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清水 ザッと見ていくと、けっこう地方チームが苦労してますね。大都市チームが上にいってるような感じがある。
菊地 そうなのよ。大都市のチームが上位にきてるよね。
清水 Jリーグが盛り上がってきたから、人口による体力の差が出てきちゃうのかな。
菊地 浦和は観客数で持ってるし、名古屋はクラブがお金持ってるし……。FC東京はどうなんですか?
岡田 そんなに持ってないでしょ。
清水 だけど人口は1000万いるし、サポーターもそこそこいて、やっぱり人口が多い町に住んでれば、企業の数も多いわけじゃないですか。ということは、スポンサーをいっぱい捕まえることもできる。
岡田 横浜FMとかFC東京は、スタジアムはけっこうガラ間平均すると観客動員が3位とか4位なんですよ。浦和と新潟がいて、その下。ほとんど毎年そうなガラなんだけど、年んですよ。だから、他に比べれば基礎体力はありますよね。首都のクラブというのは、立地の面では有利だし、だから、ちゃんとやれば強くなるはずなんですよ。名古屋なんかも、お金はあるし、強くならないとおかしいんだけど……。でも名古屋の場合は環境的に恵まれすぎてるから、ぬるくなっちゃうというのが常にいわれてる課題というか……。
菊地 岡田さんは今後、どこに注目しますか?
岡田 名古屋が崩れると思ったけど、意外と粘ってることが気になりますね。
小池 だけど、3連敗しちゃうっていうのが考えにくいんですよね。
菊地 そうなると、浦和が独走しちゃう可能性もあるよね。浦和が3連敗するって、考えられないでしょ?
清水 俺は鹿島ですね。なぜ鹿島が落ちたのかってのは、さっきの暗示話に加えて、鹿島のサッカーの本質がリアクション的なことが影響していると思う。相手のスキを突くのはすごくうまいんだけど、ポゼッションスタイルというほど主体的ではない。相手のスキを狙う堅守速攻といったほうがイメージが近い。そういうバランス型サッカーに対応されちゃったというか、相手チームがスキを見せないように、リスクを抑えてサッカーをやるようになってしまった。それも鹿島がここまで落ちた原因じゃないかと思います。逆にここから鹿島が、どういう主体的なサッカーを見せてくれるかが楽しみですよ。オリヴェイラ監督も相当、すごい人みたいですからね。
岡田 僕はやっぱり浦和にすごく注目してて、今みんなが走るサッカー、つなぐサッカーっていっているのを全部ぶっちぎって、誰もサッカー的にほめないチームが1位になってるのが面白いなと思って。それはもう、完全にクラブとしての総合力の差じゃないですか? だから、他のJクラブも、ピッチの中の力だけじゃなくて、クラブの総合力で勝負しなきゃいけないって思い始めたら、リーグ全体がもう1つランクアップすると思う。
清水 ある意味、それは大分なんかにも通じるところがあるんじゃないですか? 単純に戦力だけ見たら、大分だって千葉と並んでいてもおかしくないけれど、なりふり構ってないというか、クラブ全体がファイティングスピリットを発揮して頑張ってますよね。
菊地 神戸もすごく頑張ってるよ。頑張ってる割には、順位が低いぐらい。大分も神戸も。
小池 オレは静岡出身の人間だから、もし清水や磐田がJ2に落ちたとしても、パスをつなぐのを捨ててほしくない。捨てられないとは思うけど。つないでくれないと、今でさえ少ないファンも減ると思うよ。つなぎきって相手を倒してほしい。「日本のカタルーニャ地方」であり続けてくれと、個人的には思ってるけど。でも、面白いよね、今まで降格危険ゾーンに静岡勢が2クラブいるっていう状況はなかったからね。
菊地 大事件ですよ!
小池 99年のチャンピオンシップから10年が経とうとして、いよいよ静岡サッカーが……。
清水 考えてみれば、静岡の高校サッカーが落ちてきたっていわれ始めたのは数年前のこと。その年代がJクラブに上がってきて……、つまり今年辺りでその傾向が現れるようになってきた。静岡の高校サッカーの不調は、数年後の清水、磐田の不調にダイレクトに通じている。
岡田 だけど静岡勢は毎年、よくないよくないっていわれつつも、意外と終わってみるとそこそこの位置にいたりしますよね。そういうふうに今年もなるのかどうか楽しみですね。
>14節~27節 前編[1] ”ベンゲル流で優勝へ向かう名古屋”へ
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