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トップマッチレポートUEFA EURO2008>勝手に総括!! ユーロ2008 大会レビュー[3]

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EURO2008 足ワザマッチレポート

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2008/7/7

勝手に総括!! ユーロ2008 大会レビュー

小池正人(本誌)、菊地芳樹(本誌)、北健一郎(本誌)、清水英斗(本誌) 構成

スペインの優勝で幕を閉じたユーロ2008。睡眠不足の日々から開放されてホッとしながらも、寂しさを感じている人も多いのでは。今回は大いに盛り上がったこの大会を編集部スタッフでレビュー。「足ワザMVP」まで勝手に選定して発表しちゃいます。それではどうぞ。


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STRIKER DX名物 対談レポート
ユーロの足ワザMVPは……

菊地 今大会はどこも点を取りにいってたよね。それがあったから試合を面白いと感じた人が多かったんだと思う。点を取らせないことをやりながらも、どこかで点を取る意思表示をする時間帯があったから。カウンター型だったルーマニアにしても、しっかりした守りを中心にしつつも、ずっと点を狙っていくぞというのがあって。
  4年前に優勝したギリシャは偶然的にゴールが入って、「ラッキー、じゃあ守るか」みたいな感じでトントン拍子でいったような雰囲気に見えた。それに、守ってればチャンスはあるという感じもあったんだけど。相手の特徴を消しながらも攻めにいく姿勢を忘れなかったことで、エンターテインメント性は高くなった。

小池 FKで点を取れなくなったから、なおさら何とかしなくちゃいけないというのが大きくなったのでは。バラックのズドンだけだったからね。印象に残っているFKは。

北  イタリアvsフランスのデ・ロッシのミドルもアンリに当たってコースが変わったものだったし。

菊地 推していたピルロも、ボールにアジャストできずに終わってしまったようですね。やっぱり、今回のタイプのボールに、いちばんアジャストしているのは遠藤保仁だな。

小池 そうだね。タイ戦で1ゴール、バーレーン戦で1バーだからね……。

北  僕の中でのユーロはカカ、メッシ、ドログバとかがいないチャンピオンズリーグという感じ。どこもサッカー的に洗練されていて、こんなの見たこともないというような驚きはあまりなかった。

菊地 こんな選手がまだいたんのかっていう驚きは少ないよね。アルシャフィンぐらい?

清水 でも、ナショナルチームのほうがクラブよりもチームのカラーがよりハッキリしますよね。体格も似ているし、言葉も通じるし、どの国も自分たちの体格や国民性などの特徴を出すのが当たり前になっている。それは見ていてすごく面白い。

北  プレー的には、ロシアのコロジンがハーフウェイライン辺りからミドルシュートをバンバン打ってた。06ドイツワールドカップのころから、ボールがよく飛ぶようになって、ミドルのシュートエリアが広がったといわれていたじゃないですか。ただし、今大会ではミドルシュートゾーンでのチェックが厳しくて、ボールは飛ぶんだけど枠にはなかなか行かないという場面が目立っていた。でも、CBの位置から打てばマークはできっこない。

菊地 DFラインからのミドルの時代になるかもしれないと。

清水 確かにコロジンのシュートは恐ろしかった。入らなかったけどすごかったなあ。あれを見せておくことで、他のスペースも空いてくる。

菊地 足ワザメモをしながら見ていると裏通り、軸裏プレーの2つが多かった。でも、ブラジル、アルゼンチンがいないからドリブルでこれから抜きますよ、抜きましたっていうのは少ない。相手が突っ込んできたところを、ワザを出してかわしたというのが多かったな。

清水 ユーロの足ワザは、サッパリ薄味ですよね。南米の濃い味に比べると。

北  最後は勝手に「足ワザMVP」を決めちゃいましょうか?

菊地 僕はイニエスタかな。

清水 僕はビジャですね。

小池 負けちゃったけどファン・ニステルローイ。足ワザに絞るとちょっと格が違った。ジダンを見ているときのような感覚だった。ま、負けちゃったし、FWだからジダンほどヤリヤリじゃなかったんだけど。

菊地 イニエスタのボールを右に左に動かすドリブル。普通に動かしているんだけど、あれは「イニエスタフェイント」ですよ。右のイン&アウトだけじゃなく、左のインも使いながら、ボールを出す角度がすごく細かい。

清水 あれはホントにキモチワルイですよね。イニエスタのドリブル。ボールをあまり見てないですもん。細かく角度をつけているのに常に顔が上がっていて、パスコースが見えている。あの不思議な安定感が、どう見てもキモチワルイ。

菊地 普通にボールを左右に動かしているように見えるけど、実はものすごい変なドリブル。

清水 テレビゲームのキャラクターみたいですよ。

北  僕はビジャに1票ですね。菊地さんが軸裏プレーが目立ったといってましたけど、多分、軸裏タッチ回数だったらダントツで1位。得点王と軸裏王をダブル受賞みたいな(笑)。
  ビジャの場合、体が大きくないから10センチ大きい相手のCBとマッチアップすることになる。そこでまともにキープしたら相手にはじかれたり、体をブレさせられてポストプレーの精度が落ちたりするんですけど、うまく軸裏プレーを入れることによって、相手の逆を取ったり、テンポをズラしたりするプレーが見られていて。あれは日本人のFWがお手本にできるんじゃないかな。

清水 その通り。僕も本当にそう思った。ビジャは柳沢敦が目指すべき最終形ですよ! 超絶フェイントができるわけじゃないけど、ボールタッチや、ボールをもらう前の動きの工夫がすばらしい。シュートに持っていく形も豊富。

菊地 ビジャにボールをもらうまでの柳沢をつけたしたら、すんごいFWになるんじゃないかな(笑)。フリーランニングとか、“エアーモノ”は日本は強いのよ。ギターも世界一になっているぐらいだから(笑)。

北  ということでユーロ2008の「足ワザMVP」は2票でビジャに決まりました。あれだけ活躍したのに決勝はケガで出られなくて、シャビにMVPを持っていかれちゃったので。

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