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トップマッチレポートAFCアジアカップ2007>グループリーグ 日本-カタール 対談レポート[3]
Match Report マッチレポート

AFCアジアカップ2007 マッチレポート

組み合わせ・大会日程
大会概要
2007/7/11
AFCアジアカップ2007 グループリーグ 日本-カタール
後藤健生(サッカージャーナリスト)、清水英斗(本誌) 構成
東南アジア4カ国共同開催による、アジアカップ2007が始まりました。日本にとってはワールドカップに向けた強化、そしてコンフェデレーションズカップへの出場権など求められるものが多い大切な国際大会。現地ベトナムにて取材中の清水英斗がさまざまなゲストをお迎えして、ストライカーDX名物の対談レポートをお送りします。
まずはカタール戦、ゲストはサッカージャーナリストの後藤健生さんです。アジアカップについては1992年の広島大会からずっと取材している後藤さんならではの、びっくり提案も飛び出しました。

STRIKER DX名物 対談レポート
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びっくり提案、飛び出す……

清水 後藤さんはベトナムに来る前、タイに立ち寄って、グループAの「タイvsイラク(1-1)」「オマーンvsオーストラリア(1-1)」を観戦したんですよね。こちらはどうでしたか?

後藤 タイvsイラクの試合は、開始2時間前から雷雨になってビチョビチョ。中東のチームは暑さや湿度には慣れてるんだけど、雨の試合には慣れてないわけですよ。あとはレフェリングの問題ですね。

清水 レフェリングというと、タイにPKを与えたシーンですか? ベトナム-UAEの試合でも、PKに関する微妙な判定はありましたが。

後藤 タイのジーコって呼ばれてるキャティサがボールを受けたときに、イラクのDFがボールが来る前にちょっと触ったんですよ。そしたら大げさにひっくり返って、「あーこりゃシミュレーションかなぁ」と、僕は最初そう思った。でも判定はPK。ちょっとあれはかわいそうだった。

清水 ホームの利といっちゃえば、そのとおりなんですけどねぇ。

後藤 天候とレフェリングの問題は大きい。これまで東アジア、もしくは東南アジアで行われたアジアカップで、中東勢が優勝したのは1984年のサウジアラビアだけなんですよ。当時は韓国以外、中東勢が圧倒的に強かった時代だった。逆に中東で行われたアジアカップで、東アジア勢が優勝したのは2000年レバノンの日本だけ。あのときの日本はアジアの次元を遥かに超えてたからね。

清水 名波浩がMVPを取った大会ですね。俊輔と絶妙なコンビネーションを見せていました。確かにあのときの日本は最強、アウエーだの何だの言うまでもなく、別格という感じがありましたね。

後藤 アジアカップは1試合だけではなく、1ヶ月に及ぶ大会ですから。やっぱり気候や文化から受ける影響は大きいんですよ。その国の空気ってものがあるわけで。

清水 逆にそういう空気を全く感じずに、1ヶ月ホテルに閉じこもっていたら、それはそれでメンタル的に悪影響を及ぼしそうですね。まさに2006年、ドイツW杯の日本はそんな感じでした。ホテルに缶詰状態。ただ今回に関しては、昨日たまたま見かけたんですけど、ホテルの近くの川でバケツを並べて釣りをしているベトナム人を、俊輔が横を散歩しながらボーッとながめていたんですよ。ベトナムの空気に順応しようとしているのかなと。

後藤 そりゃホテルに引きこもってたらおかしくなっちゃうよ。毎日同じ顔ばっかり見てたらさ(笑)。レバノンのとき、トルシエが「日本の選手は外に出てけっていっても全然出て行かない。スーツ着てみんなで一緒にバスに乗ってレストランに行くだけ。ナイジェリアの選手ならカーテンをつたってでも出て行くぞ」っていってたんですよ。

清水 なんか想像がつくシーンですね(笑)。ところで、今回のアジアカップはオーストラリアが引き分けたり、開催国がものすごくがんばったり、波乱の結果が多いかなと思うんですが、これって気候の問題以外に、アジアのサッカー全体の底上げが理由だったりするんですか?

後藤 ないない。「アジアのレベルが上がってる」と言う人が多いけどね。ずっと僕はアジアの試合を見てるけど、基本的には変化はないですよ。年によって強さが上下するだけで。サウジアラビア、イラン、韓国あたりを除いてね。

清水 やはり今のアジアはサウジアラビア、イラン、韓国、日本、これにオーストラリアを加えた5強時代。これ以外の国で優勝は考えにくい感じでしょうか?

後藤 そうだね。特に気候の良い条件でやれば、ますますその傾向になるだろうね。

清水 それ以外のアジアの国々がもっと強くなれば、世界をめざす日本にとっても良いライバルができるわけですけど……それはまだまだ難しそうですね。

後藤 だからね、日本は「UEFA」に加盟しちゃえばいいんだよ。オーストラリアがアジアに来たことだし。

清水 UEFA!? 欧米か!?(笑)

後藤 ある代理人がこぼしてたんだけどね、「日本の選手をヨーロッパのクラブに移籍させようとすると、EU外選手枠の問題があって難しい。ただでさえ少ない枠がひとつ埋まっちゃうわけですから」って。

清水 そりゃそうですね。同じひとつの選手枠なら、小さな日本人より飛びぬけた身体能力をもつアフリカ人などに興味を持つほうが自然です。彼らのほうが、言葉のストレスだって少ないでしょうし。

後藤 だからね、日本がEUに加盟しちゃえばいいんだよ。そうすれば選手枠の問題はなくなるでしょ。EUやUEFAのほうだって、日本の経済効果を考えたら悪くない話だし。

清水 なるほど……。ものすごく奇抜なアイデアですが、お互いにメリットは多そうですね。問題は日本がヨーロッパの裏側にあるということだけ(笑)。

後藤 ただ、日本がUEFAに加盟するのと、アジアの国々が世界レベルまで実力を上げるのと、どっちが早いかといったら……。

清水 そう考えると、意外と可能性は同じなのかも。う~~ん、アジアをずっと見続けている後藤さんならではの、びっくり提案でしたね~。

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ミ・ディン・スタジアム(ハノイ)
日本戦が行われる直前のミ・ディン・スタジアム(ハノイ)
観客の入りは少なく、公式発表で5000人

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