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トップマッチレポートFIFA U-17ワールドカップ 韓国2007>グループリーグ 日本-ナイジェリア 対談レポート[1]

Match Report マッチレポート


FIFA U-17ワールドカップ 韓国2007 マッチレポート

組み合わせ・大会日程
大会概要
2007/8/24
FIFA U-17ワールドカップ韓国2007 グループリーグ 日本-ナイジェリア
浅田真樹(フリーライター)、田村修一(フットボールアナリスト) 構成
韓国で行われている17歳以下の世界選手権、「FIFA U-17ワールドカップ韓国2007」。ストライカーDXでは、現地で取材しているフリーライターの浅田真樹氏に日本の戦いぶりをレポートしてもらいます。
今回の対談レポートは、フットボールアナリストの田村修一さんをお迎えしました。田村さんは2001年大会のナイジェリア戦を取材している、数少ない1人。今回はそのときの対戦との比較も加えてレポートします。

8月22日(水)/20:00キックオフ/韓国・光陽
日本0(0-2、0-1)3ナイジェリア

得点者
(ナ)クリサンタス2、オセニ
ゲームのあらすじ
初戦からメンバーを入れ替え、布陣も変えて臨んだ日本だったが、ナイジェリアに完敗。前半は21分にワンツーから②オセニにファインゴールを決められ、31分にも②オセニのスルーパスから⑨クリサンタスに冷静にゴールを決められた。日本はいくつかチャンスを作ったが、ゴールには至らなかった。後半は無理をしないナイジェリアを攻められず無得点。逆に82分に左サイドをえぐられて追加点を浴び、突き放された。ナイジェリアは決勝トーナメント進出が決定。日本は3戦目のフランスとの対戦で、トーナメント進出がかかる。

STRIKER DX名物 対談レポート
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日本も成長しているが
差は縮まっていなかった

浅田 田村さんはこの日本チーム見るのは初めてですか?

田村 テレビでアジアユースは見たけど、生で見るのは初めて。だから今日の出来がどのくらいとかわからないけど、ナイジェリアとの差ということでいえば、01年からそんなに縮まっていなかったね(笑)。まあ、あのときよりも、今のナイジェリアのほうがクオリティは高い。個々のクオリティも上がっているし、城福浩監督も言っていたけど、アフリカの枠を超えつつあると。つまり、元々身体能力が高いうえに、あれだけ判断の速い、正確なプレーをやられてしまっては、今の日本があれだけやられてしまうのは仕方ないよね。あれ以上のものを、今の日本の選手は出せないだろうというのもわかる。それだけ差は大きかった。

浅田 01年のときは0-4で負けたわけじゃないですか。今回は0-3で、単純に考えてスコアは1点縮まったと。それでも差は変わっていないと感じる一番のポイントは何ですか?

田村 やっぱり向こうがかなり先を行っている。こっちもそれなりにできるようにはなっているとは思うけど。01年のナイジェリアもすごく攻撃的なチームだったけど、まだこうナチュラルな部分があって……。

浅田 本能でプレーしているみたいなね。

田村 今は、やっていることはそう難しくない。むしろ単純なんだけど、それが速く、正確にやっていて、集中力を切らさない。しかも持続する。そして特に前半など日本より高いテンションでやっている。あれだともうスキはないよね。こっちは悪くなくてもやられちゃう。そういうレベル差だった。とても16、7才とは思えない。しかも今回は国内の選手ばかり。ヨーロッパのクラブでなく、ナイジェリア国内だけでこれだけの選手たちが育つのというのは、ちょっとビックリだよね。

浅田 ただ速い、ただ強いではなく、どう崩すかを心得ている。それこそ田村さんの言う、01年の本能でやっていた頃のナイジェリアだったら、今日の日本は……

田村 つけいるスキがあったと思うよ。大人も含めてナイジェリアはこういうサッカーではなかった。個の力でやるというか、最も典型的なアフリカのサッカーというイメージだったんだけれど。

浅田 セネガルとかコートジボワールのほうが、組織的にやりましたよね。

田村 それは選手の半分くらいがヨーロッパで育成されているという事情があるわけでしょ。まあ、今回のナイジェリアも組織的とは言わないけど、すごくしっかりしているよ、個人の判断とかね。それを国内でできるようになったのはすごいことだと思うんだよね。

浅田 ただ、スキはないといいつつも、前半日本はいくつかチャンスは作りましたよね。そのあたりはどう見ましたか。

田村 ⑯齋藤学の突破力は結構光っていたと思った。⑰端戸仁は散らそうとして失敗していたけど。要は時間とスペースがない中で、どれだけ状況に合わせて正しいスキルを発揮できるか。例えばアジアカップの高原直泰は、高いレベルのプレーを経験して、ああやってできたわけでしょ。だからそういうふうにはなれると思うんだよね。ただ、どこで経験するかは問題なんだけど。でも、今日の日本の選手たちは、このゲームが一つのベースになるわけで、16、7才でそれを経験しているか、いないかでは、先に行ったときに大きく違うと思う。
  でも、差が縮まっていなかったことには、ちょっと驚いたけど、01年大会のときよりは日本もサッカーをやっていたよね。あのときよりは意図のあるプレーが多かった。みんな頑張っていたけど、何をやっていいかわからなかったのが01年。今回は何をやっていいかわかりながらやっていたけど、でもダメだったと。まあその違いはあったよね。高いところには確実に行っているからね。

浅田 アウトプットは01年と同じだったとしても、インプットするものをちゃんとわかってインプットしていましたよね。そういう中でゲームを進めていました。城福監督が言っていた、いかに自分たちの時間を増やすかって、日本のサッカーが強くなっていくための肝の部分だと思うんですけど、その面では発想は悪くないかなと。

田村 今日だったら3バックにする選択肢もあったよね。攻撃はある程度捨てて。それをしないでここまでやれたのは、それは確かに評価していいよね。

浅田 ちゃんと守って、ある程度相手のよさを封じて、やり方によっては0-1で負ける試合をするというかね。そうではなくて、ラインを高くして、コンパクトにしてと。

田村 でも、そう考えてくると、やっぱり最終ラインは1人で守れるというのをやっていけない限りは、強くなっていかないね。

浅田 最終的にはね。アジアカップなど見ていても、1人で守れる能力が決定的に足りないですよね。

田村 すごい簡単なフェイントに引っかかったりさ。でも、アジアカップの相手より今日のナイジェリアのほうが上だよ。

浅田 だからこういう相手と、この年代ってやれるのはすごく重要ですよね。

田村 こんな試合が毎年2、3試合できるんだったら、それはすごいよ。でもこれしかないけどね。

浅田 アジアの小ずるい相手に負けちゃって、この場に出てこられなかったら、この経験もできないわけですよね。それに本大会に出ても、強いんだか弱いんだかわからない相手にちょいちょい勝ったり負けたりで終わっちゃうよりいい。

田村 それに今日は日本も“プレー”したので、相手との距離感がわかる中でやられたと。

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