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トップマッチレポート>Jユースカップ2010 第18回Jリーグユース選手権大会 準決勝 FC東京U-18-京都サンガF.C.U-18

Match Report マッチレポート


2010/12/24

Jユースカップ2010 第18回Jリーグユース選手権大会
準決勝 FC東京U-18-京都サンガF.C.U-18

安藤隆人(サッカージャーナリスト) 取材・文

10年12月23日(木・祝)/11:00キックオフ/大阪府・長居スタジアム/観客1068人
/試合時間90分

FC東京U-18
0-0
1-0
京都サンガF.C.U-18
武藤(後半13分) 得点者  

FC東京は立ち上がりこそ、京都のドリブルを駆使した攻撃に押し込まれたが、すぐにリズムを取り戻すと、後半13分に⑨前岡のパスを受けたMF⑰岩木がドリブルで中央突破。⑰岩木のパスを受けた⑦武藤が決め先制した。その後も京都の攻撃を危なげなくしのぎ切り、1-0で決勝進出を決めた。

2人のキーマンを欠くも
光ったFC東京の安定感

 FC東京は、準々決勝で大きな痛手を負った。不動の右サイドバックの③廣木雄磨が累積警告でこの準決勝で出場停止となり、中盤の要の⑩佐々木陽次もアゴを負傷して離脱してしまったのだ。2人のキーマンの穴をどう埋めるかが、FC東京にとっての大きなポイントであった。
 
 FC東京は右サイドバックに⑬石原良将、ボランチには右サイドハーフ起用が多かった⑱江口貴俊。右サイドハーフに⑰岩木慎也を起用した。

 立ち上がりは連携面で不安を残すFC東京に対し、京都は1トップの⑨久保裕也を頂点に、後方に⑦駒井善成、⑪伊藤優汰、⑬久永翼のドリブラーを並べ、早い段階で久保にクサビを当てては、3シャドーが果敢に前線に飛び出して、ギャップを突いてリズムをつかんだ。

 矢継ぎ早に仕掛けてくる京都に、FC東京は後手に回るが、③松藤正伸を中心にしたDFラインが、最後のところで体を寄せ、決定的なピンチは作らせなかった。

 15分を過ぎると、FC東京も落ち着きを取り戻し、徐々に反撃体制に入っていく。左サイドハーフの⑦武藤嘉紀と、⑨前岡信吾と⑪秋岡活哉の2トップが、前線でタメを作り全体を押し上げさせると、27分、⑦武藤がドリブル突破し決定的なシュートを放つが、これは京都GK⑫杉本大地のファインセーブに阻まれた。これを皮切りに、試合は一気にFC東京ペースに。33分、ペナルティーエリア内で⑨前岡がシュートを放つが、これもGK杉本に阻まれた。さらに37分には⑦武藤の突破から、右の⑰岩木へ。⑰岩木のクロスからファーサイドで待ち受けた⑪秋岡の折り返しを、⑦武藤がこれも決定的なシュートを放つが、DFに当たって枠をそれていった。

 FC東京持ち前の、前からのハイプレスに苦しむ形となった京都は、0-0で迎えた後半、下がり気味だったDFラインを修正し、前半の立ち上がり同様に高い位置をキープした。そして、⑨久保をターゲットに、3シャドーの突破力を生かしにきた。⑦駒井、⑪伊藤、⑬久永がドリブルで仕掛け、ボランチの④原川力も絡んで、厚みのある攻撃を展開。しかし、前半同様に長続きがしなかった。9分に左サイドを突破した⑦駒井の折り返しを、ファーサイドでフリーの⑪伊藤が詰めるが、これはGK⑯三浦龍輝のスーパーセーブに阻まれるなど、決定的なチャンスは作った。だが、それ以外はFC東京の鋭い寄せに苦しみ、徐々にリズムを失っていくと、13分に一瞬のスキを突かれ、カウンターから⑦武藤に技アリの先制弾を浴びた。

 ついに均衡が崩れた。リードを奪ったFC東京は、DFラインとMFラインがフラットに並んで、強固なブロックを形成。相手のドリブルのコースを限定させると、京都はサイドでのドリブルが多くなり、押し込めど、ゴールに向かうプレーは減っていった。

 そして京都に悪夢の瞬間が。30分、ピッチサイドでは190センチの長身FW⑩三根和起が控え、⑨久保と2トップにして、攻撃に厚みをもたらそうとした。しかし、次の瞬間、左サイドでドリブルを仕掛けた⑪伊藤が、ペナルティーエリア内で足をかけられ倒れた。PKかと思われたが、判定は⑪伊藤のシミュレーションで、この日2枚目のイエローを受け、退場に。これでゲームプランは大きく崩れた。⑩三根は予定どおり⑬久永に代えて投入されるが、数的不利になり押し込まれたことで、36分には⑨久保に代え、MF⑤西岡僚太を投入し、再び1トップに戻した。⑩三根をターゲットに、バイタルエリアを攻略したい京都だったが、数的不利が重くのしかかり、FC東京のブロックを最後まで切り崩すことはできなかった。終わってみれば、FC東京が1点を守り抜き、2連覇に王手をかけた。

「今年からチームを見させてもらったが、いろんなことを勉強させてもらった。選手たちは才能があるし、人間的に素晴らしい選手もいる。信じることのすごさを僕自身が教えてもらった」と、試合後、本田将也監督が語ったように、京都はトップ昇格する4人(⑦駒井、⑪伊藤、⑰山田俊毅、⑭下畠翔吾)を中心に、非常にまとまりのある好チームであった。FC東京のそつのない試合運びの前に屈することになったが、ベスト4という確かな足跡を残してくれた。一方のFC東京も、キーマンを欠きながらも、出場選手がその穴を埋める活躍を見せ、改めて総合力の高さを見せつけてくれた。

(監督・選手コメント)
FC東京U-18・倉又寿雄監督
ある程度ボールを回されるのはわかっていた。京都は前の試合の磐田戦でも早い時間帯で点を取っていたので、そこで点を取られないように気をつけました。特に相手の⑦駒井選手の突破力は警戒しました。今日はマッチアップするはずだった③廣木はいませんでしたが、代わりに入った⑬石原が非常によくやってくれました。

FC東京U-18・⑬石原良将
倉又監督がパスを回されているのではなく、回させているんだと考えてプレーしろといってくれたので、ブロックを作りながら、しっかり対応できたと思う。相手の攻撃は怖くはなかった。③廣木さんは「自信をもってやれ。お前ならやれる」といってくれました。そのおかげで、リラックスした状態で試合に臨むことができました。

京都サンガF.C.U-18・本田将也監督
非常に残念な結果で、10人になってしまったことは本当に残念。でも、選手たちはあきらめずに最後まで戦ってくれた。非常によくやってくれたと思う。昇格する4人だけでなく、みんなサッカーの部分、人間的な部分に素晴らしい選手もいる。これからもそういった選手を、クラブとして輩出していけたらいいと思っています。

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