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Match Report マッチレポート

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
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ボール

2010FIFAワールドカップ南アフリカ 足ワザマッチレポート
グループA 第3戦 メキシコ-ウルグアイ

粂田孝明(本誌) 構成

10年6月22日 16:00 ロイヤル・バフォケン・スタジアム(ラステンバーグ)

メキシコ

0-1
0-0

ウルグアイ
  得点者 スアレス(前半42分)

グループA 第3戦 メキシコ-ウルグアイ
決勝点を決めたスアレス(中央)とフォルラン(左)。チャンスにはこの2人が必ず絡んでいた。
Photo:AP/AFLO

2010FIFAワールドカップ南アフリカ グループA 第3戦 メキシコ-ウルグアイ

メキシコ
監督アギーレ
GK
1ペレス
DF
3サルシード 15モレノ 2ロドリゲス 5オソリオ
MF
18グアルダード 6トラード 4マルケス
FW
9フランコ 10ブランコ 17G・ドス・サントス
交代
HT 18グアルダード→7バレーラ
後半11分 15モレノ→8カストロ
後半17分 10ブランコ→14エルナンデス
警告・退場
警告 後半31分 14エルナンデス
警告 後半40分 8カストロ
ウルグアイ
監督タバレス
GK
1ムスレラ
DF
4フシレ 6ビクトリーノ 2ルガーノ 16M・ペレイラ
MF
11A・ペレイラ 10フォルラン 7カバニ 17アレバロ 15ペレス
FW
9スアレス
交代
後半30分 11A・ペレイラ→19スコッティ
後半39分 9スアレス→20A・フェルナンデス
警告・退場
警告 後半22分 4フシレ

ゲームのあらすじ
引き分けでもグループ突破が決まるが、立ち上がりから互いに得点を奪い合う。前半42分にはウルグアイが得意のショートカウンターから先制点を決める。後半はメキシコが一方的に攻めたが、崩しきれずにノーゴール。ウルグアイが1位、メキシコが得失点差で2位となり、決勝トーナメント進出を決めた。

注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。

ゲームハイライト&足ワザメモ 【】内の足ワザはクリックで解説動画を表示します!

前半

5分 URUウルグアイ スアレス 決定機
後方からの何でもないロングボールだったが、メキシコのCB2人が目測を誤り、走り込んだスアレスがGKと1対1に。ゴール右から冷静にファーサイドを狙ったが、惜しくも左に外れる。完全にシュートミスだった。

17分 URUウルグアイ ペレス 足ワザ
ペレスが右後方からのパスを、足をクロスさせたヒールキックで縦に流し、走り出していた味方へ通す。

18分 URUウルグアイ ビクトリーノ 決定機
右CKをニアに走り込んだビクトリーノがフリーでヘッド。しかしバーの上を越えていく。合わせるだけだったのに、もったいない。

21分 MEXメキシコ グアルダード 決定機
DFからボールを奪ったグアルダードが、ゴール正面約30メートルの位置から左足でミドルシュート。強烈な弾道でゴールに向かい、クロスバーを直撃する。

39分 MEXメキシコ フランコ 足ワザ
縦パスをフランコが【回転トラップ】。右インでタッチして左回りで回転すると、DFが素早く寄せてきたため、すぐに左インで切り返す。回転トラップダブルタッチという感じのプレーだった。

42分 URUウルグアイ スアレス ゴール
フォルランがセンターサークル付近でボールを奪い取り、右サイドに走るカバニに素早くパス。フリーになったカバニはプルアウェイでファーサイドに抜けたスアレスにアーリークロス。トップスピードで走り込んだスアレスが、ヘッドでゴールネットに突き刺す。見事なショートカウンターだった。

後半

4分 MEXメキシコ バレーラ 足ワザ
左サイドでボールを受けたバレーラ。前の敵を小刻みな右アウトのタッチで中にかわすが、敵がすぐに追いついてきたので、足をクロスさせたヒールキックで左サイドの味方へパス。敵は完全に逆を突かれていた。

