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北京オリンピック取材記 追跡! 反町ジャパン

2008/8/7

北京オリンピック 直前プレビュー対談

黒田和生(ヴィッセル神戸 アカデミー事業本部長)、清水英斗(本誌) 構成

北京オリンピックに向けた特別企画として、7月24日に神戸で行われたU-23オーストラリア戦の後に、加地亮、金崎夢生、そしてU-23日本代表の岡崎慎司といった選手を育ててきた黒田和生さんに、さまざまなお話をうかがいました。その模様をお送りします。

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STRIKER DX名物 対談レポート
「怯まず、驕らず、溌剌と」

清水 先日のユーロ2008を見ていて、日本と海外のサッカーはサイドバックの動き方がすごく違うと思ったんですよ。というか、そもそも質が違うなと。海外では中へも外へもいろいろな動きをしながら、すごくダイナミックに攻めに関わってくるんですけど、日本の選手は上下動しかやっていない。ところが今回の内田の場合は、海外のサイドバックと比べてもそん色ないと思いましたね。もちろん、カバーする本田拓也辺りがいての話なんですけど。

黒田 あのポジションには、滝二の加地亮がいたから、悔しいのは悔しいんだけど、加地も引導を渡されたというか。もう代表はアイツには敵わないよという感じになったよね。だけど、やっぱり代表でやることと、自分のチームでやることも違うだろうし。自分のチームでは、リーグあり、ACLありで、身体や気持ちに大変な負担が掛かっている。そんな状況で代表に行って、もう内田の時代だというふうに感じたんじゃないかな。

清水 それは、黒田さんの所感ですか?

黒田 想像だけどね。それぐらい、内田がいい選手だなってことはよくわかった。やっぱり、運動量もあるし、チャンスも作れるし、ラストパスも出せる。場合によっては、フィニッシュまでいけるようなプレーもあったし。若いけど、若いところがいい選手だよね。

清水 僕は加地も好きだったんですけどね~。

黒田 加地も一生懸命やるんだけどね。本当はもっと攻撃的な選手なんだけど、ちょっと抑えていたというか、特に最初のほうはバックパスか横パスしかしないようなときがあって、イライラしていたけどね。

清水 高校のころは、そんなことなかったんですか?

黒田 ないない。ガンガンいってた。それは相手のレベルが違うから、そんなに簡単にいかないことはわかっているけど、「もっと前へ行けよ!」と加地にいったことはある。点を取りにいかなあかんと。

清水 実際、すごく惜しいアシストなんかも、ワールドカップでありましたしね。

黒田 後半の加地は良くなってきたよね。最初のほうただポゼッションしてるだけで、今の日本で流行っている感じのサッカーだから面白くなかったよね。

清水 加地か、岡崎かどちらか忘れちゃったんですけど、滝二のスローガンを自分の座右の銘にしてるっていう話を聞いたんですが……。

黒田 あれは、加地君だね。

清水 僕も大好きなんですよ、あの言葉。「怯まず(ひるまず)、驕らず(おごらず)、溌剌と(はつらつと)」。この3つを備えた人って、本当に大人物だと思う。

黒田 そのスローガンを、テレビ番組で彼がいっていたことがあるんだけど、結構それを見てる人がいて、「加地君はいい言葉を使ってるね」とか言われていたんですよ。それが、実は私の言葉を使ってるんだとか後でわかったりしてね(笑)。加地が無名のときからそういうことを意識して、あそこまで伸びてくれたとなればうれしいね。彼の場合は、「おごらず」っていう気持ちが強かったと思えるんだよね。

清水 確かに。謙虚な選手ですよね。

黒田 岡崎なんかの場合は、「おごるなよ」っていわないといけないんだけど……。金崎にしても、天狗になるなよってずっといっています。

清水 最近の若い選手たちはそういう感じなんですか? ひるまず、はつらつとしてるけど、ちょっとおごってしまうタイプが多いというか。

黒田 それは若い人に限らずだけどね。岡崎が偉いのは、フランスでケガしたでしょ? それでツーロンから早めに帰されて、その後のリハビリを4週間ほど、一生懸命したってところだよね。その間に他の選手、森本やエスクデロなんかが出てきてメンバー争いも厳しくなった。だけどその苦難を乗り越えて、18人に選ばれたのがすごいよね。試合もできなかったのに、それでも認めてくれたっていうのがうれしいよね。

清水 そうですね。18人を選ぶ中で岡崎はFWだけじゃなくMFもできるからとか、そういうコマとしての理由だけじゃなく、何かチームに置いておきたい特別なモノを持ってるんでしょうね。北京でのカギを握る選手になることを期待しましょう!

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