第3回
せっかくだからイランを見よう!
エース・シャムサイーが遂に来日
北 イランといえば、エースのバヒド・シャムサイー。一昨年大会までは、毎回MVPと得点王を独占していた選手です。
菊地 彼よりかは、もう若手中心のチームでしょ、イランは。でも、得点でいえばシャムサイーか。大分落ちたとは思うけど、ぜひ、見てほしい選手だね。
北 何だかんだいっても、点は取りますし。
菊地 基本的には振り向きシュート。敵より1歩速かったり、敵の足が出てくれば股狙いだったり。
これをフィクソの鈴村拓也(バルガス)が止めるというのが、AFCフットサル選手権の名物だった。鈴村はいつもシャムサイーとのマッチアップのときはテンションが高くて、もう試合開始直後の対決からガツガツ吠えまくる! で、「何だコイツ!」って顔でそれを見るシャムサイー(笑)。
北 日本人でシャムサイーを見たことがある人はほとんどいないと思う。簡単にいうと「イランフットサルのアリ・ダエイ」ですよ。
菊地 あと、モハッマド・レザ・ヘイダリアンっていう、味のあるベテラン選手がいたんだけど……。
北 彼は代表に復帰したとか。
菊地 そうなんだ! 彼にはオリジナルなフェイントがあって、両足裏でボールを左右に転がすヤツ。敵の足が出てきたら、最終的にどっちかのアウトサイドでかわすという。まあ、最近は日本の選手たちにも読まれてるけどね。あれも見たいな。
北 2人ともベテランの域に入って、フィジカルは大分落ちているでしょうけどね。日本が初優勝できたのはそれも大きい。
菊地 鈴村や小宮山友祐(浦安)は、シャムサイーに鍛えられたようなもんだからね。そういえば本誌でレッスンしてくれている鈴木正治さんも、01年の大会でフットサル日本代表に選ばれて、マッチアップしたんだよな。
北 本当に鈴村や小宮山はシャムサイーのおかげで、日本有数のフィクソになりましたよ。いわば「シャムサイーチルドレン」。鈴村は「シャムサイーのキックフェイントに引っかからないようになるのに、3年かかった」っていってましたもん(笑)。1年に1回しか対戦しないから。
菊地 対シャムサイー激闘史で、これ一杯行けちゃうね(笑)。こんな面白いマッチアップはないよね。プロレスみたいだよ。
北 長い時間をかけて鈴村がたどり着いたのが、わざと振り向かせて止めるという境地。シャムサイーが振り向きシュートを打つ瞬間に鈴村は、何ていうんですかね、女の子座りのような感じでブロックする。そしたら、足の間にスポッ!とボールが挟まるという(笑)。
菊地 三沢光晴がようやくジャンボ鶴田を乗り越えたみたいだ。そうだよな。だから、小宮山も頑張っているけど、やっぱり「シャムサイー×鈴村」を見たい!
北 日本もイランもお互いにグループリーグを1位通過だと、決勝までは当たらない。うまく決勝で対戦して、日本がシャムサイーを押さえて優勝したら美しいですね。
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