第48回全国中学校サッカー大会 決勝
青森山田中学校-鹿児島育英館中学校

2017年08月24日

松岡健三郎(本誌)取材・文・写真

17年08月23日(水)10:00キックオフ/熊本県・大津町運動公園球技場/観客1000人/試合時間60分
青森山田中
2 1-0
1-1
1
鹿児島育英館中
藤森颯太(前半2分、後半3分) 得点者 立石雷音(後半30+3分)
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大会3連覇中の青森山田。「大会前から追われる立場でプレッシャーはあったと思います」(上田大貴監督)と王者が4連覇をかけて鹿児島育英館と決勝で戦った。ちなみにこの対戦カードは連覇がスタートした4大会前と同カードとなり、鹿児島育英館にとってはリベンジマッチとなった。試合は青森山田が幸先よく先制しペースを握る展開。後半の立ち上がりにも加点し、終盤の鹿児島育英館の猛攻を1点に抑えて勝利。見事4連覇を飾った。

青森山田が史上初の大会4連覇!
暑さの中でも素早い出足で主導権を握る

公式記録によれば、40度の灼熱の中キックオフされた試合。その暑さに負けないテンションの高さで試合に入ったの青森山田だった。素早い出足でプレスをかけ、開始2分、左サイドからのFKで⑬三輪椋平がゴール前へロングボールを入れると、⑩藤原優大が競ったこぼれ球を⑰藤森颯太が押し込んであっさりと先制する。「セットプレーは⑩藤原さんが競ってくれるので、そのセカンドボールは意識していました。左足で、面をしっかり作って(ボールを)とらえようと思って、コースは見えていなかったですが、(ゴールは)感覚で蹴りました」と2年生ながら全試合スタメンした⑰藤森が貴重な先制点を決めた。

「先制点が非常に大きかった。これで自分たちのサッカーが落ち着いてできた」(上田監督)と青森山田はその後も主導権を握り続け、追加点こそなかったが、前半は鹿児島育英館のシュートをゼロに抑えてリードして終える。

青森山田はボランチの⑧松本玖生、トップ下の⑩藤原の視野の広さを生かし、ボールを奪ったら逆サイドに展開して攻める徹底ぶり。「相手の分析の中で、サイドを攻略しようとしました。相手は中央がストロングだったので、そこでボールを奪われてカウンターが怖かった。そこでカウンターを受けにくいサイド攻撃が有効かと考えました。それが当たったのがよかったです」と上田監督の狙いがズバリ。

鹿児島育英館は早めに前線の選手に預けるが、そこからは無理に前を向かず、相手を背負ったら、近くに落として、リターンを受けられるときはリターンを受けて前を向く。無理なら後ろからつなぐ。しかしそのつなぎが、先制された焦りからかズレてしまい、ボールロストが多かった。

リードして迎えた青森山田はハーフタイムに「しっかりプレスをかけていこう。1点では足りないから追加点を狙いにいこう」と2点目を狙い、その狙いどおり後半の立ち上がりから「蹴らせない・コースを限定」するプレスから、「しっかり限定できていたので、最後は自分が奪って決めることができた」と再び⑰藤森が決めて2点のリードとなった。

鹿児島育英館は交代策で打開を図るが、なかなかシュートまで持ち込めず。後半のクーリングブレイクを挟んでからセンターバックでキャプテンの⑤立石雷音を前線に上げるパワープレーからチャンスをうかがった。その攻撃がアディショナルタイムに功を奏し、PKを獲得。⑤立石が決めて1点を返す。しかし反撃も遅く、終盤の鹿児島育英館の猛攻をしのいだ青森山田が、2対1で勝利し、史上初の大会4連覇を達成した。

コメント
青森山田中・上田大貴監督
大会前から追われる立場で選手たちにはプレッシャーがあったと思います。3連覇していて、自分たちで途絶えるわけにいかないということもありますし。
今まででいちばん苦しかったと思います。北国の我々が、九州の地で戦うところで、体感したことのない暑さも大変でした。(暑さ対策は?)暑さの中での戦いを去年から続けてやっていたので、熊本に向けて厳しいトレーニングを重ねてきました。
最後の1試合だからリラックスして、出し切ろうといって送り出しました。鹿児島育英館さんは粘り強い守備と鋭いカウンターを持っていましたが、立ち上がりから集中して入ることができました。先制できたのが大きかったですね。この優勝した経験を、高校の厳しい戦いで生かしてほしいです。

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