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清水 それにしても、本当に短時間でガツンガツン攻め込んできましたよね。この前のカタール-日本戦対談じゃないけど、筋肉量をベースにした欧米人の短時間の爆発力っていうのは、すさまじいものがありますね。あれを生で見ると本当に衝撃。
菊地 すごいねぇ。いわゆる60分過ぎや70分過ぎは、向こうがそれなりにすごくって、日本人はそれなりに弱いという時間帯だよね。交代のカードもないしさ。
北 ヨーロッパのチームが相手でも、自分たちのサッカーは、やらせてくれるんですよね。去年も守備的とはいいつつもあれが浦和の戦い方だったじゃないですか。で、この日はガンバが攻撃的なやり方。日本はそれを出すところまではいく。根本的な話をすると、全くマンUも本気じゃなかったなって。
小池 まぁそうでしょう。
北 ただし、本気にさせることを目的のようになってるところもあるけど、本気にさせちゃったら勝つチャンスはゼロになっちゃう。
菊地 本気にさせないで、「本気にならなきゃ」って思ったときにもう90分たってるみたいな。そういうことだよね。そうじゃなきゃ勝つチャンスないもんね。
清水 この大会に勝つのが目的か、それとも本気にさせて経験を積むのが目的か。僕としては後者に興味がありますけどね。何にせよ、シュートを枠に飛ばさないことには話にならないですよ。空砲が多過ぎる。
小池 そうそう。枠内シュートの数が公式記録で出てるんだけど、マンUはシュート18本で枠内が9本。そのうち5本が⑦C・ロナウドで、1本はゴールになっている。そして残り4本の枠内シュートは、⑮ビディッチとか⑩ルーニーとか、すべて決まったゴールだった。
北 マンUらしいなぁって思いますけどね。去年のミランは、どちらかというと浦和に近い戦い方をすると思うんですけど、今年はガンバが王者的な戦い方をして、マンUはカウンターで決める。それはマンUのいつものスタイルというか、縦に速い感じが出ている。
菊地 それを防ぐためにガンバはパスを回していたと思うんだけど、でも、どうしても縦の速さが出ちゃう時間はある。そこでやられちゃったってことだと思うんだけど。
北 南米のチームって、勝つつもりでやって来て、実際に勝つじゃないですか? 流れを持ってくるうまさみたいなのがあると思うんですよね。今の日本は、負けを前提でいかに自分たちのスタイルを見せられるのか、というところで止まっていて、勝ちをイメージしていない感じが見える。
菊地 そうだね。勝ちを収めるまでの過程が全然イメージできないもんねえ。
北 西野監督がここまで実力差のある相手と戦ったのって、マイアミの奇跡(日本vsブラジル、1-0で日本が勝利)以来だと思うんですよ。あのときは徹底的に引いて守って、勝ったじゃないですか? だけど、今回はそういうのをやりたくなかったんじゃないかと思うんですよ。ガンバでやってきたものを正面からぶつけるっていう、西野朗の境地というか。
菊地 守り倒してブラジルに勝って、だけどその後は決勝トーナメントに行けなかったからね。監督としても考えるところはあったと思うよ。そしてたどり着いた部分があるのかもしれない。
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