第24回全日本フットサル選手権 準々決勝レポート

2019年03月08日

菊地芳樹(ストライカーDX)取材・文
松岡健三郎(ストライカーDX)写真

Fリーグ上位3チームが勝利
+仙台は初の準決勝進出

全日本フットサル選手権の準々決勝が3月8日、駒沢屋内球技場で行われた。4試合ともどちらに勝負が転がるかわからない大熱戦となったが、今シーズンのFリーグ上位3チーム、名古屋オーシャンズ、シュライカー大阪、立川・府中アスレティックFCが競り勝ち、もう一つの枠はFリーグ9位だったヴォスクオーレ仙台がもぎ取って、初の準決勝進出を果たした。

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名古屋が浦安に逆転勝ち
大阪は延長ですみだを振り切る

名古屋オーシャンズ
4 2-2
2-1
3
バルドラール浦安

浮き球で右サイドを崩してからの、加藤竜馬のシュートクロス→野村啓介のファー詰めで、立ち上がり8秒でいきなり浦安が先制。これによって「どうしてもメンタル面でうまくいかないところがあって、プレスもうまくいかず、チーム全体がイライラしてしまった」(星龍太)という名古屋は、9分にペピータがヒジ打ちによる一発レッドで退場。ファウルも早く貯まり、11分には第2PK。これを浦安・宮崎岳が決めて2点差となる。
しかし、徐々に落ち着きを取り戻した名古屋は、今シーズンも大活躍の超優良&強力助っ人外国人、ヴァルチーニョとルイジーニョがそれぞれゴールを決め、同点として前半を終えると、後半は得意のプレスもハマってきて、セットプレーから吉川智貴、サイドチェンジの展開から星龍太のゴールで2点のリードを奪う。
浦安も残り7分からパワープレーで反撃し、37分に加藤のゴールが決まって1点差。その後も3度ほど決定機がありながらも名古屋GK篠田龍馬の好守もあって決められず、あと一歩及ばない感じで試合終了となった。

シュライカー大阪
4 2-1
0-1
0-0
2-0
2
フウガドールすみだ

アルトゥールとチアゴがケガで出られない大阪に対し、すみだは5分に左サイドを華麗な股抜きで突破したガリンシャのアシストで、栗本博生が決めて先制に成功。しかし、大阪は相井忍が活躍。11分に加藤未渚実の縦パスを反転左足、19分には稲田瑞穂のシュートクロスを右前で軸裏シュートで流し込み、前半で逆転した。
後半、すみだは3セットを使う戦略で、出場人数の少ない大阪の体力を奪いにかかる。27分にはその3セット目で出場していた丹羽脩人の豪快なミドルが決まって同点。その後はお互いにシュートシーンを作ったものの決められず、5ファウルが貯まった大阪は残り3分半をパワープレーを仕掛ける戦略を見せ、試合は延長戦へ。
延長戦もお互いに決定機を作りながら進んだが、均衡が破れたのは延長後半の残り2分。大阪は左CKで加藤からのクロスをゴール前で芝野創太が合わせた。残り1分にはGK檜山昇吾がパワープレー返しのゴールを決め、大阪が土壇場ですみだを振り切った。
「外国人2人が出られないが、ほかの選手たちが100パーセント、いや120パーセントを出してくれているからうれしい。明日もピッチで力を出し切ってほしい」(大阪・比嘉リカルド監督)

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立川・府中が大分を完封
仙台はPK戦の末、町田に劇的勝利

立川・府中
アスレティックFC
4 0-0
4-0
0
バサジィ大分

最後は点差がついたものの、終盤まで僅差の攻防が続いたゲーム。前半からお互いにシュートシーンは作るものの、両チームのGKが好セーブを見せ、0-0のまま試合は進んだ。特に立川・府中は、16分に左サイドのワンツーから渡邉知晃、17分にはジョーの第2PKという決定機があったが、いずれも大分GK岩永汰紀がセーブする活躍を見せた。
立川・府中の先制点は27分。自陣で完山徹一がインターセプトしてそのまま右へドリブルで前進。相手を引きつけてから中央の渡邉へパス。渡邉が冷静にゴール右へ蹴り込んだ。そして31分には右前のFKから、マルキーニョスがGKの股下を抜くシュートを決めて2点差にする。
決定機が作れなくなってきた大分は、残り3分からパワープレーで攻めたものの、残り1分に立川・府中の酒井遼太郎がパワープレー返し。さらにPKを与えてしまい、これを渡邉が決めて最後は4-0となった。
「トーナメントの一発勝負ではまず守備」という立川・府中の谷本俊介監督。「ゴール前で最後まで体を張って守ってくれた」と、自分たちのベースである守備を評価した。

ヴォスクオーレ仙台
2 0-2
2-0
0-0
0-0
PK
4-3
2
ペスカドーラ町田

前半9分で早くも5ファウルとなってしまった仙台に対し、町田は12分に得た第2PKをダニエル サカイが決めて先制。14分には、右サイドから森岡薫が彼らしいゴリゴリした持ち込みから右足シュートを決めて2点目。完全な町田のペースで前半が終了した。
しかし後半、「いつも練習でやっていることをピッチで出せ」とホセ・フェルナンデス監督の言葉に送り出された仙台は、開始27秒に左CKから荒牧太郎のボレーシュートのこぼれをアランギタヒが押し込んで1点を返す。町田は24分に室田祐希が相手へのヒジ打ちで一発レッドをもらい退場。ここでスコアは動かなかったものの、29分にプレスからのこぼれ球を荒牧がクロスを入れ、関尚登がゴール。同点とする。
その後、町田が優勢ながらもゴールが決まらず、延長でも決着せずに勝負はPK戦へ。このPK戦も大接戦となった。
先攻仙台、後攻町田のPK戦。最初の3人で町田はイゴールから替わったGK小野寺優介、仙台もGK税田拓基が、共に2本を止める大活躍でサドンデスへ。4人目5人目は両チームとも決め、6人目は仙台が枠を外し、町田のPKは税田がストップ。そして7人目仙台が決めると、町田のシュートをまたしても税田が止めて、仙台が勝利した。「公式戦のPKは初めて」という税田が大当たりして、仙台が準決勝への切符を手にした。

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