
そんなに強くなかったスコットランド
懸案の福元も頑張った |
浅田 今回の初戦を迎えるにあたって、ツーロン国際大会(5月31日~6月9日)での試合が内容的によくなかったことで、選手や監督はわからないけど、一般的には「不安がある」という見方があった。こっち(カナダ・ヴィクトリア)に入ってからのチームはどんな感じだったの?
了戒 いいときはいいし、悪いときは悪いし、というのがあるから、その波が本当に激しいから、ちょっと読みきれない部分もあって。
浅田 そうすると、このチームは最初から最後までずっとそうだったということだね。
了戒 それから、ずっとチームの軸はDFの福元洋平と槙野智章だったけど、今は他の選手が伸びているからチームのバランスが変わってきている。
浅田 それはどういうこと? 福元、槙野が伸びてないということ?
了戒 うん。
浅田 確かに福元は去年、大分で出ているときのほうが、プレーにどっしり感があった。今はちょっと危うい感じはあるよね。
了戒 本人も「試合に出ないと」っていうのは感じていますけど。
浅田 このチームの最大というか、唯一の誤算というのが、福元がずっと出ていたにも関わらず、今シーズンになって出番を減らしてしまったこと。福元がコンスタントに出続けていれば、ずいぶん印象は違ったと思う。
了戒 一番よかったのは、1次予選の北朝鮮戦の前。福元は高校3年生だったけど、大分でスタメンとして出始めていて、調子がよかった。でも、去年のアジアユースなんかではプレーに波があったし。だから、中盤の選手は福元に対して、「もっとこういう風にしてよ」って感じるところもあると思う。
浅田 要するに、昔は福元があーしろ、こーしろ、っていっていたけど、逆に今は周りが福元に物足りなさを覚えているということね。
了戒 まあ対等な関係になったというか。今までは福元が経験値で一歩抜けていたから。フィジカル面でも1人抜けていたけど、周りも追いついているから。
浅田 そういう意味ではギリギリのタイミングだったのかもしれないね。これ以上出られない時期が続くと、吉田監督も「あいつは試合に出られなくても欠かせない」とはかばい続けられなかっただろうから。
だけど、今日の試合では福元はがんばっていたと思う。DFラインも高くして、あんまりルーズにならないようにして、なおかつ高い相手にも競り合って。全部勝つのは無理でも、ちゃんと体をぶつけて自由にやらせていなかった。
了戒 今日はうまいこといった、という典型的なパターンだと思う。スコットランドもそんなに強くなかったし。
浅田 スコットランドはもっと放り込んでくるのかなと思ったけど、意外とつないできたよね。
了戒 スコットランドの練習試合を見たときは、割とつないでいたんですよ。ただ、私たち報道陣の見解としては、これは隠している、本番では絶対に蹴ってくるはず、ということをいっていた(笑)。完全な先入観ですが、つないでるのを見ているにも関わらず(笑)。
浅田 ワンタッチで落として逆サイドに振って、というのからチャンスになっていたから、そういうスタイルなんだろうね。
了戒 思ったよりスピードもあったし。
浅田 CFタイプだと思っていたフレッチャーが左サイドに開いてボールを受けたり。で、ウケたのが試合後に槙野に「あの9番(フレッチャー)がさあ……」って話をしたら、槙野が「9番はフレッチャーっていうんですよ」って教えてくれたんだよ。
了戒 あの人はちょっとそういうところがありますよ、天然系というか(笑)。
浅田 今日は本当に危ないシーンは、ほとんどなかったんじゃない? 前半、フレッチャーが左に流れて打ったやつ、後半も同じようのが1回あったぐらい?
了戒 フィジカルは確かに強かったですけどね。
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