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トップマッチレポートAFCアジアカップ2007>準々決勝 日本-オーストラリア 対談レポート[3]
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AFCアジアカップ2007 マッチレポート

組み合わせ・大会日程
大会概要
2007/7/22
AFCアジアカップ2007 準々決勝 日本-オーストラリア
菊地芳樹(本誌)、清水英斗(本誌) 構成
東南アジア4カ国共同開催による、アジアカップ2007。日本にとってはワールドカップに向けた強化、そしてコンフェデレーションズカップへの出場権など求められるものが多い大切な国際大会です。
大会はいよいよ決勝トーナメントに入りました。日本の激戦の模様を、今回もストライカーDX名物の対談レポートでお送りします。

STRIKER DX名物 対談レポート
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「高さ」よりも警戒すべきは「重さ」

菊地 オーストラリアの何が怖いっていったら、空中戦ばかりがクローズアップされるけど、むしろ警戒すべきは地上戦の部分なんですよ。

清水 ほうほう。

菊地 空中で競ったボールをそのまま決められるというシーンは、今の中澤や阿部勇樹といったレベルではそれほど心配ないと思うんですよ。問題はそのセカンドボールやグランダーのクサビだったりする。そこで敵に体を使って押さえ込まれて、ボールを触れなかったりするわけ。

清水 なるほど。中澤でさえも、ビドゥカにはある程度起点を作られましたしね。

菊地 そこで僕が注目しているのが「体重」なんですよ。日本代表には身長のある選手はいても、体重がみんな少ないんです。ほとんどが80kg以下。

清水 えーと、80kgを超えている選手は……巻誠一郎1人だけですね。彼が81kg。そして中澤が78kg、阿部勇樹が77kg、高原直泰も77kg。それに対してビドゥカは……91kg! 階級が違いますよ、これは(笑)。

菊地 良い例が、浦和のワシントンに対する日本人DFのやられっぷりなんですよ。以前「浦和-横浜FM」の試合があったときに、ワシントンが中澤と松田直樹を翻弄してゴールを決めたシーンがあった。日本のDFは、「重い」選手に上手く対応ができないわけですよ。高さどうこうではなく、押しても動かない相手に弱い。

清水 なるほど。その重さへの対応については、今日の試合も1年前と特に変わりはなかったですよね。ただ今回は、中盤を含めた組織ディフェンスの力が働いていたことが大きな違いかなと。

菊地 そう。ボールの出所にきちんとプレッシャーをかけること、入ったボールに対して数人で挟み込んで守ること。当たり前のことなんだけど、これが今日はできていたので、ビドゥカからそれほど決定的なチャンスを作られなくて済んだんだと思う。

清水 ただ、競り合いで重い体に押さえ込まれて絶好のポジションを奪われると、ロングスローなどのセットプレーでも厳しいですよね。バスケットボールのリバウンドにおける、スクリーンアウトのような感じ。挟み込むだけでは対応できないケースもある。

菊地 欧米人と比べると、体の幅の違いがあるからね。でもね、野球のイチローや松坂大輔、松井秀喜なんかをみると、日本人でも体の太いスポーツ選手はたくさんいるでしょ。サッカー界ではそういう育成が軽視されているのか、それともそういう人材がサッカーに流れてこないのか。

清水 そういう選手は日本人らしくはないけど、日本チームにアクセントを与える存在になってくれるでしょうね。

菊地 重さの他にも、最近は日本選手のスピードの無さも明らかだよ。最初の1歩2歩は速いんだけど、そこからスピードが伸びていかない。良い所でボールをもらったらそのままチギってゴールを決める、ACミランのカカのような選手がいないんだよね。追いつかれてしまう。結局、「日本人だからしょうがない」って目をつぶってた部分のツケが出て、世界との差がさらに開いていると思うんだよ。

清水 確かに。アジアは今のままで戦えるとしても、世界を相手にすると浮き彫りになってきそうな問題ですね。そこに対して今後、オシムがどんな対応をしていくのか。この1年間でチームはある程度完成しているので、次のアクションが楽しみになってきましたね。

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