
日本、UAEともに勝ち点3が必要な大事なゲームとなった。日本は前半22分に中村俊輔のクロスから高原直泰がヘディングを叩き込んで先制。続く27分には右サイド加地亮のクロスを高原がワントラップしてボレーシュート。そして42分、遠藤保仁が得たPKを中村俊輔が決めて3-0とリードして前半を折り返す。後半にUAEが退場で1人少なくなる中、逆に日本は1点を返されてしまうが、辛くもそのまま試合を終えた。 |

清水 まずは、僕と宇都宮さんの関係について語っておかなければと思いますが。
宇都宮 初めて出会ったのは、去年のドイツワールドカップ前に行われた「日本-ドイツ」の練習試合だったよね。
清水 あのとき僕はフランクフルトに住んでいて、DFB(ドイツサッカー協会)からパスをもらって取材に行く立場でした。いわばドイツ側の記者だったわけで。
宇都宮 なるほどね。そうだったんだ。
清水 普段外国人の記者に囲まれながら取材に行ってたんで、日本のマスコミの方々が大勢いるのを見たときは、変に緊張しちゃいましたよ。「誰だ、あいつ?」って目で見られてるんだろうなぁって。そんなとき、僕が勇気をふりしぼって声をかけたのが偶然にも宇都宮さんだったんですよ。
宇都宮 不思議なものですよね。人の縁って。
清水 本当ですね。あれから1年。今度はベトナムにやって来て、アジアカップという舞台でこうして宇都宮さんと再会できるなんて、全く想像もしてなかったですから。
宇都宮 どう? 初めてのアジア取材は?
清水 そうですねぇ。環境面についてなんですけど、なんかドイツにいたときは「サッカーの未来」を見てきたような気分だったんですよ。それに対して、今回のベトナムは「サッカーの過去」を見るような感じというか。この1年、タイムマシンを使って時間を行ったり来たりしているような、そんな感覚がしてますよ。
宇都宮 あ~。ワールドカップとかアジアカップみたいな国際大会って、その国に暮らしている人の生活を感じたり、色々な国のジャーナリストやサポーターと触れ合ったりと、ワールドワイドなものを感じるじゃないですか。そしてさらにその一方で、時代を行き来するような感覚も受ける。そういう意味でもサッカーって面白いですよね。
清水 僕がこっちで知り合ったUAEの記者がいるんですが、試合後に僕を見るなり抱きついてきて、「あれは本当にPKなのか?(3点目、遠藤保仁がファウルを受けてPKになったシーン) お前はどう思う? 俺はもうすべてが終わったよ…」なんて涙ぐみながら力説してくるんです。あぁ…UAEはこんなにもアジアカップに期するものがあったんだな……って僕のほうにも胸にこみ上げるものがあって。「Good luck, next」以外に、彼にかけてあげられる言葉はありませんでしたよ。
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