6分 MEXメキシコ フランコ 足ワザ
右サイドでDFを背にしながらボールを受けたフランコ。中のスペースへG・ドス・サントスが走り込んだため、意表を突いてヒールパス。絶妙なパスとなりビッグチャンスにつなげた。これはバレーラ、ペレスがやったヒールパスと同じスタイルのもの。チーム内ではやっているのかもしれない。それにしても、このパスはほとんど通っている。

8分 URUウルグアイ ルガーノ 決定機
右45度からのFK。フォルランが蹴ったボールをニアに走り込んだルガーノがドンピシャヘッド。GKペレスのスーパーセーブで惜しくもゴールならず。

16分 MEXメキシコ サルシード 足ワザ
左サイドでスピードに乗ったサルシードが左足のアウトとインを交互に使って1人目のDFをぶっちぎると、次のDFを股抜きで攻略。しかしなぜか自らこけてしまう。ボールが長くて追いつきそうもなかったので、ファウルを狙いにいったようだ。サルシードだけにさるしばいだった。

18分 MEXメキシコ バレーラ 足ワザ  ロドリゲス 決定機
ショートコーナーから、ペナルティーエリア右角でボールを持ったバレーラが、前のDFをアウトインの片足ダブルタッチで抜き、クロスを送る。それをロドリゲスがダイビングヘッドで狙うも、わずかに左に外れる。後半最大のチャンスだった。

38分 MEXメキシコ フランコ 足ワザ
ペナルティーエリア内で待ち構えているフランコへ縦パスが入る。ボールスピードが速かったが、フランコは絶妙な【軸裏トラップ】。すぐに前を向くも、ややタッチが流れGKの飛び出しに合う。惜しい。

42分 URUウルグアイ カバニ 足ワザ 決定機
左からカットインしてきたカバニがDF3人の間を【ダブルタッチ】ですり抜け、30メートルのミドルシュート。GKが辛うじてはじき出す。

46分 MEXメキシコ フランコ 足ワザ
フランコが縦パスを【回転トラップ】。瞬時に前を向くと右から敵が寄せてきたため、今度は【クライフターン】で逆を突き、右サイドへ展開する。180センチを越える長身だが、足元もしっかりしている。

ゲームの感想 ★★★★☆ 実力拮抗の好ゲーム

心配は杞憂に終わった

ウルグアイ、メキシコともあと勝ち点1を積み上げ、勝ち点を5に伸ばせば、フランスvs南アフリカの結果に関わらず、決勝トーナメントに進出することが決まっていた。となると考えられるのは、無難に戦い、お互いがハッピーとなる“引き分け”で試合を終わらせること。その意味で両チームの立ち上がりの戦い方に、変な注目が集まった。本気で戦ってくれるのかと・・・。
ただそんな外野の心配は杞憂に終わった。試合開始20秒にメキシコの精神的柱、マルケスがロングシュートでウルグアイゴールを襲ったことが、この試合をどう運ぶかのメッセージとなった。そこから90分間、激しい攻防が展開された。
実力は拮抗していたものの、互いのスタイルはまったく違うものだった。グループリーグ3戦を無失点で突破したウルグアイはやはり堅守のチーム。アレバロ、ペレスのダブルボランチを中心に中盤で激しいプレスをかけてボールを奪い、それをフォルラン、スアレス、カバニのストライカー3人が少ない手数でゴールに迫るショートカウンターのスタイル。
逆にメキシコはチーム全体でパスを回し、相手の守備のスキをつく遅攻を得意とする。どちらも自分たちのスタイルを存分に発揮し、何度もゴール前に迫った。
グループAは、開催国の地の利を生かした南アフリカと、豊富なタレントを擁するフランスが有利だといわれていたが、結局ウルグアイが1位通過、メキシコも得失点差で2位通過を決めた。どちらも世界的なスター選手がいるわけでないが、それをチームワークと戦術理解度でカバーして熾烈なグループAを戦い抜いた。開催国は必ず決勝トーナメントに進出するというジンクスはすでに崩壊した。過去のデータはもはや通用しない。ウルグアイ、メキシコが今後勝ち上がっていく可能性は十分あるし、それだけの実力も兼ね備えている。サプライズはこの両チームが起こすかもしれない。

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