08年6月10日 18:00 インスブルック
スペイン 4(2-0、2-1)1 ロシア |
| スペイン |
| 監督アラゴネス |
| GK1カシージャス、DF15セルヒオ・ラモス、5プジョル、4マルチェナ、11カブデビラ、MF19マルコス・セナ、6イニエスタ(後半17分12サンティ・カソルラ)、8シャビ、21シルバ(後半32分14シャビ・アロンソ)、FW7ビジャ、9F・トーレス(後半8分10セスク) |
| ロシア |
| 監督ヒディング |
| GK1アキンフェエフ、DF22アニュコフ、8コロジン、14シロコフ、18ジルコフ、MF11セマク、17ズイリヤノフ、21シチョフ(HT23ブイストロフ、後半25分6アダモフ)、20セムショフ(後半12分7トルビンスキー)、15ビリャレトジノフ、FW19パブリュチェンコ |

事前予想では、F・トーレスの1トップという声も聞かれたスペインだったが、初戦は中盤からセスクを外し、ビジャを起用しての2トップで勝負した。結果的にはこれが大当たり。ビジャは前半19分、43分、後半29分と立て続けにゴールを記録し、今大会初のハットトリックを達成。一方のロシアは「ヒディングマジック」が発揮されることはなく、DF陣が崩壊して大敗を喫した。 |
注)時間表記について
当足ワザマッチレポートの時間表記は、そのプレーの起こった分で表示しています(例:0分50秒→0分、13分40秒→13分)。なお大会側から発表される、公式記録では、得点、交代時間など、そのプレーの起こった分+1分で表示されています(例:0分50秒→1分、13分40秒→14分)ので、御了承下さい。
7分 スペイン F・トーレス 足ワザ
左サイドからの仕掛け。ドリブルでわざと敵に近づいておき、敵が食いついてきた瞬間にリズムを変えて縦へ持ち出して突破。昔のマラドーナやメッシが得意とする、「ト・トン」と呼ばれるリズム変化系のドリブル。
11分 ロシア ビリャレトジノフ 足ワザ
ペナルティーエリアやや左前から、左足の外→内シザーズで小さくまたぎ、左サイドへ切り返してパス。23歳で左利きのビリャレトジノフは、足ワザのイケる選手だった。
15分 ロシア セムショフ 決定機
ボランチのセマクから、右サイドを駆け上がるアニュコフへスルーパス。シルバが裏を取られた。そして中央へパスが送られるが、セムショフのシュートは枠を外れた。
19分 スペイン ビジャ ゴール、F・トーレス 足ワザ
スペインは自陣でカットしたボールを素早く左サイドのスペースへ送り込む。F・トーレスがスピードを生かして走り込むが、一度は敵DFにカットされる。ところが、敵DFが外側へボールを切り返そうとした瞬間を見逃さず、F・トーレスは右アウトサイドを敵のドリブルコースへ投げ出し、「敵の切り返しを切り返す」という返しワザで一本。入れ替わったF・トーレスは中央へラストパスを送り、走り込んだビジャが冷静に決めた。
22分 ロシア ズイリヤノフ 決定機
絵に描いたように、ロシアのダメな部分が見られたシーン。右サイドを突破してクロスが入るが、ペナルティーエリアに4人もつめているにも関わらず、2人が合わせきれずにスルー。さらにコロコロと転がってきたボールを、ズイリヤノフがシュートするがこれもポストにはじかれる。ペナルティーエリアでの仕上げに迫力がない。どうも攻守共にロシアのプレーは淡白になりがちで、うまいんだけど、物足りなさを感じた。
37分 スペイン F・トーレス 足ワザ 決定機
左サイドのシルバから、F・トーレスへスルーパス。敵を背負いながら、右外→内シザーズで外に逃げるフリをして、すぐに右アウトで中央のマイナス方向へ切り返す。すぐにビジャにパスが送られるが、シュートは敵にブロックされた。
43分 スペイン ビジャ ゴール
中央やや右寄りから、イニエスタがジグザグにドリブルで切り込んでいく。中央のビジャは、プルアウェイ(敵の視界から消える動き)をしながらタイミングを計り、スルーパスが出た瞬間にセンターバック2人の間からスペースへ飛び込んだ。このタイミングがドンピシャリ。見事にオフサイドラインをかいくぐり、右足でゴールへ流し込んだ。
21分 スペイン シルバ 決定機
シャビのCKから、ニアサイドでマルコス・セナがヘディングシュート。GKがはじいたボールを、中央ペナルティーエリア前から、シルバが利き足ではない右でミドルシュートするが、GKにセーブされた。
26分 ロシア ビリャレトジノフ 足ワザ
後方からのパスをトラップ。振り向き際にプジョルが突っ込んでくるが、一瞬早く左足で切り返す。ところがプジョルもただでは抜かせず、体でビリャレトジノフをブロック。こぼれ球をパブリュチェンコがシュートするものの、カシージャスにセーブされた。
29分 スペイン ビジャ ゴール
途中出場のセスクが右サイドへ開きながら、パスをダイレクトで中央やや左のビジャへ。グラウンダーのロングスルーパス。ビジャはすぐにドリブルで縦へ突っかけ、中央へ切り返してシュート。ハットトリックを達成した。
40分 ロシア パブリュチェンコ ゴール
ズイリヤノフの右CKから、シロコフがニアサイドで競り勝ってボールはファーサイドへ。反応よくパブリュチェンコが体ごと押し込んでヘディングでゴールを決めた。
45+分 スペイン セスク ゴール
反撃ムードに乗りたいロシアだったが、ノープレッシャーのスローインを受けたコロジンが、中央へ向かって痛恨のパスミス。これをカットしたビジャはペナルティーエリア手前まで持ち込み、右側を走り込むシャビへ浮き球パス。シャビのダイレクトボレーはGKにはじかれたものの、さらに左側から走り込むセスクがヘディングで押し込んだ。スペインの攻撃も良かったが、どちらかというとロシアのパフォーマンスが悪すぎたように思う。