10年6月25日 20:30 ロフタス・バースフェルド・スタジアム(プレトリア) |
| チリ |
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スペイン |
| ミジャール(後半2分) |
得点者 |
ビジャ(前半23分)
イニエスタ(前半36分) |
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ケガから復帰して先発出場したイニエスタ。
チリのハイプレッシャーをかわす技術はさすがだった
Photo:PanoramiC/アフロ |
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| チリ |
| 監督ビエルサ |
GK
1ブラボ
DF
8ビダル、18ハラ、3ポンセ、17メデル
MF
15ボセジュール、4イスラ、13エストラーダ
FW
11M・ゴンサレス、10バルディビア、7サンチェス
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| 交代 |
| HT |
10バルディビア→20ミジャール |
| HT |
11M・ゴンサレス→22パレデス |
| 後半19分 |
7サンチェス→16オレジャーナ |
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| 警告・退場 |
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前半14分 |
17メデル |
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前半18分 |
3ポンセ |
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前半20分 |
13エストラーダ |
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前半36分 |
13エストラーダ |
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| スペイン |
| 監督デル・ボスケ |
GK
1カシージャス
DF
11カプデビラ、5プジョル、3ピケ、15セルヒオ・ラモス
MF
8シャビ、16ブスケッツ、14シャビ・アロンソ
FW
7ビジャ、9F・トーレス、6イニエスタ |
| 交代 |
| 後半9分 |
9F・トーレス→10セスク |
| 後半27分 |
14シャビ・アロンソ→20マルティネス |
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| 警告・退場 |
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勝利が絶対に欲しいスペインに対して、チリは前半から猛ラッシュ。一進一退の展開が続いた前半23分、チリはGKのクリアミスからビジャにロングシュートを決められ、その後もラフプレーで退場者を出してしまう。最後は裏のカードの様子を見つつ、2-1のまま、お互いに決勝トーナメント進出を決めた。 |
注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。
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2分 チリ ボセジュール 足ワザ
サンチェスからのパスを、ボセジュールが軸裏からインサイドでリターン。パス&ゴーで走り抜けるサンチェスがワンツーでの中央突破に成功。
4分 スペイン F・トーレス 決定機
左サイド、カプデビラのクリアボールに、F・トーレスが走り抜けてビッグチャンスを迎えるが、シュートが浮いて決定機を外す。スペインが波に乗り切れない原因は、やはりこの男か?
5分 チリ ボセジュール 足ワザ M・ゴンサレス 決定機
右サイド、サンチェスとイスラのパス交換から、中央へ強いグラウンダーのパス。これを手前でボセジュールがスルーし、その背後のバルディビアへ。バルディビアからのスルーパスにM・ゴンサレスが走り抜けてシュートを放った。スピード豊かで、見事な連係プレー。
14分 チリ サンチェス 足ワザ
左CKからパスを受けて、【シザーズ】でタイミングをずらしながらパス。
23分 スペイン ビジャ ゴール
バルディビアからボールを奪い、シャビ・アロンソから、左サイドを縦へ走るF・トーレスへパス。GKブラボが飛び出してクリアするが、これがビジャの足元へ。ダイレクトループシュートが決まってスペインが先制。タッチライン外へ安全に蹴り出しておけば、なんてことのないシーンだったが……。
33分 チリ ボセジュール 決定機
すきを突いて左サイドの裏へ飛び出し、ロングスルーパスを受けた場面。ループシュートを狙ったが惜しくも外れた。
36分 スペイン イニエスタ ゴール
高い位置でボールを奪ったスペインがショートカウンターを仕掛ける。F・トーレスからイニエスタ、イニエスタからペナルティーエリア左のビジャへ。これをポンポンと再びイニエスタへ折り返してダイレクトシュート。スペインらしい小気味良いテンポのパスからゴールが決まった。
2分 チリ ミジャール ゴール
途中出場のミジャールがボールを持ち、タメを作りながらサンチェスとのパス交換でペナルティーエリア前へ。密集するDFの間を抜くミドルシュートを決めた。
13分 チリ サンチェス 足ワザ
右アウトでのトラップで【裏通り】を成功させ、敵をかわした。
14分 スペイン セルヒオ・ラモス 足ワザ
右サイドでボールを受ける場面。寄せてきた敵に対し、ボールを足裏で引き込んで、軸足の裏からパスを出した。
24分 スペイン イニエスタ 足ワザ
左サイドで敵を背負った場面で、ドロー&プッシュでタイミングをずらして脱出。
引きこもりなんて全く頭にない
ビエルサ流ケンカ殺法 |
ボール回しのうまいスペインに対しては、うかつにプレッシングすると、それをダイレクトパスでかわされてビッグチャンスを量産されてしまう。そこで初戦でスイスが勝ち点3を挙げたように、自陣に引きこもってボールを守備ブロックの外側で回させて、クロスを中央で跳ね返すという作戦が有効なのは、どの国もよく知っているはずだ。
ところが攻撃的な戦術家で知られるビエルサは、そんな対策には全く興味を示さなかった。スペインの心臓ともいえる2人の中心選手、シャビにはエストラーダ、イニエスタにはビダルと、それぞれマンマークを付けて、パスの出しどころ、受けどころを徹底的に封鎖する“ダブルマンマーク作戦”で、正面からスペインを打ち倒そうとした。
チリがスペインに対して、ここまでの積極策に出るのには驚かされた。H組は、チリが勝ち点6、スペインとスイスが勝ち点3、ホンジュラスが0、という状況で最終戦に突入している。チリは首位ではあるが、得失点差が+2しか獲得できていないため、スペインとスイスの両チームが勝ってしまうと、グループリーグ敗退の恐れもある。そのため、チリは引き分け以上が望ましい、という状況だった。そういった意味でも、「もしかすると引きこもって守るかな?」という予想もしていたのだが……やはり攻撃的な野心家、ビエルサのチームだった。
さらにチリは、スペインのパス回しに対してラフプレー気味のタックルで突っ込んで、リズムを崩そうとした。自陣に引きこもらずにプレスに出るなら、徹底的にやらなければいけない。ビエルサの強い意志はチリの選手にも伝わっていた。イエローカードやレッドカードを受けて退場者を出す恐れもあるが、この作戦で先に1点取れれば、10人になってもそのまま守り切ればいい、という計算があったのかもしれない。結果的にはチリの“ケンカ殺法”は裏目には出てしまったのだが……前半は非常に楽しめた。
ところが後半は一転、2-1とスペインに対して1点を返してからは、徐々にゲームをクローズする方向に流れてきた。あれだけケンカ殺法を仕掛けていたビエルサが、急に選手に「下がれ、下がれ!」と指示を出す。何事かと思ったら、これはつまり、裏のカードであるホンジュラスvsスイスが0-0で推移していたため、無理をしなくても、このまま終わればチリとスペインが仲良く突破を果たすことができるということだ。また、仮にスイスが1点を入れた場合を考えても、得失点差では並ぶものの、チリは総得点数で上回ることができる。グループリーグでは、同じ1点差でも、1-0よりも2-1のほうが価値が大きい。守備的なサッカーが注目された今大会だが、最終的には、より得点を取ったチームが得をするのがリーグ戦におけるレギュレーションなのである。
ゲームそのものが退屈になったことを嘆く人もいるかもしれないが、僕としては、そんな得失点とリスクを天秤にかけるような駆け引きを、両監督のリアクションとともに見ていたら、とても楽しかった。 |
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