
清水 今の日本代表は、取られても取り返す力はありますよね。この試合に限らず。
小池 そうだね。ただ、落ち着いた試合運びをやりたいのはわかるんだけど、結局、一発ホッペタを張られないとエンジンがかからない。明らかにそこで攻撃の迫力が違ってくるし。
清水 それもなんか不思議な話ですよ。だって、得点を取られた途端にそれまでのスタイルを捨てて、急に縦のロングボールが増えたりするじゃないですか。じゃあ結局、ゴールを決めてるのは自分たちのサッカースタイルじゃないってことになる。自分たちのスタイルでできているのは、時間を稼ぐことだけ。
小池 ゲームの状況を読んで、ここで得点を取りに行くっていうチームの判断力をつけていかないとねぇ。
清水 ボールを回しながらもいつでも得点が取れるんだぞ、っていうブラジルみたいな怖さは全くないですよね。相手に「裏のスペースが怖くて怖くてしょうがない。とても中盤からガンガン当たることなんてできない」と思わせるものが欠けている。
小池 ちなみに高原と巻ってそんなに何度もコンビ組んでないよね? 高原と巻のポジショニングの妙でいい形ができたっていうのは、あんまりなかったような気がする。2トップのコンビネーションがもっと上がると、全然違ってくると思うんだけどね。
清水 この2人はFWとしてはオーソドックスな組み合わせだと思うんですよ。ファーストFWとセカンドFW。役割がはっきりしている。ただ、日本のように中盤でパスをつなぐチームの場合、コンビネーションで裏を脅かすような2トップのほうが向いているかもしれませんね。
小池 そこにスポットを当てた2トップとなると、高原&柳沢ってなっちゃうんだけどね。
清水 たしかに。なぜかイメージが良くないけど(笑)。今の状態だと、「中村憲剛の追い越す動きが良い」とかいってみても、追い越した先にまだDFはガッチリ守っているわけですよ。相手のボランチ辺りを追い越したに過ぎない。あそこで2トップが連動して中村憲の上がりを生かすことができれば、彼は一発で裏まで抜けられるかもしれないんですが。
小池 ただ、中村憲は意外にシュートがうまくない。特にこの大会はミドルを打つシーンがあんまりなかったし、打っても枠を大きく外しちゃったし。中村憲が上がってった、その後ろからさらに遠藤保仁がミドルとか、そういう形もほしい気がする。
清水 そうですね。まぁ何にせよ、負け方は良かったですよ。サウジアラビアのおかげで、日本に何が足りないのか、よ~くわかりました。もしもオーストラリア戦のPKで負けてたりしたら、やたら悔しい上に課題もここまで浮き彫りになることはなかった。
小池 ちなみにあのPKについていうと、完全に日本の圧勝だったけどね。運とかの問題ではないよ。
清水 (笑)。小池さんのPKフェチっぷりはすごいですからね。次の韓国戦でそれを披露する機会があるのか……はてさて。
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