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トップマッチレポート>2008年第2回Jリーグ対談レビュー 第7節~13節 前編[1]
Match Report マッチレポート
2008/6/18

2008年第2回Jリーグ対談レビュー 第7節~13節 前編

岡田康宏(サポティスタ)、小池正人(本誌)、菊地芳樹(本誌)、清水英斗(本誌)、
椎葉勇気(本誌) 構成
2008年も熱戦が予想されるJリーグ。今年はどんなドラマが生まれるのでしょう? 
今年1年間、ストライカーDXでは、Jリーグに見られる新たな歴史、新たなワザ、新たな選手などについて、対談形式によるレポートをお送りしています。第2回も引き続き、サッカー界を広く網羅する「サポティスタ」の岡田康宏氏を迎えてお送りします。

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STRIKER DX名物 対談レポート
みんな、馬鹿になろう!

菊地 J1が中断期間に入っている中、前回に引き続き、サポティスタ岡田さんをお呼びしてのJ対談です。まずは順位表なんですが、浦和が首位、そして名古屋が失速ぜすに頑張っていて、3位から順番にFC東京、柏、川崎、鹿島、大宮、G大阪という順になっています。

小池 なんか、どこもよくないっていう感じじゃない? 鹿島がパッと出たと思ったら、止まっちゃったでしょ? 浦和も田中マルクス闘莉王が上がっていって点を取るパターン。これがどこまで続くのか、これでいいのかっていうところもあるし。さらに高原直泰も全然本調子じゃない。

岡田 浦和は、ここ数年強くなったけど、内容のいい試合は意外と少ない。強くて、さらに内容もいいサッカーをしていたことはあんまりないから。

小池 ポンテはまだ戻ってこないの? 

清水 ポンテについては、浦和-G大阪戦をスタンド観戦してましたね。あの様子を見ると、中断明けには戦列に戻りそうな感じ。その近くには三都主アレサンドロもいたし、浦和はスタンドにいた選手のほうがネームバリュー的には豪華だったかも(笑)。

小池 やっぱり、個人能力としては抜けてるよね。ポンテ。

清水 高原もコンビネーションで生かされるタイプだし、ポンテが帰ってくれば高原のパフォーマンスも改善されるかもしれませんね。パッサーがほしいと自分でいってるし。

菊地 高原に関しては、等々力で川崎戦を見てたんだけど、記者席とかすごいもんね。もう、バカにされちゃってて……。特にスポーツ記者たちの茶化しの対象となってる。

岡田 ここまでのJリーグを見ていて大ざっぱないい方をすると、組織としてキッチリしてるチームが割と多いなって感じている。だけど、そういうチームが多いにも関わらず、いちばん個の能力に頼ったサッカーをする浦和が、首位に立っているというのは面白いよね。

清水 指揮官の影響かもしれないけど、浦和はドイツっぽいサッカーをする。高原はフランクフルトから浦和に移籍したけど、何だか試合を見ていると、フランクフルトの前に所属していた、ハンブルガーSVに戻ってきたようなプレーを求められている感じ。で、やっぱりうまくいかない。

岡田 それは、どういうこと?

清水 大ざっぱにいうと、細かいパッサーを必要とせずにロングボールで直線的にチャンスを作る。チームにはそういうことができる屈強なフォワードがいて、そこで何とかしてしまう。だけど高原はそういうタイプじゃない。浦和での高原の不調は、ハンブルガーでつぶれたパターンと全く同じなんですよ。逆にフランクフルトはブンデスリーガの異端児で、パスサッカーを好む傾向があり、高原もフィットしていた。ただ、最近は浦和のスタイルも少しずつ変わってボールが回るようになってきましたけどね。

菊地 浦和のサポーターの人たちはどう感じているのかな?

岡田 サッカーの中身がいいとは思ってないでしょ。

菊地 あんまりそういう話は出てこないよね。

岡田 内容はともかく、勝つことがいちばんなんじゃないかな。

小池 浦和のサポーターは、弱かったときからスタンドを満員にしてチームを支えてて、だんだんいい選手が買えるようになっていって、今では何とかしちゃう選手をいっぱい抱えられるようになって。そういう意味では、サポーターが勝たせてるっていうところはあるよね。

清水 あとは闘莉王。本当にお騒がせなやつですよね。いろんな意味で(笑)。 

岡田 闘莉王はでかいですよ。ああいうよくも悪くも、叩かれて動じない無茶苦茶なことをやる選手は必要。言動も存在感も含めて。

清水 ご意見番みたいですよね。サッカー界の和田アキ子になりつつある(笑)。

菊地 ピッチ上でも、それ以外でも、これだけ話題を提供できるんだから、それだけスターっていうことなんだよね。そのぶん、他の選手が大したことないっていうか……。川口能活が300試合達成とか、本田拓也がプロ初ゴールとか決めてもさ、そのときのコメントがしょぼいのよ。全然ニュースにならなくて、せっかくメディアはその人を取り上げようと思っているのに、「ただの通過点に過ぎません」とか「チームが勝てたほうがうれしいです」とか。全然記事として、読んでいて面白くないのよ。もしかしたら何かいってるいても、メディアのほうが面白い記事として取り上げないのかもしれない。そこに今はやりの言葉ですけど、閉塞感がありますよね。

清水 Jリーグの新人研修で、野球場にでも行ったらいいんじゃないですかね。暑苦しいヒーローインタビューでも聞いて、クサいセリフの一つでも学んできたほうがいいかも。

菊地 もうちょっと馬鹿になったほうがいいよね。

清水 それは俺もすごく思いましたね。バカになれる人が、サッカー界には減ってきた。マジメなだけじゃなくて、自ら進んでバカになれる選手が欲しい。

菊地 ヒーローインタビューなんてさ、どうせ聞くほうは決まり事しか聞かないでしょ? そこで、せっかくサッカーは想像力を働かせるスポーツなんだから、決まりきったことをしゃべり返してたらサッカー選手らしくないよね。ノールックパスみたいなコメントでも出してみればいいのに……と思うんだよね。

清水 そういう意味では、サッカーらしいコメントをできるのはガンバの安田理大ですよね。昨年の話ですけど、ナビスコのMVPを受賞しながら「普通!」とか(笑)。ああいう選手が増えないかな。

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