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Match Report マッチレポート


2008/10/1

FIFAフットサルワールドカップ ブラジル2008 現地レポート

北健一郎(本誌)●取材
フットサル世界一を決める、4年に1度のビッグトーナメント、FIFAフットサルワールドカップが始まりました。
1次リーグ突破を目指している日本は、開幕戦で地元の優勝候補、ブラジルと対戦。
1-12とやっつけられてしまいました。
現地取材、本誌・北とのQ&Aです。

日本 1(1-3、0-9)12 ブラジル

得点者
(日)小曽戸
(ブ)レニージオ2、ファルカン2、アリ2、シュマイケル2、マルキーニョ、ウェルジ、ベットン、シソ
ゲームのあらすじ
パス回し、ドリブル、いずれもブラジルの速さに翻弄され、前半3点を許した日本。しかし、14分に小曽戸允哉がドリブルシュートを決め、1点を返して後半に持ち込む。だが、後半はブラジルに圧倒的にゲームを支配されて、大量失点を食らい、終わってみればいつもの差を見せつけられての敗戦となった。
STRIKER DX名物 対談レポート
FIFAフットサルワールドカップ ブラジル2008

痛かった小野の負傷退場
守備の熟成もなかった

編集部 円形のスタジアムがテレビでは斬新に映りました。会場の様子、ブラジリア現地の雰囲気はどんな感じですか?

    ブラジリアのスタジアムに、約3年前に行ったことがある記者によると、「ビックリするぐらいきれいになっている!!」とのこと。このワールドカップに向けて改装されたのでしょう。スタジアムは丸い形で独特です。ちなみにこちらのスポーツチャンネルでは、フットサルワールドカップのCMや特集番組が流れているのを見かけます。大会のイメージビジュアルも空港内のいたるところにあるあたり、国全体(もしくはブラジリア全体)で盛り上げようという雰囲気がありますね。

編集部 地元の優勝候補、ブラジルに対する、日本の作戦はどんなものだったのでしょう。

    日本の作戦は、もちろんブラジル相手ですから「まず守備から入る」というもの。奇襲攻撃を仕掛けるなどはなかったです。サッポ監督は、ピボのレニージオ、ベットンにボールを入れさせないこと、セットプレーに気をつけることを伝えたようです。

編集部 1-3で終えた前半は、健闘といえるのだと思います。そして、小曽戸允哉がゴール。彼のコメント、周囲の評価はどうですか?

    小野大輔が早い時間でケガをしてしまったことで、小曽戸の出番が早くなったわけですが、「南米でプレーしていたので、間合いがわかっているのではないか」という戦前の予想どおり、ブラジル相手にも得意のドリブルで仕掛けて、しかも抜いていく。彼だけがFリーグでやっているのと同じプレーを、ワールドカップで、しかもブラジル相手にできていました。ディフェンスでも力強いプレーで奪うシーンもあって、素晴らしかったと思います。ブラジルメディアも、印象に残った選手で彼の名前を挙げたそうです。本人いわく、「ブラジル人相手のほうがやりやすい」。すごっ!

編集部 一方で小野が前半早々に負傷し、以降ピッチに出られず。状態はどんなものか。この試合での影響は見られましたか。

    小野の負傷退場は相当痛かったでしょう。開幕前に高橋健介がケガをし、急きょ稲田祐介を招集するも、まだこちらに到着しておらず、さらに小野のケガで実質的にピボがいなくなってしまいました。攻撃の起点を失ったことで、GK川原永光からのロングボール一辺倒になったことは否めません。ルーズボールを蹴りにいったときに、右足を持っていかれたようです。ケガの具合に関しては試合後検査に行って、明日(現地時間1日)に結果がわかるそうですが、バスに乗り込むときは足を引きずっていました。

編集部 後半は、ズルズルと点差がつく展開になってしまいました。日本は集中が続かなかった感じに見えたけど、前半でいっぱいいっぱいだったのか? それともブラジルがテンポアップしたのか?

    日本の気持ちが切れたことが最大の要因でしょう。サッポ監督からは後半開始時に「引いて守れ」という指示があったようですが、それによって引き過ぎてしまい、ポンポンとボールをつながれて、失点を重ねました。前半出番のなかった、超大型ピボのベットンが出てからは、彼にボールを預けて周りの味方が追い越す、ブラジルのスピードについていけなかった感じです。

編集部 地元で優勝を誓う、ブラジルの状態はどう見たか。

    ブラジルとしては、この大会の注目度を高めるためにも、開幕戦ではゴールラッシュしたかったはず。ある程度は、この試合にピークを持ってきていたのではないでしょうか。目立ったのはファーストセットの連携の良さ。FPは、レニージオ以外はスペインの強豪チーム、インテル・モビスタで一緒にプレーしている3人で、ブラジルなんだけどスペインっぽいというか。簡単にボールをはたく、流動的なパス回しが素晴らしいです。ここにレニージオもフィットしています。前回大会では、ファルカンを中心にした超絶個人技で魅了しましたが、今回のチームは、総合的には前回以上に「強い」のでは。

編集部 試合後の日本の様子。選手や監督のコメントで、印象的なものをいくつか。

    北原亘のコメントで、「ディフェンスの約束事がなかった」というものが印象的です。彼は今回代表から外れた鈴村拓也の代役として使われたのですが、ディフェンスをまとめきれているとはいえなかった。これまでは鈴村と川原の間の「あうんの呼吸」で防ぐ失点みたいなものがありましたが、そこまで熟成できていなかったようです。どの選手からも聞かれたのは、「次のソロモン諸島、キューバとの2試合で勝点6を取ることが大事」という言葉。次の2試合を勝って、ロシアとの最終戦に臨みたいところです。

編集部 次に当たる、ソロモン諸島について、何か情報があれば。

    日本チームの取材で、試合は見られなかったのですが、ウワサによると個人技は結構すごかったようです。ディフェンスが全然ダメで、2-10でキューバに負けたものの、そのテクニックはスタンドを沸かせていたとか。日本も注意が必要です。

FIFAフットサルワールドカップ ブラジル2008
FIFAフットサルワールドカップ ブラジル2008
FIFAフットサルワールドカップ ブラジル2008
写真:高橋学

FIFAフットサルワールドカップ ブラジル2008 現地レポート
ブラジル戦 ソロモン諸島戦 キューバ戦 ロシア戦
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