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AFCフットサル選手権大会日本2007 マッチレポート


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大会実施概要
2007/5/23

AFCフットサル選手権大会日本2007 対談レビュー

山戸一純(フットサルネット)、北谷仁治(フットサルタイムズ)、菊地芳樹(本誌)、北健一郎(本誌) 構成

大会全体のレベルアップで
来年は日本もやばい!?

  では、今大会全体を振り返っていきましょうか。

山戸 本当に「浦島太郎」みたいなんですが、アジア選手権のレベルが上がったというか、どのチームも試合慣れしているなと。上位のチームなんかは、どこもたくさん試合を経験していて、何をすればいいか、どうしたら相手が嫌なのかをわかっていて。そういう中から、今大会でも何度か見られた「時間稼ぎ」のためのパワープレーなんかも生まれてきたと思うんですよね。だから、毎年この大会をやっているのは、本当に意味があるんだなと感じましたね。

菊地 確かに「毎年」地域単位でやっている大会はなかなかないですね。ヨーロッパ選手権だって2年に1回でしょう?

  アジア選手権ももうすぐ2年に1回になるみたいですけどね。

山戸 その代わりアジアクラブ選手権を始めようとしているみたいですよ。もともと、アジア選手権は普及のために始めて、それはある程度達成された。ただ、競技力に関してはアジアは世界の中で見劣りするので、そのためにアジアクラブ選手権をアジア選手権と交互にやることで、競技力をアップさせようと。

菊地 それはすごい面白いですね。プロリーグがあるというイラン、タイ、中国のチームが集まってくるということだし。マレーシア、シンガポールだってクラブチームのほうがもしかしたら強いかもしれないし。
  昔は決勝ラウンドに上がってくるチームでも、行き当たりばったりのプレーや、リスクをかけすぎたプレーが多くて、見るに堪えないっていうのがあったんだけど。こと守備に関しては、山戸さんがいったようにどこも試合慣れしていて、どこもかなりできるようになってきた。
  もちろん、1試合ごとにパフォーマンスが全然違ったり、相手に出方を変えられてダメになっちゃうっていうのはあるんだけど、本当に全体のレベルは上がっている。ベスト4以降はかなり面白い試合が見られるようになってきている。
  日本は今回、決勝ラウンドからは厳しい試合が続いて、改めてアジアを勝ち抜くのは難しいぞっていうことがわかったと思う。「わかった」だけじゃなくて、来年、日本の強化の仕方によっては、「やばいぞ」っていう危機感を持ってやっていかないといけない。

  イランが代表チーム専用のトレーニングセンターがあって、週3日を代表チームの強化に費やしている。タイは日本より一足先にプロリーグをスタートさせているし、しかも、今年はある程度「準備」としてやってきているし……。

菊地 そうだよね。半分ぐらいはタイのチャンピオンチーム・チョンブリの若手を連れてきているらしい。それで今回もそれなりのチームにはなっていたから、ホームでやる来年はかなり手強くなると思う。
  ウズベキスタンも全体的にはパッとしなかったけど、若手に切り替えながらも今回3位という結果だったわけじゃないですか? そうすると日本もウカウカしていられないぞって。

山戸 8月に行われるFIFAの会議で、来年のフットサルワールドカップのアジア出場枠が決まるそうなんですが、アジアから前回出場した3チーム(イラン、日本、タイ)は全て一次リーグ敗退。それで、1枠だったアフリカが「2枠ほしい」といってきているらしい。それによってアジアが1枠減って2枠になる可能性は十分ある。

菊地 仮に2枠になるとすると、来年は絶対に準決勝で勝たなければいけない。今回のベスト4(イラン、日本、ウズベキスタン、キルギス)はシードされて、その中のタイ(ベスト8)が入ってくるわけでしょう? 今回のようにタイと準々決勝で当たるという可能性は十分にある。そこを勝っても次はイランっていうだってありえる。

  グループステージの上位2チームが決勝ラウンドに進出して、準々決勝が行われるという今回のレギュレーションは変わらないでしょう。昨年の、グループステージ上位1チームのみの勝ち上がりで決勝ラウンドは準決勝から、というのでは短すぎるし、一昨年の2次リーグもあるというのは長すぎるから。

山戸 昨年も本当は準々決勝をやる予定だったんですけど、別会場の床が抜けちゃってレギュレーションが変わったらしいですよ(笑)。

  えーっ!?

菊地 さすがアジア(笑)。

期待を裏切った観客数
なぜ入らなかった?

  さて、ここからは、関西在住のフットサルライターであり、フットサルタイムズ管理人の北谷さんをお迎えして観客数に関して話していきたいと思います。

菊地 最終日こそ3位決定戦が3051人、決勝が5289人集まりましたが、日本戦以外は1000人以下がほとんどだった。北谷さんにも「こうなっちゃうだろうな」という予感はあったんですか?

北谷 ありましたね。だから、ボク的にはこういうのも何ですが、入ったほうかなと。

山戸 そうなんですか。昨年の日本とブラジルの壮行試合ではどれぐらい入ったんでしたっけ?

  決勝と同じぐらいです。ブラジル戦のほうが少し多いかな。

菊地 決勝1試合に関しては、これぐらい入って、盛り上がるし、それはある程度見えていたこと。今回のテーマは大会全体としてどうかだったから。恐らく決勝の観客数に関しては、大会としては近年の中でもかなり入ったほうだろうけど……。
  ボクが対談レポートでいつも「今日は何百人でした」っていってたから、日本の選手たちも気にしちゃったみたいで。なんだか悪いことしちゃったかな。選手たちは一生懸命頑張っているわけだから。

山戸 それに大会期間中も選手たちは熱心に個人ブログを更新していて、PRしていましたからね。

  日本代表のブログの更新率は世界一でしょう。それは間違いない(笑)! 大会前のPRというのは、北谷さんから見てどうだったんですか?

北谷 う~ん、ボクも全部を知っているわけではないんですが、大会ポスターが張られたのはだいぶ遅かったと思います。張られている場所も一部のフットサル施設だけだったり。

  あの大会ポスターにしても、パッと見て何の大会なのか全然わからなかったし。

北谷 だから、関西でフットサルに携わっているものとして、「もっと何かできたんじゃないか」というのは、大会終了後に一番に思いましたね。

菊地 フットサルタイムズのアクセス数が上がったのはどの辺りからだったんですか?

北谷 それは決勝ラウンドに入ってからですね。グループステージのときも普段よりだいぶ上がっていたので、インターネットは見てくれていたんだな、とは思いました。

山戸 私は準決勝からのみ観戦したんですが、その前に私に電話をしてきた人には例外なく「大阪行ってる?」と聞かれましたね。関東のフットサルファンには「決勝のみ観戦」という人は多かったと思います。

  でも、関東のファンが集結しても超満員とはいかない。だから、もっと地元の人たちをどれだけ取り込めるかだったんだと思います。これから国際大会を開催するときには、今回の観客数を教訓にしてもらいたいですね。


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