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Match Report マッチレポート

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
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2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
グループF 第3戦 スロバキア-イタリア

粂田孝明(本誌) 構成

10年6月24日 16:00 エリスパーク(ヨハネスブルグ)

スロバキア

1-0
2-2

イタリア
ビッテク(前半24分)
ビッテク(後半27分)
コプーネク(後半43分)
得点者 ディ・ナターレ(後半35分)
クアリアレッラ(後半46分)

グループF 第3戦 スロバキア-イタリア
ビッテクが2得点と大活躍。スロバキアが初出場でベスト16進出の快挙を成し遂げた
Photo:ロイター/AFLO

2010FIFAワールドカップ南アフリカ グループF 第3戦 スロバキア-イタリア

スロバキア
監督バイス
GK
1ムハ
DF
5ザバフニク 16ジュリツァ 3シュクルテル 2ペカリーク
MF
17ハムシク 19クツカ 15ストフ 6シュトルバ
FW
18イェンドリシェク 11ビッテク
交代
後半40分 6シュトルバ→20コプーネク
後半48分 18イェンドリシェク→22ペトラーシュ
警告・退場
警告 前半15分 6シュトルバ
警告 前半39分 11ビッテク
警告 後半4分 2ペカリーク
警告 後半32分 1ムハ
イタリア
監督リッピ
GK
12マルケッティ
DF
3クリッシト 4キエッリーニ 5カンナバーロ 19ザンブロッタ
MF
22モントリーボ 6デ・ロッシ 8ガットゥーゾ
FW
9イアクインタ 10ディ・ナターレ 7ペペ
交代
HT 8ガットゥーゾ→18クアリアレッラ
HT 3クリッシト→2マッジョ
後半10分 22モントリーボ→21ピルロ
警告・退場
警告 前半30分 5カンナバーロ
警告 後半21分 4キエッリーニ
警告 後半30分 7ペペ
警告 後半36分 18クアリアレッラ

ゲームのあらすじ
両雄ともこの試合の結果で決勝トーナメント行きが決まる状況だったが、意外にもイタリアが慎重な立ち上がり。それに乗じて攻勢に出たスロバキアが前半24分に先制。後半に入ってイタリアの猛攻が始まったが、スロバキアが少ないチャンスをものにし、3-2で辛勝。前回王者イタリアの敗退が決まった。

注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。

ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します!

前半

5分 SVKスロバキア ハムシク 決定機
左後方からのフィードをビッテクが頭で中央へ送り、それがハムシクの元へ。ハムシクはフリーでボールを待ち、ダイレクトでボレーシュートを狙うも、ミートできず。どうしたハムシク。

7分 SVKスロバキア ハムシク 足ワザ
左サイドで受けたハムシクが後ろから追いかけてきた敵を、【ドロー&オープン】で軽くいなす。

24分 SVKスロバキア ビッテク ゴール  クツカ 足ワザ
相手のパスをカットしたクツカが、すぐにシュートモーションに入って【キックフェイント】。そのまま右前方に走り出したビッテクへスルーパスを送る。それをビッテクがダイレクトでシュートを放つ。ボールは左サイドネットに吸い込まれる。

34分 SVKスロバキア シュトルバ 決定機
ゴール約30メートルのFK。真横に流したボールに走り込んだシュトルバが弾丸シュート。枠を捉えていたが、GKの好セーブに合う。

47分 SVKスロバキア クツカ 決定機
ペナルティーエリア外でビッテクからの浮き球パスを、後ろで待ち構えていたクツカがボレーシュート。低くて鋭い弾道はゴールサイドネットへ。スロバキアの選手たちは、距離に関わらず、ガンガン狙っていく。

後半

10分 ITAイタリア ディ・ナターレ 決定機
マッジョからの縦パスで抜けたディ・ナターレがシュートを放つも、ミートできずに大きく外れる。ドフリーだっただけに決めたかった。

16分 ITAイタリア ディ・ナターレ 足ワザ 決定機
ゴール前やや左でボールを持ったディ・ナターレ。【インカーブシュート】で、ゴールファーサイドネットを狙うも、GKの好セーブに合い、ゴールならず。

