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北京オリンピック取材記 追跡! 反町ジャパン

2008/8/6

北京オリンピック取材記 追跡! 反町ジャパン vol.1

清水英斗(本誌) 構成

いよいよ始まる北京オリンピック! サッカーは8月8日に行われる開会式に先駆け、6日になでしこ、7日に男子が初戦を迎えます。ここでガツンと叩きのめして、日本選手団としても一気に勢いに乗りたいところ!
しかしその一方で、今回のオリンピックは運営面、政治面などでさまざまな不安が渦巻いているのも事実。そんな予想もつかないドタバタ劇を含め、現地取材中の本紙記者・清水英斗から、反町ジャパン追跡レポートをお送りします!
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完全シャットアウト中の反町ジャパン

さて、反町ジャパンだ。

本来ならば、「本戦に向けてどんな練習をやっているのか?」というレポートを書きたいところだったけど、やはりというか残念というか、反町ジャパンの練習は連日非公開。FIFAの規定によって、最初の15分間だけは公開されるのだが、その時間で行う練習はせいぜいウオーミングアップやボール回しのみ。それを詳しく書いても仕方がない。

一応、現地到着直後の4日の練習についてはメディア公開で行われたのだが、セキュリティチェックゲートが故障するなど現地運営側の不手際によって、結果的には非公開になってしまった。この完全シャットアウト状態は、7日のアメリカ戦まで、さらに下手をすれば大会中ずっと続く可能性もある。こんなに非公開練習が多いことをFIFAは奨励しないはずだけど、オリンピックがFIFAの管轄外の大会であること、さらに他のチームもやっているという理由でこの状況になってしまっているようだ。

U-23日本代表の反町監督は、「すでに情報戦に入っている」とピリピリムードを強め、ルールを守らずに非公開練習を撮影しようとする現地メディアと激しく衝突しているらしい。練習を非公開にするのは、セットプレーや戦術についての情報漏れを防ぐだけではなく、選手の集中力を高めるという目的もある。しかし、ルールを無視する人間と衝突を繰り返す状況では、集中力を高めるどころか逆効果になってしまうかもしれない。

だからいっそ練習を公開して、ニセ情報を織り交ぜながら相手メディアをだますようなことをしても面白いと思うのだけど……。例えば昨年ベトナムで行われたアジアカップ。あのときオシム監督は、レギュラーFWと控えのFWを入れ替えてチームを組み、公開練習を行っていた。そのため、中村俊輔や遠藤保仁と同じチームにいたことで、控えのFWだった矢野貴章がメディアのスタメン予想に並び、実際に試合が始まってみればFWは巻誠一郎と高原直泰の2トップ、ということが起こった。こんな簡単なことでも相手をあざむくことはできる。

ただし、一本気で研究熱心、極めて日本的といえる反町監督には、そういった小ざかしい駆け引きをしようという気持ちはおそらくないだろう。これからも愚直に、生真面目にチームを作り上げて本番に挑むに違いない。

「JAPAN SOCCER」を目指すチームの監督が、実は誰よりも日本人らしい性格というのは面白い。

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