最近のレポート
更新一覧へ
トップマッチレポート>FIFAコンフェデレーションズカップブラジル2013 ブラジル代表-日本代表  対談レポート(1)

Match Report マッチレポート

2013/6/17

FIFAコンフェデレーションズカップブラジル2013 ブラジル代表-日本代表  対談レポート

北健一郎(フリーライター) 浦正弘(フリーカメラマン) 松岡健三郎(本誌) 構成

[ページ1/3]
6月15日 16:00(現地時間)キックオフ/ブラジリア・ナシオナルスタジアム/観客:67423人/試合時間90分
ブラジル
1-0
2-0
日本
ネイマール(前半3分)
パウリーニョ(後半3分)
ジョー(後半47分)
得点者  

開幕戦となったこの試合、ブラジルの大観衆の中キックオフ。日本は会場の雰囲気にのまれたのか、いきなり失点する。開始3分、左サイド・マルセロからの鋭いクロスを、中央のフレッジが胸で落とすと、走り込んできたネイマールが右足一閃(いっせん)! 鮮やかなボレーシュートが決まり、会場のボルテージはいきなり最高潮となった。日本はなかなか落ち着きを取り戻すことができず、本田の強引なシュートなども単発で終わってしまい、ブラジルに試合を支配された。後半も立ち上がり3分にパウリーニョに決められ、ブラジルに圧倒された。アディショナルタイムにもジョーに追加点を決められ、0-3で日本は完敗した。

未完成のスタジアム

松岡 コンフェデレーションズカップが開幕しましたが、日本からなんだかんだブラジリアまでたどり着くのに、48時間かかりました。初めてのブラジルはどうですか?

  調べれば、調べるほど怖いイメージしかなかったんですけど、まだ2日間ですが今のところ快適に過ごせています。

松岡 ブラジリアはブラジルの中でも特に安全な町だね。

  そう。ブラジルだけど、ブラジルっぽくない感じですね。あとから発展して作られた、人工的な都市だから、町の伝統や文化が根付いているわけではなので、伝統的な観光スポットとかはブラジリアに関していうとあまりないですね。
 5年前に僕と松岡さんがフットサルワールドカップでブラジリアに来たときは、何もなかった。でも、すごいスタジアムができあがってましたね。

  まだスタジアムの中は結構、建設途中のところが多かったですね。

松岡 確かにコンクリートむき出しになっていて、配線のコードとかも見えているところも多かったね。

  これでプレ大会を開催しちゃうのがブラジルだなって感じですね。間に合ってます感を出しているけど、間に合ってませんから(笑)

  スタジアムはやっぱりすごいスタジアムだなって感じましたね。

  世界的に客席の傾斜がきついのが36度くらいらしいですが、ブラジリアはそれに近い角度になっていて、上からでもすごく見やすかったですね。
 ちなみに、横浜国際競技場の傾斜は17度くらい。なので、今日はかなり見やすかったですね。でも、階段がまだ仮設な感じで、歩くのが怖かった。床が抜ける感じのところもあって、あれはまだ完成してないですよ。

  未完成でもやっちゃうブラジルはすごいですね。

松岡 他の会場もギリギリに完成しているから、そういうところは多いのかもしれないね。

  ブラジリアはサッカーチームがないから、ワールドカップ後にどう生かすのかが問題になったみたいですね。今日もさっきデモが起きていたくらいですから。

松岡 そんなブラジリアでの開幕戦ですが、“出鼻をくじかれる”とはこのことかってくらいに、開始早々にネイマールにやられましたね。

  日本がもっと戦えるとちょっと期待していたんですが、3分でへし折られた感じはありましたね。やっぱりブラジル強いなって思いました。

松岡 プレスをかけられて、リズムを失ったわけではなかったのに、1回目の攻撃で失点してしまった。

  ブラジルは試合巧者ですね。試合の流れの中でポイントを押さえるのがうまい。日本の場合は試合開始10分は大事に進めようとすることが多いけど、ブラジルはファーストアクションで、本気で点を取りにくる。
 だからマルセロのライナー性のクロスに対しても、フレッジが反応して、ネイマールも狙っている。始めから1点を狙う攻撃をしてくるのが、ブラジルのすごいところ。それに対して「準備ができていなかった」と川島永嗣もいってました。

  あの1点で観客も一気に盛り上がりましたよね。

  今野泰幸が「あそこで決めるのがスーパースター」っていってました

松岡 そんなこといってたら、また本田圭佑に注意されちゃうね(笑)。

  実際あそこで、アレだけのシュートを何人決められる選手がいるかってことですよね。

松岡 ネイマールも代表戦9試合ぶりのゴールで、それまでネイマールでさえ批判されていたみたいですから。

  ボールを切るようにボレーして、伸びてGKから逃げるボールになるシュート。GKも対応が難しい。

松岡 ネイマールのポジショニングがフワッとしたところにいて、捕まえづらいかったと思う。今まではもっと外に張ってから中に入る形が多かったけど。今日は中途半端に開いて、空いているところでボールをもらっていた。ポジションチェンジも頻繁にするようになった。

  スタートは、左にフッキ、センターにネイマール、右にオスカルだった。でも、試合の流れでこの3人は自由にポジションチェンジをしていて、この3人のポジションによって攻撃のバリエーションが変わっていた。右サイドで、オスカルのときはいいクロスが入る。ネイマールはドリブルで仕掛けてくる。フッキはカットインシュートがある。対応が難しかった。

松岡 日本の横並びの3人は、特に最近ポジションチェンジがないから変化がつけにくく、対応されやすいですね。

  今日はスタートから岡崎慎司が1トップでした?

  そう。あれはたぶん、前回のブラジル戦の反省を踏まえてだと思います。あのときは本田が1トップで、ボールをもらいに下がってくることが多かった。そうすると相手のDFラインも本田に合わせて押し上げて、中盤のスペースがなくなってしまった。それで中盤のパス回しがうまくいかなかったことがあったから、岡崎を使って裏を狙わせることで、DFラインを下げさせるのが狙いだと思います。

松岡 会見でザッケローニ監督が、前田遼一やハーフナー・マイクは高さもポストもあるけど、ブラジルのセンターバックはそこは強いから、裏を狙わせる岡崎を使ったっていってた。それでもなかなか裏を狙うボールは出てこなかったけど。

>ページ[2] ”ブラジルは攻撃のスイッチがたくさんある”へ

ページ |[1][2][3]

このページの上へ マッチレポート更新一覧へ

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク