
初戦でスコットランドに3-1で快勝した日本。だが、コスタリカとの第2戦は我慢のゲームに。前半はコスタリカにボールを支配され、サイドを大きく使った攻撃から度々ピンチを迎える。それでも日本は落ち着いて対応し、前半をスコアレスで折り返す。すると後半22分、左サイド⑦梅崎からのクロスに、⑧田中が飛び込み先制。その後はコスタリカの猛攻を受けたものの、GK①林の好セーブで切り抜けて見事に勝利。ワンチャンスをモノにした日本が、2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。 |

浅田 まずは、FIFA公認代理人のAさんが、どうしてこの大会を見に来たのかを教えて下さい。
A 前回のオランダ大会も見に行ったので今回が2回目になります。目的の一つは、普段Jリーグでプレーしている日本の選手がどれぐらいやれるのかを見るため。それから、海外でこれから出てきそうな選手を見たいというのがあります。
浅田 つまり、目的は必ずしも日本人選手だけではない?
A そうですね。日本の選手だけであれば、他のところでも見られるので。今回出場している海外の選手が、将来Jリーグでプレーすることもあるかもしれませんし。また、海外の代理人やクラブのスカウトと接することもあるので、彼らとの交流でいろいろな情報を得ることも重要です。
浅田 各国の代理人やスカウトはどういうスタンスで、この大会を見に来ているんですか?
A 彼らはまず、アフリカなどフィジカルの強い国を優先的にチェックして、そこから原石を探していく。だから日本は、現段階では「おまけ」といってはなんですが、そういう選手を見に来たついでに、対戦相手にいい選手がいればもうけものという考え方だと思います。
浅田 それでも、勝ち進んでいけば反応は変わってくるものなんですか? 例えば1999年のように準優勝したということになったりすれば。
A もちろんあると思います。過去2大会は日本の成績がよくなかったので、注目度は低かったのですが、その中でもは平山相太(FC東京)は関心を集めていた。これも身体能力の話になりますが、やはり190センチ以上のサイズは魅力的ですから。今回はそういう目玉の選手がいないぶん、「結果」というのが日本が注目されるためには必要になってくると思います。
また、日本のことをよく調べている人は、日本の選手はJリーグに所属していて移籍金がかかるということを知っている。それだったらアフリカなどから金銭的な負担が少ない選手を何人も連れてきてトライさせるほうが、彼らにとっては効率がいい。
浅田 ということは、今後はグルノーブルの伊藤翔などのように高校から直接海外に行くという選手が増える?
A それは十分あると思います。今回も流通経済大の林彰洋はJリーグに所属していない選手ですから、比較的自由に海外移籍できる立場にあります。このチームには高校生はいないですけど、高校生のうちから海外でプレーすることを望めば、いくらでもチャンスはあると思う。裏を返せば、Jリーグに行くと海外に出にくくなる、ということです。ですが、日本人は順序を踏んで物事を進めるタイプなので、それが爆発的に増えることは考えにくいですが。
浅田 代理人という立場からいうと、選手のいろいろな面を知るためには、「いい試合」ばかりではなくて、むしろ「悪い試合」のほうが意味があったりするんですか?
A 普段話しているだけだと知れないことも多いので、いろいろな面を見るためには、“山あり谷あり”のほうがいいとは思います。
>ページ[2]へ
ページ |[1]|[2]|[3]| |