菊地 今日の試合を見ていると、ミランは1点を取るタイミングをうかがって90分間をコントロールしていたんじゃないかと思うんだよ。後半開始はさ、ミランが一方的に押し込んだよね。そしてそこから浦和のカウンター。ここまでの戦い方は、浦和のペースだった。
清水 たしかに、そういうやり方で何度も勝ってきてますよね。
菊地 ところが浦和が反撃に転じたことで、22カカが動くスペースができて、逆にミランがゴールを決めた。これがね……絶妙としか思えない。相撲の押し合い、引き合いにも似てる。ただ攻めるスペースを空けるために、引いて守っただけじゃないんだよ。その前に一度攻めていることによって、浦和をあえて反撃気分にさせて、さらにその裏を突いた。これを意識的にやってるとすれば、世界との差は相当に大きいよ。
北 アジアでは浦和が試合をコントロールして優勝したんですけどね。
菊地 そうそう。ミランはかなり上手の試合コントロールをしたわけだよ。「おっと、そこで必殺技いくか!?」と思わせ、ひっくり返してカウント3みたいな(笑)。
北 あとは22カカ。前半は⑤ネネと1対1になっても、逆にタイミングを合わされて、スタンディングで止められてしまうこともあった。だけど②坪井側にいくと形勢逆転。あの得点のシーン、カカのドリブルに②坪井は全くついていけなかった。②坪井はスピードはあるけどリズム変化に弱い。
菊地 カカでいうと、すべてのボールを半身で受けようとするのが面白い。
清水 しかも、止まって半身じゃないんですよね。動きながら半身で受けて、前へボールを運んでいく。
菊地 そうそう。最初は正面を向いているのに、ボールが来たらスーッと体を入れ替えながら半身でトラップするんだよ。独特だなあれは。
北 ミランのシステムでいうと、カカのところで攻撃に転じなきゃいけない。そこがピタッとはまっているのかも。
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