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Match Report マッチレポート

2013/6/24

FIFAコンフェデレーションズカップブラジル2013 日本代表ーメキシコ代表 対談レポート

江藤高志(フリーライター) 北健一郎(フリーライター)  松岡健三郎(本誌) 構成

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6月22日 16:00(現地時間)キックオフ/ベロオリゾンテ・ミネイロンスタジアム/観客:52690人/試合時間90分
日本
0-0
1-2
メキシコ
岡崎(後半40分) 得点者 J・エルナンデス(後半8分)
J・エルナンデス(後半20分)

前半、先に攻勢に出たのは日本。遠藤、香川らが積極的にゴールに襲いかかるが決められず。すると次第にペースダウンしてしまい、メキシコペースに。それでも前半はスコアレスで終える。後半は終始メキシコペースで進む。大きなサイドチェンジから、中央フリーになったエルナンデスに決められメキシコが先制。日本は交代で変化をつけようとしたが、CKから再びエルナンデスに決められ苦しい展開となる。終盤、岡崎が1点返すも反撃はそこまで。3連敗して大会を去ることとなった。

パスの流れが悪かった

松岡 メキシコ戦、結果1-2で負けてしまいました。前半立ち上がりはすごくいい入り方ができたと思います。得点チャンスもいくつか作れていましたが、決められなかった。20分くらいからはメキシコペースになってしまい、後半にエルナンデスにやられました。

江藤 おそらくメキシコは立ち上がり、日本の攻撃の様子を見ていましたね。その時間にまんまと点が取れていればよかったけど、守られたのか、決められなかったのか。決めていれば違った展開にできたんですけどね。遠藤保仁のシュートを岡崎慎司が流して決めたけど、オフサイドの判定になってしまって。

松岡 あの判定は微妙でしたね。

江藤 まあ、それでもイタリアのように悪い中でも勝ち切らないといけないことを痛感させられました。

  そうですね。点が取れていれば、少しラインを下げてゆっくりパス回しとかもできたと思うんですけど。点が取れないと、速いプレスをかけ続けなくちゃいけないので、どんどん体力を奪われる。イタリア戦もそうですけど、プレッシングの時間が長くなると走れなくなる時間帯が出てきてしまう。
   
松岡 そうなると、ペースが落ちてしまって、逆に攻め込まれますね。ペース配分みたいなことも考える必要がある。

  メキシコとの実力差はほとんど感じませんでした。

江藤 そう。イタリア戦が自信になっただろうし、日本人の技術は高いからね。あとはコンビネーションの部分でうまくいけば崩すこともできる。ただ、今日はそれがイタリア戦に比べると、うまくいかない時間が多かった。

  今日はその点でいうと、右サイドに酒井宏樹が入ったことが大きかったかなと思います。日本は左サイドからの攻撃が多いので、相手もそこをマークしてくる。その中で逆サイドへサイドチェンジをして展開するときに、酒井宏樹がフリーで受ける場面も結構あった。でもそのあとが問題で、足元にボールをピタッと止めてしまって、全体が前にベクトルが向いたところで止まってしまい、流れに乗っていけない。それでノッキングして、岡崎とか本田圭佑にパスを出して、止まって受けるからつぶされてしまう場面が何度かありました。

松岡 見た目はパスが回っているように見えるけど、そのワンテンポが全体のズレへとつながっていましたね。前半は押さえられていたメキシコの攻撃を、後半抑えられなかったのはどのあたりに原因があったんですか? 特にメキシコの1点目の得点シーンなんかはフリーでやられてしまった。

江藤 確かに後半はちょっとずつズレていました。

  その失点シーンだけでいうなら、日本の守り方の問題。ボールがあるサイドに人数をかけて、寄せて奪うっていうのが日本のやり方。そのときに逆サイドのサイドバックはかなり内側に絞らないといけない。でも、プレスが甘いと回避されてサイドチェンジをされる。そこから酒井宏樹が寄せていったけど遅れてしまった。酒井宏樹は「最短距離で寄せた」っていってましたけど、そうではない。

松岡 確かに寄せが甘かった。遅れていたってことですか?

  監督にいわれているから、「中に絞っていればいい」ではなく。守れていないのだから、その場の判断で、サイドに開いている選手がいればそこをケアして、サイドチェンジ備えたポジションを取っておけば、もう1、2歩寄せることができたはず。1、2歩寄せるのはがんばって速く寄せるのではなくて、読みの部分が大きいと思います。試合の流れを読んでポジションを少し修正することができるかどうかが問題だった。

江藤 試合感の問題もあるのかね。

  久しぶりの先発で、いわれたこともやらなきゃいけない意識はあったと思いますけど、それだけではよくないですね。

松岡 特に後半メキシコは右サイドから攻めて、左にサイドチェンジする場面は多かったですね。それが続いたから酒井宏樹を代えたのかと僕は思いました。

江藤 まあチーム全体的に今日は流れがよくなかったですね。

  流れが止まる象徴的なシーンがあって、遠藤が左サイドでボールを持って、中央を確認して展開しようとした。そこに細貝萌がフリーでいたけど、パスを出すのを止めた。遠藤はそこにパスを出したいけど、パスの流れが止まってしまうと感じたのか、その選択をやめてサイドに展開した。そういうボールの流れが止めてしまう選手が中にはいたので、今日はうまくパスが流れなかったんだと思います。

松岡 やっぱり、ベストメンバーでないと感覚の違いもあって、パスが流れないことが目につきますね。

江藤 メンバーをちょっと代えたくらいで、ガタっとチーム力が落ちるようでは困りますね。

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