10年12月23日(木・祝)/14:00キックオフ/大阪府・長居スタジアム/観客1649人
/試合時間90分 |
| 横浜F・マリノスユース |
|
東京ヴェルディユース |
山田(前半28分)
渡辺(後半31分) |
得点者 |
|
|
| 東京VがMFラインとDFラインがうまく連動した守備で、横浜FMを苦しめたが、28分に、守備陣の足が止まった瞬間を22山田に突かれ失点。後半は攻撃に転じるも、逆に守備が薄くなり、横浜FMのカウンターを浴びる展開になった。後半31分には⑩小野のスルーパスから⑤渡辺に技アリゴールを決められ万事休す。横浜FMが決勝進出を決めた。 |
今年で公式戦5度目となる両者の対戦は、立ち上がりから両チームの気迫が激しくぶつかり合う展開となった。横浜FMは、2回戦で退場処分を受けたFW⑩小野裕二が復帰した。⑩小野が1トップとして前線で存在感を放ち、準々決勝の広島戦で大活躍したMF⑪星広太と⑦松本翔がこれに絡む態勢。トップ昇格が決まっている④キローラン木鈴と③高野光司のCBコンビが束ねる、東京Vの守備陣を切り崩しにかかった。
しかし、東京Vはしっかりと対策を練ってきていた。守備陣は常に視野に⑩小野をとらえ、中央でプレーさせないように、サイドへ追いやった。同時に⑩小野自身も「前半は自分が試合の流れに全く乗れていなかった」と口にしたように、チームにうまくフィットしなかったことも重なり、東京Vの狙いどおりに、ゴールから遠い位置でのプレーに終始した。
だが、「この時間帯で点が取れていれば、もっと違う展開になっていた」と楠瀬直木監督が語ったように、東京Vは前半のチャンスで点を取れなかったことが痛かったし、それどころか前半28分に、ミスから横浜FMのDF22山田融に先制弾を許してしまう。
流れをつかんでいた状態で0-1の展開。「22山田のゴールが非常に大きかった」(MF⑭熊谷アンドリュー)と、この展開で後半は横浜FM本来の流動性ある攻撃が目を覚ます。
「中央でのプレーを意識するようになった。ようやく流れに乗れたと思う」(⑩小野)。
ここから⑩小野とトップ下の⑧後藤拓斗、⑪星と⑦松本の両ワイドが、ポジションチェンジを繰り返す。さらに、攻撃的な姿勢を見せたボランチの⑤渡辺大斗がここに絡んで、分厚い攻撃を展開した。
前半の出来がウソのようにボールが回りだすと、後半31分には、カウンターから左サイドの⑪星のパスを受けた⑩小野が、前線に飛び出してきた⑤渡辺へ狙い済ましたスルーパスを出す。これに抜け出した⑤渡辺が、GKとの1対1を冷静に沈めて、大きな追加点を奪い取った。
このゴールが東京Vに重くのしかかった。反撃に転じたくても、火がついた横浜FMの攻撃を止めるのが精一杯になり、これ以上スコアを動かすまでには至らなかった。
「マリノスさんにウチのいいところをうまく消された」。試合後、楠瀬監督は肩を落とした。前半はむしろ横浜FMのよさを消していただけに、前半の失点が非常に悔やまれる展開となった。だが、すでにMF高木善行がトップチームのレギュラーに定着し、ユースを離れてしまった状況下で、残ったメンバーが非常にまとまって、夏のクラブユース選手権を制するなど、いいチームに仕上げてきた。
そして①キローラン菜入、④キローラン木鈴、③高野、⑩小林祐希の4人がトップ昇格を決め、「こういう厳しい試合を経験して成長してほしい」と楠瀬監督のエールを受け、次なるステージに進んでいこうとしている。敗れはしたが、彼らにとっては非常に大きな経験を積めた大会となったはずだ。
(選手監督コメント)
横浜F・マリノスユース・松橋力蔵監督
準々決勝ではDF⑮金沢拓真を起用しました。彼はフィジカル能力が高いですが、今度は22山田を入れることで、左右のサイドバックから攻撃的に揺さぶることで、自分たちのサッカーを展開しようと思いました。④保田をCBに入れて、ビルドアップをうまくして、22山田が攻撃に行ければ。彼は、最初は緊張していましたが、ゴールの直前に、「失敗してもいいから思い切りやれ!」とげきを飛ばしたら、その直後に点が入った。いってみるもんですね(笑)。
横浜F・マリノスユース・22山田融
正直緊張していたし、周りに遠慮して萎縮していた部分もありました。周りに合わせなきゃ合わせなきゃと思っていましたが、監督にげきを飛ばしてもらって、あれで引き締まりました。なので得点シーンはいつもはパスを出してしまうのですが、やってやろうと思ってプレーに入っていたので、無我夢中で打ったら入りました。次はFC東京が相手ですが、絶対に勝ちたいです。
横浜F・マリノスユース・⑧後藤拓斗
⑩(小林)祐希にいかに自由にやらせないか。僕はトップ下なので、彼の背後から狙いました。それと左足でボールを持たせないように、右に押しやることも意識をしました。今日は彼の持ち味をうまく消すことができたと思います。クラブユース選手権のときは彼を止められなくて、ズルズル行ってしまったので、相手のキーマンを抑えることができたことが大きかったです。
横浜F・マリノスユース・⑭熊谷アンドリュー
最初は蹴るばかりになってしまった。でも徐々に慣れてきて、ボールをつなげるようになった。相手の守備に手を焼いていたので、22山田の先制点は本当に大きかった。今日はナベさん(⑤渡辺)が相当上がっていたので、僕はカバーしながらバランスをとることを考えてプレーしました。
東京ヴェルディユース・楠瀬直木監督
マリノスさんが強くて、ウチのいいところをうまく消されてしまった。⑩小林も前を向かせてもらえなくて、両サイドも捕まえられた。ただ、高校生がやる試合にしては迫力があった試合だったと思う。お互いに次につながる試合でした。育成のスタンスで、こういうゲームをいかに数多くこなせるかが大事だと思います。そういう意味では負けましたが、いい経験ができました。 |