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FIFA クラブワールドカップ ジャパン2007 マッチレポート トヨタカップ対談プレイバック

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2007/12/14

TOYOTA プレゼンツ FIFA クラブワールドカップ ジャパン2007

菊地芳樹(本誌)、北健一郎(本誌)、清水英斗(本誌) 構成

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STRIKER DX名物 対談レポート
日本の選手は、息が上がっている!?

北  立ち上がりは、レッズの出足が良かった。サイドでボールを持ってそれを追い越す動きがあって、それにミランのDFが遅れてついていく。チャンスっていうほどでもないけど、先手を取って仕掛けていた。

清水 あれこそ、まさにミランの真髄って感じがしましたよ。じっと息を潜めて、レッズの出方をうかがっていた。序盤こそサイドからの速いワンツー攻撃に手を焼いていたけど、前半20分くらいからは完全に対応した。

菊地 そうだったね。

清水 序盤は素早いサイドチェンジを使ってサイドに基点を作っていたんですけど、だんだんとそのパスを受けるサイド、⑯相馬崇人や③細貝萌のところに、⑱ヤンクロフスキや44オッドが寄せ始めた。「ここがこのチームのカギだ」とミランは判断した。両サイドが落ち着いて前を向けなくなり、ワシントンも基点になれなかったレッズは、このミランの対応で一気に攻め手を失った。

菊地 速かったねぇ。サイドチェンジへのアプローチが。すごく速い。

北  さらにミランがそこでボールを奪えば、すぐにサイド攻撃に転じることができる。

菊地 あそこで寄せておけばやられないだろう、って思ってたんだろうね。20分過ぎからは⑯相馬も攻められなくなったし。

清水 ああいう場面、水野晃樹なんかは、アプローチしてきた敵の裏を突いたりするのがうまいんですよね。トラップで裏へ出たり。あの状況はそういう個の力で勝つか、もしくは敵のアプローチと同じくらいの速さで味方のフォローがあれば、うまく打開できたかもしれないけど。

菊地 あと注目すべきは21ピルロだね。練習中にボールを配給する監督みたいだったよ。「ホイ、ホイ」って、ノックしてるみたい(笑)。

北  ガットゥーゾなんか、「先生お願いします!」って感じで(笑)。

菊地 今日は⑧ガットゥーゾ、何にもすることなかったね。かみつくヤツがいないから、審判にかみつくのか、芝でもかむかと(笑)。1回だけ⑰長谷部誠からいいカットをしたんだけど、まぁあれをいいカットなんていっちゃ怒られるか。

清水 むしろ⑰長谷部に裏を取ってほしかった。⑧ガットゥーゾが寄せてきているのが見えていて、逆を取れるシーンだったのに。

菊地 そう。なんで普段はできるプレーなのに、去勢されたように追い込まれてしまうのか。日本が世界と試合するときって、こういうこと多いじゃない? プレーが切れないんだよ、彼らは。

清水 プレーが切れない?

菊地 たとえば、22カカのドリブルなんて、Jリーグではそこでビシッと止められていたものが止められず、次、次、と畳み掛けられるわけでしょ。プレーを切ることができず、そこで息が上がっちゃうんだよ。だからカウンターのチャンスがあっても、前線まで行けない。プレーの連続でどれだけの強度を出せるか、それが大きな差になってると思うよ。

清水 「息が上がる」というのは、すごく俺も感じるんですよ。スローインやFKで敵が素早く仕掛けてきたときに、ハッとわれに返ったように慌てて走り出す選手がいる。集中してないわけじゃないと思うんだけど。

菊地 そうでしょ? 何かあるんだよ。ボールを切って一息入れることができれば、ちゃんと対応できるんだけど、息が上がって頭が真っ白になってしまう瞬間がある。休んじゃうからさ、出ていけないんだよ。

清水 うーん、これは深いテーマですね。ミランにはそんな選手は一人も見当たらなかった。でもレッズのほうも、全員にその症状が出ていたわけじゃない。少なくとも22阿部勇樹や、④田中マルクス闘莉王は違ったと思う。

菊地 そうだね。ただ、周りが反応してくれないと対応ができなくなる。

清水 確かに。ディフェンスは一つでも穴があれば、そこから攻められて後手後手に回ってしまいますからね。結局、世界基準の強いチームとどれだけ試合経験を積んでいるかだと思うんですよ。レッズの中でも、22阿部や④闘莉王は日本代表で多くの経験を積んでいる選手。彼らはボールを振り回されても、自分の神経が振り回されることはない。

菊地 それを個人じゃなくて、チームレベルでできるようになればね。

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