準決勝
12月12日(水)/19:30キックオフ/東京都・国立競技場/観客37225人/試合時間90分
ボカ・ジュニアーズ 1(1-0、0-0)0 エトワール・サヘル |

シードされた「2強」のうちの1チーム、南米王者のボカ・ジュニアーズが、エトワール・サヘルの挑戦をガッチリと受け止め、キッチリと1-0で退けた。ボール支配率は五分五分か、もしくはむしろエトワールのほうだった。しかし前半36分、⑭パラシオが左サイドポイントを作り、ゴール前に入ってきた⑲カルドソにつないでゴール。ボカは後半20分に22バルガスが2枚目のイエローカードで退場したが、危なげなく逃げ切った。 |
小池 エトワールvsパチューカも見たんだけど、このボカだったら、はっきりいってパチューカのほうがうまかった。ボカ戦のエトワール、けっこうやったじゃない? 「おっ、ウマイな」っていうところ、けっこうあったでしょ? エトワールvsパチューカは、パチューカのほうが、ずっとボールを支配している感じで、両サイドのスペースに⑨シェルミティと28ベンディファラーが走ってって、そこへ放り込んでチャンスを作る、みたいな感じだった。それと比べると、ボカ「うまくねぇなあ」と。真ん中に⑩が足りないなあ。もう、リケルメ用のチームを作ってるのかなあ。
菊地 アルゼンチンリーグの前期もあんまり内容がよくなかったみたい。コパ・リベルタドーレスでも大活躍したリケルメのいないショックっていうのは、それだけ大きいんでしょうね。スタンドにいるのに出れないっていう、そのせつなさが今回のボカのテーマかな。
小池 登録はまだビジャレアル?
菊地 いや、移籍はしたみたいなんだけど、大会登録はできなかった。
小池 ただ、やっぱ勝負強い。ボカは。パチューカはずっとボール持ってて、試合は支配していたのに、試合を決めきる決定力がなかった。ボカは、一発のチャンスでゴールを決めちゃって、1-0でキッチリ逃げ切った。あの退場も、ボカにとってはかえって良かったと思う。3ボランチみたいにして、うしろは7人で守って跳ね返して。で、2トップがキープしているうちに押し上げる。それに2トップだけで何度かチャンスも作れていたし。ピッチで何をすべきかが、退場で逆に明確になった。
菊地 最初から中盤の4人のうち3人が守って、中盤左サイドの⑲カルドソに仕事をさせるっていう感じだった。2列目の右の位置に入った⑤バタグリアはもともとボランチの選手だし。それにカルドソも、ボールの持ち方に雰囲気があって、ちょっと猫背なところも含めて「小リケルメ」っぽいし。う~ん、ますます物悲しいね。あの短調系のインチャ(サポーター)の応援もそれを助長してた。
小池 しかし、歌、下手だね。でも、下手なんだけど、あーじゃなきゃ、ダメなんだよね。
菊地 そうそう。下手なんだけど、調子っぱずれなリズムで、のべつまくなし歌ってるっていうのが、なんかいいんですよね。あれが雰囲気あるんですよ。
小池 日本人はね、歌がうま過ぎる。フランスワールドカップのときだったかなあ、海外のメディアに、「合唱団みたいだ」って報道されたのを覚えてるけど。やっぱりみんなカラオケ歌いまくってるからかなあ。
菊地 今回も、ボカの応援に合わせて歌っている日本人がいっぱいいるわけですからね。すぐに音程もリズムもつかんですぐに歌えるっていうのは、確かにあんまり他国ではないかもしれませんね。
小池 それに、「合いの手」を入れるのは日本くらいのもんだよね。「♪ ダレ、ダレ、ダレ、ダレ、ボカ~」みたいな歌あるじゃん? あれ、F・マリノスなんかも取り入れてるんだけど、1フレーズ終わるところで太鼓が「ジャンジャン、ジャッジャジャン!」っつって、その後の「ヘイ!」っていうところが、いちばん声デカかったりするでしょ。「♪ オー、バモ、ニーッポーン」にしたって、最後の「ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ!」みたいなところがいちばん盛り上がる。あーいうのは、ヨーロッパや南米じゃ聞かないよね。
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