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EURO2008 足ワザマッチレポート

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2008/6/14

【グループC】 イタリア-ルーマニア

清水英斗(本誌) 構成

08年6月13日 18:00 チューリッヒ
イタリア 1(0-0、1-1)1 ルーマニア

得点者
(イ)パヌッチ
(ル)ムトゥ

イタリア
監督ドナドーニ
GK1ブッフォン、DF19ザンブロッタ、2パヌッチ、4キエッリーニ、3グロッソ、MF21ピルロ、10デ・ロッシ、16カモラネージ(後半39分13アンブロジーニ)、20ペロッタ(後半11分18カッサーノ)、FW9トニ、7デル・ピエロ(後半31分15クアリアレッラ)

ルーマニア
監督ピツルカ
GK1ロボンツ、DF2コントラ、4タマシュ、15ゴイアン、3ラツ、MF6ラドイ(前半24分20ディカ)、7ペトレ(後半14分16ニコリツァ)、8コドレア、5キブ、FW21D・ニクラエ、10ムトゥ(後半42分11コチシュ)

ゲームのあらすじ
初戦でオランダに大敗したイタリアは、スタメンを大幅に入れ替えて勝負に臨んだ。これが功を奏して、前半はサイド攻撃を中心にルーマニアを攻め立てる。ところが後半、魔物がひそんでいた。ベテランのザンブロッタが犯した痛恨のパスミスから、ムトゥに先制点を許す。すぐに同点に追いついたものの、34分にはPKを与えてしまい──。ここで負ければ、即グループリーグ敗退が決まってしまうイタリアに、強烈なプレッシャーがのしかかる。

注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。なお大会側から発表される、公式記録では、得点、交代時間など、そのプレーの起こった分+1分で表示されています(例:0分50秒→1分、13分40秒→14分)ので、御了承下さい。

足ワザマッチレポート

前半

8分 イタリア デル・ピエロ 決定機
カモラネージから、DFラインの背後を突くデル・ピエロに浮き球スルーパス。敵に寄せられてこぼれ球になるが、ペロッタがゴール右から素早く折り返す。デル・ピエロが頭で合わせようとするが、一瞬早く敵にクリアされた。

11分 イタリア グロッソ 足ワザ
左サイド、ライン際でのドリブル。敵2人に追い込まれている状況。縦に強引な突破を図ると見せかけ、敵の股を抜いてゴール方向へ突破。クロスを狙うが、足を引っかけられてファウルゲット。

15分 ルーマニア ムトゥ 決定機
イタリアのパスミスを素早く前線へ展開。これを受けたムトゥは、左サイドから縦へ突破して左足でシュート。名手ブッフォンがセーブした。

16分 イタリア トニ 決定機
ピルロのサイドチェンジから、左サイドのグロッソがクロス。トニが頭で合わせるものの、枠を外してしまう。今日はトニの頭に何度もチャンスが降りてきたが、結局、一発も決めることはできなかった。

17分 ルーマニア タマシュ 決定機
やや遠めの位置でのFK。ボール近くに立ったムトゥは、蹴るフリをしてフェイントを入れる。そしてダダッと寄せてきたイタリア選手たちを「オイオイ、まだ蹴ってないだろ」と手で制しつつ、彼らが戻ろうとした瞬間に足ウラでボールを流す。ここに走り込んだタマシュが強烈な弾丸ミドルシュートを放つが、GKブッフォンがかろうじてセーブ。ルーマニアは、キブ、タマシュなど、パワーシューターが多かった。

45+分 イタリア トニ 決定機
序盤はお互いに激しく打ち合ったものの、ルーマニアは前半24分のラドイの負傷交代をきっかけに、ポジションのバランスが崩れた。そこから一方的に攻め込んだイタリアにとって、前半最大のチャンスはロスタイム。ピルロのCKから、ペナルティーエリア手前で待つザンブロッタがクロス。これをトニが頭で合わせてゴールネットを揺らしたが、主審の判定はオフサイド。リプレーではオンサイドにも見えたが、サッカーである以上仕方がない。イタリアには不運だった。

後半

9分 ルーマニア ムトゥ ゴール
左サイド、深い位置にいるムトゥを狙ってサイドチェンジのボールが蹴られた。しかし、その手前でザンブロッタにカットされそうになると、ムトゥは素早くザンブロッタの背後からゴール方向へ突進。ザンブロッタがヘディングでGKへ返そうとしたバックパスを読み切り、右足で軽く合わせて先制ゴールを挙げた。

10分 イタリア パヌッチ ゴール
ルーマニアに先制され、グループリーグ敗退がチラついてきたイタリアだったが、何とわずか1分後。CKからキエッリーニが落としたボールを、パヌッチが押し込んで同点に追いつく。前半にさんざんクロスをあげたにも関わらず、ゴールが遠かったのに……これもイタリアらしいというべきか。

32分 イタリア カッサーノ 足ワザ
右サイドのザンブロッタを、ヒールワンツーで走らせる。ここまでは足ワザとは無縁の緊迫した試合だったが、途中出場のカッサーノだけは毛色が違った。彼は良くも悪くも空気が読めない……というか空気を読まない大物選手。

34分 ルーマニア ムトゥ 決定機
ショートCKからムトゥが右足でクロス。ここで何と、主審はD・ニクラエへのパヌッチのファウルを取り、ルーマニアにPKが与えられる。キッカーはムトゥ。ルーマニアはグループリーグ突破の大きなチャンスを迎えたが、ムトゥはほぼ正面に蹴ってしまい、ブッフォンにセーブされた。ムトゥ本人はキックミスだと語っているらしい。

40分 イタリア カッサーノ 足ワザ
左サイドから、右インサイド→右アウトサイドのダブルタッチ(逆エラシコ)で、中央へカットイン。クロスは惜しくも合わなかった。
最終戦はぜひ、デル・ピエロとカッサーノを同時に使ってください。お願いします、ドナドーニさん。

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