FUJI XEROX SUPER CUP 2018
セレッソ大阪-川崎フロンターレ

2018年02月10日

菊地芳樹(本誌)取材・文
松岡健三郎(本誌)写真

18年2月10日(土)13:35キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2002/41,803人/試合時間90分
セレッソ大阪
3 1-0
2-2
2
川崎フロンターレ
山口蛍(前半26分)
清武弘嗣(後半3分)
高木俊幸(後半33分)
得点者 小林悠(後半6分/PK)
大久保嘉人(後半45+2分)

立ち上がりから相手ゴール前に迫る機会が多かったC大阪が、26分に杉本健勇の落としから山口蛍のミドルシュートで先制。後半の頭にも、杉本が競り勝ったボールを清武が持ち込んで2点目。川崎は直後に小林悠のPKで1点差とし、その後、後半から投入された大久保嘉人を中心に攻め込んだ。だが、C大阪も33分に、スルーパスで抜け出した新加入の高木俊幸がゴールを決めて、再び2点差に。川崎の反撃をアディショナルタイムの1点に抑え、勝利を収めた。

杉本健勇のポストプレー
フリックはノールックが効く

「昨年やってきたことに自信を持ちながら、それを継続して勝利できたことは大きい」とセレッソ大阪の尹晶煥監督が試合後に語ったように、C大阪は昨年のチーム力を土台に、レベルアップしていることを感じさせた。特に立ち上がりに見せた、前線の選手たちのコンビネーションは魅力的で、その中心に杉本健勇のポストプレーがあった。

先制点を挙げた26分までに2~3本、味方にチャンスを作る落としを成功させたが、右足のアウトサイドを使ったいわゆる「フリック」の形が目立った。フリックは足元へ来たボールを軽く触ってパスコースを変えるプレー。右利きを例にすると、ボールタッチの際にアウトサイドで右斜め後ろ方向へすらしたり、軸足の後ろからインサイドで左方向へ出す、ノールックパスの形を取るとやたらと効果的だ。

ストライカーDXでは、本誌レッスンページの題材探しで、ヨーロッパトップレベルのサッカーの足ワザをチェックするが、ゴール前の崩しでは、かなり多くのシーンでこのフリックが出てくる。ノールックの形になるので、相手としてはパスコースを読みにくいし、フリックされた後に、走り込んでくる選手にも対応しづらいのだ。

杉本がアシストをした先制点の場面も、足裏で止めてからの2タッチプレーになったが、右サイドからのボールをアウトサイドを使って右斜め後ろに落としたプレーだった。川崎の守備は杉本が落としたボールについていけずに、ゴールを決めた山口蛍の走り込みを許している。

フリックする選手と、それを受ける選手のコミュニケーションが大切になるが、成功すればビッグチャンスを生むプレー。次にプレーする機会があったら、試してみてはいかがだろう?

監督・選手コメント
セレッソ大阪
尹晶煥監督
今年初の公式戦に勝利できてうれしい。(オフの)休みも多くなく、練習時間も多くなかった中で、すべての選手が集中力をもってやってくれた。今年1年を通してやっていかなければいけない部分を、選手たちがやってくれた。出発点としては間違いなく悪くない。

杉本健勇
前半は守備でもよかったし、奪ってからのカウンター。自分たちの攻撃もよかった。2点目は狙っていた形。ヤン・ドンヒョンがヘディングが強いので、競った後のうしろを狙っていました。チームとしていいスタートは切れましたが、個人としてはまだまだあげていなかいといけない。自分自身もチャンスがあったので、そこは決めないといけない。

川崎
鬼木達監督
試合勘という面で、セレッソのほうがあったし、単純にセレッソの力が強いと感じた。時間とともに自分たちの持ち味が出せたが、動きやコンビの部分で、前で崩し切れなかった。
ボールは持っているけど、もっと崩しに入る迫力を持っていかないといけないし、守備では3失点したところ。やはり追いかける形になると厳しいので、簡単に失点しないところは、チームとして取り組まないといけない。

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