルグアイが底力を見せた。再び勝ち越しを狙い、前線に人数をかけると、失点から12分後の後半34分にCKからスアレスがゴールを決めた。そこには、「取ろうと思えば、点なんかいつでも取れる」という自負があった。ブラジルやアルゼンチンでも苦しむ熾烈な南米予選を勝ち上がってきた自信が、ウルグアイ流の試合の勝ち方を身に付けさせたのだろう。
 この勝ちっぷりは、2006年ドイツ大会のときのイタリアを思わせた。前線に飛び抜けたスターはいなかったが、カンナバーロを中心に鉄壁のディフェンスを誇り、先制したら守り、追いつかれたら、また取る、という手堅い戦い方で優勝したイタリア。見ていて楽しいサッカーではなかったもしれないが、このイタリアのような勝利を引き寄せる術を、ウルグアイは持っている。
 ベスト8ではアメリカvsガーナの勝者と戦うことになるウルグアイ。トーナメントの組み合わせを見ても、ウルグアイがサプライズを起こす可能性が十分にある。

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