21分 ITAイタリア ピルロ 足ワザ
右からのショートコーナーを受けたピルロが、前から寄せてきた敵に対し、【ボディーフェイク】。敵の重心が動かなかったため、右アウトで味方へパス。

21分 ITAイタリア クアリアレッラ 決定機
ペペの右クロスがこぼれて、ファーサイドに待ち構えていたクアリアレッラの元へ。それをこん身の右足ボレーで狙うも、シュクルテルがゴールライン上でブロックする。入ったようにも見える際どいプレーだった。

27分 SVKスロバキア ビッテク ゴール
右CKのクリアボールが再び右サイドへ。それをハムシクが意表を突いてダイレクトクロス。ビッテクがニアで合わせて、ゴールを決める。ハムシクのアイデアがゴールに結びつく。

32分 SVKスロバキア クツカ 足ワザ
右サイドをドリブルするクツカが、右足の片足ダブルタッチで前の敵をかわす

35分 ITAイタリア ディ・ナターレ ゴール  クアリアレッラ イアクインタ 足ワザ
ペナルティーアークに向かって斜めにドリブルするクアリアレッラが、【ダブルタッチ】でDFをかわして、イアクインタにパスを通す。イアクインタはそれを【軸裏パス】でクアリアレッラにリターン。それを受けたクアリアレッラがシュート。GKのブロックに合うが、そのこぼれをディ・ナターレが押し込む。息のあった華麗な崩しだった。

43分 SVKスロバキア コプーネク ゴール
敵陣右サイドからのスローイン。交代出場したばかりのコプーネクが、前線のスペースへ猛ダッシュして、そこにスローインが入る。たったそれだけでGKと1対1に。慌てて出てきたGKの頭上をループで抜き、ネットを揺らす。コプーネクはファーストタッチだった。

46分 ITAイタリア クアリアレッラ ゴール
ゴールから30メートルほどあったが、クアリアレッラがインフロントでミドルシュート。GKの伸ばした手のわずか上を通り、ゴールファーサイドネット上に吸い込まれる。焦りの出る時間帯での冷静なシュートだった。

50分 ITAイタリア ぺぺ 決定機
右からのロングスローをニアですらし、ファーサイドへ。そこへぺぺが走り込んで、シュートを放つも、わずかに左へ。これがイタリアにとって、南アフリカでの最後のプレーとなった。

ゲームの感想 ★★★☆☆ まさかの展開が試合を盛り上げた

希薄な危機感がイタリアの早期敗退を招いた

ディフェンディングチャンピオンとして臨んだイタリア。優勝を予想する声は多くなかったが、その実力から考えるに、グループリーグ突破は当然だと思われていた。しかし、ここまでの2試合で得た勝ち点は、わずか2。この試合で引き分けという選択肢もあるにはあったが、チームの士気を上げるためにも、やはり勝ち点3を積み上げて、何とか1位通過を狙いたかったはずだ。
にも関わらず、イタリアに気迫が感じられない。スロバキアの流動的な攻撃陣を捕まえきれず、中盤を支配されてしまう。そして前半24分に、まさかの失点。胸を貸したはずの格下に一撃食らわされた感じだった。このままいけば、グループリーグ敗退の憂き目にあうにも関わらず、それでもイタリアに危機感が感じられない。こんなとき必要なのは、ピッチ内で激しくチームを鼓舞する男だが、その筆頭であるガットゥーゾは、自分のプレーでいっぱいいっぱい。旗頭になるべきカンナバーロは、チームを引っ張るにふさわしいプレーができていない。さらに精神的支柱のブッフォンはベンチに座っていた。ピッチには「いつか点を取れるだろう」というぬるい空気が充満していた。
後半に入り、クアリアレッラ、ピルロと次々投入し、パスワークで相手を圧倒し、スロバキアをゴール前に釘付けにさせた。これで同点も近いかと思われたが、逆にセットプレーから、2失点目。ここでようやくイタリアの目の色が変わった。が、あまりにも遅すぎる目覚め。1点を返して、1-2とするが、残り2分というところで失点し1-3。残念なことに、これで諦めムードが漂った。最後に1点を返したものの、こう気持ちが乱高下しては、若さと勢いのあるスロバキアをねじ伏せることはできない。
この惨敗でイタリアの世代交代が一気に加速するはず。4年後の新しい顔ぶれに期待したい。

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