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Match Report マッチレポート

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
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ボール

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
グループF 第3戦 パラグアイ-ニュージーランド

菊地芳樹(本誌) 構成

10年6月24日 16:00 ピーターモカバ(ポロクワネ)

パラグアイ

0-0
0-0

ニュージーランド
  得点者  

グループF 第3戦 パラグアイ-ニュージーランド
この日頻繁にマッチアップしたパラグアイのバルデス(右)と、ニュージーランドのリード。
これがパラグアイの巧みな仕掛けだった?
Photo:ロイター/アフロ

2010FIFAワールドカップ南アフリカ グループF 第3戦 パラグアイ-ニュージーランド

パラグアイ
監督マルティーノ
GK
1ビジャル
DF
4カニサ、5J・カセレス、14ダ・シルバ、3ロドリゲス
MF
13ベラ、15V・カセレス、16リベロス
FW
7カルドーソ、9サンタクルス、18バルデス
交代
後半20分 7カルドーソ→19バリオス
後半20分 18バルデス→10ベニテス
警告・退場
警告 前半15分 15V・カセレス
警告 前半40分 9サンタクルス
ニュージーランド
監督ハーバート
GK
1パストン
DF
4リード、6ネルセン、19スミス
MF
11バートス、5ビチェリッチ、7エリオット、3ロケッド
FW
10キレン、14ファロン、9スメルツ
交代
後半23分 14ファロン→20ウッド
後半34分 10キレン→22ブロッキー
警告・退場
警告 後半10分 6ネルセン

ゲームのあらすじ
決勝トーナメント進出のために、引き分けでいいパラグアイと、勝ちを狙っていったニュージーランド。計算された守備を見せたパラグアイが、ニュージーランドの攻撃を抑えることに成功。スコアレスドローで勝ち点1を追加し、グループを首位通過。ニュージーランドは3引き分けながら大会を去ることになった。

注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。

ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します!

前半

8分 PARパラグアイ ロドリゲス
左サイドで中央からのパスを受けようとしたが、バウンドが大きく手でキャッチ。本人はピッチ外で取ったつもりだったが、ピッチ内だったため、ハンドを取られた。珍しいシーンだが、実は僕もやったことがある。何だがのどかな立ち上がりだ。

15分 PARパラグアイ バルデス 足ワザ
左サイドタッチライン際をドリブルで突進。細かいタッチの【ト・トンドリブル】で次々と敵をかわして突破する。

34分 PARパラグアイ バルデス 決定機
混戦からのこぼれ球を、ペナルティーエリア左手前で受けてミドルシュート。しかし、GKの正面を突く。

35分 NZLニュージランド バートス 足ワザ
右サイド。目の前の敵を、ボールは敵の右、自分は敵の左から回り込む、【裏通り】で抜いてクロスを入れるが、GKにキャッチされた。

36分 PARパラグアイ カルドーソ 足ワザ
右サイドタッチライン際で浮き球を胸トラップ。背中側から左足を振り上げて、おしゃれなヒールパスを見せる。

後半

3分 NZLニュージーランド エリオット 決定機
左サイドのパス交換から、ロケッドがクロスを入れる。敵クリアのこぼれ球をエリオットがシュートしたが、ゴール上に外れた。

16分 PARパラグアイ リベロス 決定機
右CKのサインプレー。キッカーのロドリゲスは、ペナルティーエリア右角付近のカニサへマイナス方向のグラウンダーパス。そこからカニサがクロスを入れて、ゴール正面からリベロスがヘディングシュートしたが、GKにセーブされた。

31分 PARパラグアイ ベニテス 決定機
ロドリゲスの縦パスをサンタクルスが走って左前でキープ。ペナルティーエリア内へ入ってきたベニテスにパスを送ると、ベニテスが目の前の敵を中に外して右足シュート。しかし、これもニュージーランドGKパストンがセーブした。

35分 PARパラグアイ サンタクルス ロドリゲス 足ワザ
ペナルティーエリア右手前からのFKのシーン。サンタクルスが右足で、ロドリゲスが左足で狙う体勢から、両者が同時に助走してボールに寄っていき、ロドリゲスは軸足を踏み込んで蹴り足を振りかぶったままで止まり、サンタクルスがストレート系のシュートを放った。「ツインシュートフェイク」みたいな面白い試みだったが、シュートはGK正面を突いた。

ゲームの感想 ★★☆☆☆ 退屈は持ち味です

恐るべしパラグアイ!
ニュージーランドにまったくゲームをさせず

第3者から見れば、もちろん退屈極まりない試合。ただ、パラグアイが引き分けたいときに、こういう雰囲気に持ち込んで、きっちりドローに持ち込む。もうこれは、伝統のお家芸である。
ニュージーランドはこの日枠内シュートなし。ほとんどといっていいほど、攻めのチャンスがなかった。パラグアイがニュージーランドの攻撃面での持ち味を出させなかったのだ。この日のパラグアイは、3トップの1人バルデスを左前に大きく張り出させる、変則的な布陣をとっているように見えた。
結果、起こった現象は3つ。
・そのバルデスをはじめ、パラグアイの3トップが、ニュージーランドの3バックに絶えずプレッシャーをかけにいけるようになり、ニューランドが前線にロングボールを送れるシーンが少なくなった。
・バルデスがニュージーランド右CBのリードと頻繁にマッチアップしたため、ニュージーランド右ウイングバックのバートスも守備に釣られ、バートスの持ち味であるドリブルによる攻撃参加が少なくなった。
・パラグアイMF陣も左へポジションを寄せ、人数をかけてそっちでがちゃがちゃやることになり、右サイドは空っぽになったが、クロスが得意なニュージーランドの左ウイングバックのロケッドは、ほとんどボールに触れずゲームに入れなかった。
こうしてニュージーランドは、持ち味であるロングボール攻撃も、両翼からのクロス攻撃もできず、攻め手を失ったのである。相手の特徴を消す、パラグアイの徹底した守備は健在だった。はまってしまうと、どうしようもなくなってしまう、怖い相手だ。

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